Windscribe VPNはカナダに本社があるプロバイダで、プライバシーを守りながらインターネットを利用できるようにサポートすると約束しています。
このVPNは有料サービスのほかに人気の無料バージョンを提供しており、毎月のデータ通信量が10GBなので多数のユーザーが愛用しています。
Proバージョンではデータ通信量に制限がなく、サーバーは60か国、110都市に配備されています。Windscribe Proではポートフォワーディング機能も利用できます。
R.O.B.E.R.Tという高度な機能に満足している利用者が多いようです。この機能の最新アップデートではドメインを任意のIPアドレスに変更でき、信頼できないIPアドレスやIPネットワークをブロックできます。R.O.B.E.R.Tが何なのか分からないという方はご心配なく。この詳細レビューで分かりやすくご説明していきます。
私はこのVPNを実際に利用し、他のトップレベルのVPNとパフォーマンスを比較しました。
全体的にWindscribe VPNはかなり魅力の多いサービスです。トレントしたりアメリカのNetflixをストリーミングしたり、プライバシー機能も満載です。
ただし、一つだけ重大なデメリットがあります。アメリカのNetflixは利用できるものの、他の国のは利用できません。世界中のNetflixライブラリを利用したい方はこちらのサービスをご検討ください。
他にもいくつかデメリットがあることが分かりました。カテゴリ別にこのVPNのパフォーマンスを見ていきましょう。
Windscribe VPNの機能【2024最新情報】
8.6
💸
価格
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0 USD/月
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📆
返金保証期間
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3 日 |
📝
VPNはログを記録している?
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なし |
🖥
サーバー数
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177+ |
🛡
キルスイッチ
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あり |
🗺
本社の所在地
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Canada |
📥
トレントに対応
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あり |
ストリーミング:Windscribe VPNはNetflixにアクセスできるの?
高品質のVPNを使えば本当のIPアドレスを隠してジオブロックされたストリーミングコンテンツにアクセスできるようになります。
VPNに接続すると新しいIPアドレスが割り当てられます。外国にあるVPNサーバーに接続すればその国のIPアドレスが割り当てられるのです。
こうすることで世界中のジオブロックされたストリーミングコンテンツを楽しめます。問題は、Netflixなどの多くのストリーミングサービスがVPN通信を探知・ブロックできるようになっていることです。
Windscribeは世界中でNetflixにアクセスできるような専用VPNサーバーを設けています。このようなストリーミングが専門のサーバーはサーバーメニューでWindflixと明記されています。
WindscribeのアメリカのWindflixサーバーに接続してNetflixにアクセスしてみました。すると、問題なくアメリカのNetflixカタログからコンテンツをストリーミングできました。
しかしアメリカ以外の国のNetflixライブラリにはアクセスできませんでした。それに対してExpressVPNなどの大手VPNを利用すれば自由に色々な国のNetflixライブラリにアクセスできるようになります。
WindscribeのイギリスにあるNetflixストリーミング専用サーバーを使ってみたところ、Netflixにアクセスできませんでした。このようなメッセージが表示され、ブロックされてしまいました。
また、アメリカのサーバーをいくつか試したところ、HuluのVPNブロックを通過することはできませんでした。
Amazonプライムビデオでも同じようなトラブルがありました。
他にもWindscribeではHBO GOやBBC iPlayerにもアクセスできませんでした。
Windscribe VPNの通信速度は?
