広告ブロッカーおすすめ10選│アプリと拡張機能 2024年
広告を効果的にブロックしない広告ブロッカーは多く、危険な広告ブロックアプリもあるので注意が必要です。ポップアップやバナー、YouTube動画広告をブロックできなければページの表示が遅くなり、必要以上にデータを使うことになります。さらに、ユーザーデータを追跡して第三者に売却したり、デバイスをマルウェアに感染させたりするものもあります。
本当に広告を消す広告ブロックツールを見つけるのは困難です。そこで、30以上の広告ブロッカーを検証し、頼れるものを選定しました。本記事では、無料で使える高性能な広告ブロッカーだけでなく、安全かつ効果的に広告をブロックするほかのツールも紹介しますので、迷惑な広告を消すのと同時にオンラインプライバシーも保護できます。
広告を消すにはExpressVPNの広告ブロッカーが一番おすすめです。広告をブロックするだけでなく、データを暗号化してIPアドレスを隠すため、データと個人情報のプライバシーを保てます。通常の広告ブロッカーより強力なのです。ExpressVPNは30日間返金保証がありますから、リスクなく体験できます。 【編集者より】vpnMentorでは透明性を重視しているため、当社がExpressVPNと同じ企業グループに属していることをお伝えします。しかし、これがレビュープロセスに影響を与えることはありません。
プロ厳選!2024年におすすめの広告ブロッカー
- ExpressVPNの広告ブロッカー:広告とマルウェアをブロックする高度な技術を内蔵した信頼性の高いVPNサービス。広告やトラッカー、悪意のあるリンクを効果的にフィルタリングし、オンラインプライバシーを強化するほか、Webページの表示が速くなります。
- CyberGhostの「Block Content」:効果的な広告・マルウェアブロッカー。特にCyberGhostのプライベートブラウザと併用すると効き目抜群。さらに、VPNによる暗号化でトラッカーや広告事業者から個人情報を隠せます。
- Private Internet Accessの「MACE」:DNSレベルで広告とトラッカーを効果的にブロックするほか、VPNがセキュリティとプライバシーもしっかり確保。ブラウザ、デスクトップ、モバイルで利用可能です。
- NordVPNの「脅威対策」:調整できる設定が多く、何をブロックするかカスタマイズできます。パワフルなアンチウイルスツールの役割も果たします。
- AdGuard AdBlocker:手頃な価格の広告ブロッカーで、すべての主要ブラウザ(Safariを含む)で拡張機能が使えます。
【編集者より】当社は読者の皆さまとの関係を大切にしており、信頼していただけるよう透明性と誠実さを常に心がけています。当社は、当サイトでレビューしている業界最先端の一部の製品(Intego、CyberGhost、ExpressVPN、Private Internet Access)と同じ企業グループに属しています。しかし、厳しい検証方法に従っていますので、これがレビュープロセスに影響を与えることはありません。
おすすめの広告ブロッカーVPN — 完全分析【2024年更新】
1. ExpressVPNの広告ブロッカー:広告、トラッカー、マルウェアをブロックするのに一番おすすめ
2024年11月に有効 リスクなしで30日間体験
注目ポイント | 高度なブロッカーがすべての広告とトラッカーを阻止 |
セキュリティ | 軍レベルの暗号化、Threat Manager、ペアレンタルコントロール |
ノーログポリシー | あり。KPMGとPwCによる監査済み |
価格 | $4.99/月~で30日間返金保証付き |
日本語のアプリ | 〇 |
日本語のサポート | ライブチャット(自動翻訳を使って対応)、ヘルプセンター |
ExpressVPNは広告ブロック機能を提供しており、望まない広告とトラッカーをすべて阻止してくれます。ブラウジングアクティビティを保護し、情報をネット上で追跡されるのを防ぐのに有用です。検証で国内サーバーに接続したところ、ブラウジング中にバナー広告とページ内広告は一切表示されませんでした。また、VPNによる軍レベルの暗号化のおかげで、接続を監視される心配もありません。
ExpressVPNのペアレンタルコントロール設定を変更すると、アダルトサイトもブロックできます。[オプション]を開き、[高度な保護]タブで何をブロックするか設定しましょう。トラッカー、悪意のあるサイト、広告、アダルトサイトから選ぶことができ、好みに応じてネットの利用体験を調整できます。
追加機能「Threat Manager」はマルウェア・トラッカーブロッカーで、既知の不正リンクとトラッカーを検出・ブロックするのに役立ちます。通常、マルウェアやスパイウェア、ランサムウェアはネット上の無害なリンクを通して配布されるため、この機能は重要です。筆者がExpressVPNを利用した際、セキュリティとプライバシーをしっかり守れているという安心感がありました。
デメリットは料金プランが高いこと。短期プランは特にそうですが、ExpressVPNは頻繁に割引キャンペーンを実施していますから、オトクにゲットできます。12か月プランに登録したところ、82% OFFとなり、わずか$4.99/月で入手できました。30日間返金保証がありますから、ExpressVPNをリスクなしで体験できます。 【編集者より】vpnMentorでは透明性を重視しているため、当社がExpressVPNと同じ企業グループに属していることをお伝えします。しかし、これがレビュープロセスに影響を与えることはありません。
便利な特徴
- 驚くほど高速。ほとんどの場合、VPNサービスを利用すると通信速度が大幅に低下しますが、ExpressVPNは違います。全体的に通信速度は3%しか低下せず、暗号化で接続を保護し、実際のIPアドレスを隠せました。また、大量の広告が表示されなくなったことにより、「いつもよりページの表示が速い」と感じました。
- ショートカット。よく使うアプリやWebサイトをExpressVPNのショートカットリストに追加すると、ExpressVPNのアプリから直接アクセスできるため、時間を節約できます。広告も表示されません。