VPNを選ぶ際に注目したいことの一つは通信速度です。
通信の遅いVPNは快適に使えません。ストリーミング、トレント、ネットゲーム、インターネットサーフィンなど、用途に合った通信速度のVPNが必要です。
Windscribe VPNの通信速度を試し、他の人気VPNと比較しました。
Windscribeに接続する前のダウンロード速度は61.74Mbpsでした。
VPNに接続しているときの速度をいつもの通信速度と比べることでWindscribeが原因で通信が遅くなっているか確認できます。
現在地に近いWindscribeのサーバーに接続してみました。一般的に、近くにあるサーバーの方が通信が速いからです。
アメリカのサーバーに接続しているときの平均速度は26.22Mbpsでした。
WindscribeのアメリカのNetflix専用サーバーの方がやや速く、平均で38.15Mbpsでした。
イギリスのWindscribeサーバーに接続したところ、平均速度は30.28Mbpsでした。
ドイツのサーバーの平均速度は3.77Mbpsでした。
地球の反対側の日本のWindscribeサーバーに接続した時には平均で9.63Mbpsでした。
ご覧の通り、Windscribeのサーバー速度は場所によって大きな差があります。
アメリカのNetflix専用サーバーの場合、通信はかなり速かったですが、このサーバーは有料ユーザーしか利用できません。
それに対して試したサーバーの中にはかなり遅いものもありました。
Windscribeは全体的に高速ですが、業界最速のVPNと比べるとまだまだでしょう。
Windscribe VPNでトレントできるの?
Windscribe VPNはネットワークのほとんどのサーバーでトレントを許可しています。
サーバー選択メニューではP2Pファイル共有に使用してはいけないサーバーが明記されています。このようなサーバーはP2Pアイコンに×印がついているので分かりやすいでしょう。
セキュリティ:Windscribe VPNは安全なの?
VPNへの信頼は重要ですね。Windscribeは信頼できるサービスの様です。
Windscribe VPNに接続しているときに漏洩試験をいくつか行いました。その結果、DNS漏れやIP漏れは探知されませんでした。
イギリスのVPNサーバーに接続している時、アクセスしたサイトにはこのように表示されます。
ご覧の通り、本当の現在地はアメリカですが、サイト側に開示されたのはイギリスのIPアドレスでした。VPNは役割をしっかり果たしていることが分かります。
WindscribeはDNS・IPv6漏れ対策機能があり、確実に現在地が漏洩しないようにしてくれます。
また、このVPNにはWebRTC漏れ対策とファイアウォールという名の自動停止スイッチがあります。停止スイッチはVPN接続が故意に途絶えた場合にインターネット通信をすべて停止してくれる機能です。
停止スイッチがなければVPN接続が途切れた時にデータが漏洩してしまう恐れがあるので重要な機能なのです。
他の高度なセキュリティ機能にはポートフォワーディング、スプリットトンネリング、ダブルホップ機能があります。
Windscribe VPNはログを記録しているのでしょうか?
Windscribeはカナダに本社があり、この国は5・9・14アイズ同盟の一部です。プライバシー重視の場合、あまり良いことではありません。
しかしVPNプロバイダはデータを収集していなければ部外者と共有することはできません。最も重要なのはVPNのプライバシーポリシーです。
Windscribeのプライバシーポリシーによると、VPNに接続しているときに利用者がアクセスしたサイトなどの利用データは一切収集していないそうです。
Windscribeが一切収集していない情報は以下のようなものが含まれます。
- VPNセッション履歴
- ソースIP
- VPNに接続しているときにアクセスしたサイト
Windscribeが収集している情報は以下の通りです:
- 30日間で送受信されたデータ量(バイト)
- Windscribeネットワークでの最後の利用のタイムスタンプ
このようなデータが収集される理由は、無料ユーザーの通信量を制限するためとネットワークの悪用を防ぐためです。
全体的に、比較的スタンダードなプライバシーポリシーでしょう。また、Windscribeは個人を特定できる情報を必須で入力しなくてもいいようにしているのは良いと思います。
アカウント作成に必要な情報はユーザー名とパスワードだけです。
メールアドレスなどの個人情報を入力しなくなければ空欄のままでアカウント登録できます。匿名性を気にしている方はWindscribeはビットコイン決済にも対応しています。
Windscribe VPNには広告ブロッカーはあるの?
WindscribeはProユーザーにユニークなR.O.B.E.R.T.というセキュリティ機能を提供しています。これはカスタマイズ可能な広告ブロッカーで、様々な有害なコンテンツから保護してくれます。 無料プランでもR.O.B.E.R.T.の一部の機能を利用することができます。
R.O.B.E.R.T.では宣伝、マルウェア、トラッカー、クリプトマイナー(仮想通貨採掘ソフト)など、ブロックしたいコンテンツを一覧から選ぶことができます。
このような要素をブロックすると、身を守る以外にも役立つメリットがあります。ロードしなければならないコンテンツを削減できるので通信速度が速くなる場合があるのです。
さらにR.O.B.E.R.T.を使ってインターネットの利用状況をコントロールすることもできます。この機能はソーシャルメディア、性的なコンテンツ、ギャンブルサイトなどをブロックできます。
Windscribe VPNは中国で利用できるの?
近年では中国政府は中国国内でのVPNの使用を厳しく取り締まっており、結果的に中国のファイアウォールを通過できるVPNは少なくなっています。
そのためWindscribeなどのVPNが規制を通過できるのはすごいことなのです。
ほとんどのユーザーからはWindscribeは中国で利用できるという声が届いています。このVPNサービスは中国など規制の厳しい環境でもうまくいくような接続モードがあるからです。
WindscribeはOpenVPN通信を安全なTLSで隠すステルスVPNモードがあります。中国で利用する場合はこのモードを有効にしましょう。
中国で他のプロトコルが利用できなかった場合、WindscribeはWstunnelモードがあり、OpenVPN通信をウェブソケットで覆うモードです。
WindscribeのFAQでは、中国でVPNが使えなかった場合はサポートに問い合わせるように勧めています。
価格とコストパフォーマンス
Windscribeは低価格なパッケージを提供しています。有料パッケージは1月、1年、2年契約の3種類があります。
1か月契約の料金はVPNサービスに含まれている機能やメリットを検討するとリーズナブルな価格でしょう。
長期プランを選ぶことで割引が適用されるのでよりお得になります。学割もあります。
専用IPサービスはありませんが、追加料金を支払えば静的IPを購入できます。
Windscribeはコストパフォーマンスが高いですが、長期プランはCyberGhostなどと比べるとやや高めです。
Windscribe VPNは無料版があるの?
はい、Windscribe VPNは無料バージョンを提供しています。Windscribe VPNがニーズに合っているか迷っている方は無料バージョンで使い心地を確認しましょう。
ただし、長期的な利用には無料版は物足りないでしょう。機能や使用量に制限があるからです。
まず、無料版ではNetflixにアクセスできません。Windflixというストリーミング専用サーバーはProバージョンでしか利用できないからです。
また、無料版では11か国のサーバーしか利用できません。これらのサーバーは多数のユーザーが接続しているので通信がやや遅めです。
無料パッケージでは毎月10GBまでデータ通信が可能で接続数は無制限です。大容量とは言えませんが、他の無料VPNと比べると充実していると思います。
アドバイス:Windscribeについてツイートすると毎月の使用量に5GB追加してくれます。詳しくはWindscribeのホームページをご覧ください。
Windscribe VPNの返金保証
Windscribe VPNの返金保証は他社と比べるとかなり制限が厳しいでしょう。
サービスに加入してから3日以内に返金をお願いしないとなりません。じっくり試せるほどの時間はありませんが、無料版で使い心地を試せるので納得できるでしょう。
返金を請求するにはプランを購入してから3日以内にサポートデスクからリクエストを送信する必要があります。
ただし、10GB以上データ通信してしまうと返金の対象外になるので注意が必要です。
他の人気VPNサービスの返金保証期間はもっと長いですし、このような制限はありません。
Windscribe VPNはどんな端末で利用できるの?
Windscribeは主なプラットフォームのほとんどに対応しており、専用アプリがあるほか、ルーターインストールガイドも参考になります。
さらに設定済みのルーターも販売しているので自宅や職場のすべての端末を保護するために役立ちます。
Windscribe VPNのアプリはWindows、Mac、Linux用が用意されています。さらに、Chrome、Firefox、Opera用のブラウザ拡張機能もあり、ChromeとFirefoxのブラウザ拡張機能にはマルウェア・フィッシングブロッカー機能と位置情報・APIスプーフィング機能が搭載されています。さらに、Windscribeは最近になってiOSアプリを開発し、このアプリはIKEv2とOpenVPNに対応しているほか、ネットワークホワイトリスティング機能、Siriショートカット機能があります。Androidアプリも最近アップデートされており、IKEv2・OpenVPNに対応し、スプリットルーティング機能が追加され、ダークモード・カスタムカラーモードなどのデザインが追加されました。
テレビで動画をストリーミングしたいならWindscribeはAmazon Fire TV、NVidia Shield、Kodiにインストールできます。
無料・有料プランはどちらも何台でも端末を接続できるので経済的です。
暗号化
Windscribeは強力な暗号化でデータを保護してくれます。このVPNはAES-256サイファー、SHA512 、4096ビットRSAキーを採用しています。
また、VPNはパーフェクトフォワードシークレシーに対応しています。これはVPNセッションのために定期的に新しい固有の暗号化キーを生成する暗号化です。
暗号化キーが漏洩したとしても危険にさらされるデータ量は少ないので安心です。
WindscribeではVPNプロトコルを選ぶことができます。デフォルトでVPNはIKEv2プロトコルとなっており、セキュリティと通信速度のバランスがとれているのが魅力的です。
他にもOpenVPNでVPNを使用することもできます。WindscribeではUDPとTCPというOpenVPN接続から選べます。
VPNのステルスモードではOpenVPN通信をStunnel経由でTLSトンネルを隠してくれます。そのため、VPN通信を頻繁にブロックしている中国などの規制の厳しい地域で利用するのに適しています。
Windscribe VPNのカスタマーサポート
以前はWindscribeに問い合わせたい場合、チケットシステムを利用するしかありませんでした。今でもチケットサポートはあります。
カスタマーサポートチームは一般的に数時間以内にチケットに対応してくれますが、数日かかる場合もあります。
リアルタイムでサポートが必要ならWindscribeのライブチャットサービスが役立ちます。チャットボットのギャリーがほとんどの質問やサポートリクエストに対応してくれます。
質問が複雑でギャリーが対応できないときにはライブチャットチームが対応してくれます。ライブチャットのサポートチームは親切できちんと質問に答えてくれます。
ホームページにはFAQ、ブログ記事、検索可能な知識ベースなどの役立つ資料が掲載されています。
使いやすさ
Windscribe VPNはとても使いやすいサービスです。デスクトップアプリやブラウザ拡張機能はスタイリッシュでミニマリストなデザインです。
Windscribeのメイン画面でワンクリックで接続できます。
「最適なロケーション」機能を使うと一番近いサーバーに自動で接続してくれます。ファイアウォールという名の自動停止スイッチの切り替えも画面上で簡単に行えます。
設定を変更したい場合は左上の3本線のアイコンをクリックします。
現在のロケーションをクリックするとサーバー選択メニューが表示されます。
Netflix専用サーバーは「Windflix」というものです。P2P通信を許可していないサーバーはメニューから一目で分かります。
サーバーメニューと設定画面は両方とも直感的に簡単にナビゲーションできます。
まとめ
WindscribeはVPNに期待したいほとんどの機能を提供しています。きちんとしたセキュリティ機能があり、パフォーマンスも安定しています。
アメリカのNetflixをストリーミングできますし、何台の端末でも匿名でインターネットサーフィンできます。また、ステルスモードがあるのでVPNは中国でも利用可能です。
それに対して調査ではWindscribe VPNの通信速度や位置情報スプーフィング機能が安定していないことが分かりました。
低価格ですべてのストリーミングサービスにアクセスでき、高速通信のVPNをお求めの方はストリーミングに最適なVPN 6選をご覧ください。