- アプリが使いやすい。ExpressVPNはインストールしやすく、どの対応OSでも使い方は簡単です。また、最大8台のデバイスでVPNを同時利用して、望まない広告やトラッカーから守れます。
- 厳格なノーログポリシー。ExpressVPNは厳格なノーログポリシーを遵守しており、オンラインアクティビティや個人情報を保存しません。このポリシーはKPMGやPwCなどの有名企業による独立監査を受けており、抜け漏れなく実施されていることが確認されています。
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2. CyberGhostの「コンテンツブロッカー」:優秀なコンテンツブロッカー機能がすべてのアプリで広告を防止
注目ポイント | 広告ブロッカーとプライベートブラウザを兼備したVPN |
セキュリティ | 軍レベルの暗号化、漏えい対策、キルスイッチ |
ノーログポリシー | 〇(確認済み) |
価格 | $2.19/月~で45日間返金保証付き |
日本語のアプリ | 〇(macOS、iOS、Android) |
日本語のサポート | ライブチャット(自動翻訳を使って対応) |
CyberGhostのコンテンツブロッカー(「コンテンツをブロックする」と表記されます)は、DNSレベルで広告、マルウェア、トラッカーをブロックする機能で、より快適にブラウジングできます。ブラウジングセッション、デバイス、プライバシーを同時に保護してくれるのです。ほかの広告ブロック拡張機能とは違い、CyberGhostのコンテンツブロッカーはブラウザ内だけでなく、すべてのアプリで広告の表示を防ぎます。
CyberGhostのプライベートブラウザを使うとさらに多くの広告をブロックでき、アプリケーション終了時にすべてのデータが削除されるためプライバシーも向上できます。実際にプライベートブラウザとコンテンツブロッカーを使った結果、広告とトラッカーが読み込みを91%防げました。
この2つの機能がトラッキングCookieを防げなかったとしても、保護されます。CyberGhostはIPアドレスとデータを隠すため、広告事業者はトラッカーを付けられません。ブラウジング中、迷惑なパーソナライズド広告が表示されないわけです。広告はたまに表示されましたが、閲覧履歴と関連のある広告は皆無でした。
返金保証を活用すると、リスクなくCyberGhostを体験できます。完全に満足できなかった場合、45日以内に問い合わせると簡単に返金を受けられます。保証を試すため、24時間年中無休のライブチャットで返金をリクエストしました。数回やり取りすると承認され、4日後に口座に振り込まれていました。 【編集者より】vpnMentorでは透明性を重視しているため、当社がCyberGhost VPNと同じ企業グループに属していることをお伝えします。しかし、これがレビュープロセスに影響を与えることはありません。
便利な特徴
- 使いやすい。CyberGhostのプライベートブラウザは見た目も使い方もChromeとほぼ同じです。VPNアプリも数回クリックするだけで設定でき、コンテンツブロッカーはワンクリックで有効化できます。VPNを使ったことがなくても容易に設定できるはずです。
- 世界のコンテンツに安全にアクセス。CyberGhostは100か国にサーバーがありますから、どこからでも安全に世界のコンテンツにアクセスできるようになります。
- ストリーミング専用サーバー。CyberGhostは多数の人気ストリーミングサービス向けに最適化されたサーバーを提供しています。筆者が試した際、YouTubeとTwitchで動画内広告は流れなくなりました。
- 高速。DNSレベルで広告と悪意のあるコンテンツをブロックするため、ブラウザに到達せず、通信がスピードアップします。他社VPNでは速度低下が気になりますが、CyberGhostなら避けることができ、国内サーバーでは接続前と比べて4%しか遅くなりませんでした。
3. Private Internet Accessの「MACE」:すべてのデバイスで広告、トラッカー、マルウェアをブロック
注目ポイント | PIA MACE。ワンクリックで使えるパワフルな広告・コンテンツブロッカー |
セキュリティ | 金融機関レベルの暗号化、マルチホップ難読化、調節可能なキルスイッチ |
ノーログポリシー | 〇(確認済み) |
価格 | $2.19/月~で30日間返金保証付き |
日本語のアプリ | 〇(Windows、Android、iOS) |
日本語のサポート | ライブチャット(自動翻訳を使って対応) |
Private Internet Access(PIA)の広告・マルウェア・トラッカーブロッカー「MACE」は、筆者が試したすべてのデバイスで広告を阻止しました。広告の多い複数のサイトでMACEを試したところ、広告とトラッカーのブロック率は87%でした。トレントクライアント上の広告もブロックしたのは驚きです。
ブラウザのみで動作する広告ブロッカーとは違い、MACEはDNSレベルでコンテンツを削除するため、DBD攻撃とマルバタイジング(悪意のある広告)からすべてのデバイスを保護できます。無料広告ブロッカーの場合、自社広告やアフィリエイト広告を許可するものがありますが、MACEはそれも許可しません。ブロックリストは月1回更新されており、PIAの公式サイトで閲覧できます。
CyberGhostと同様、PIAは暗号化やデータ漏えい対策など、VPNのセキュリティ機能がすべてそろっています。厳格なノーログポリシーを守っていることが裁判事例で何度も証明されており、独立監査も行われています。PIAはデータを追跡・売却しないという安心感があるわけです。
30日間返金保証がありますから、リスクなくPIA MACEを体験できます。PIAの24時間年中無休ライブサポートを通して試したところ、返金手続きはとても簡単でした。 【編集者より】vpnMentorでは透明性を重視しているため、当社がPrivate Internet Accessと同じ企業グループに属していることをお伝えします。しかし、これがレビュープロセスに影響を与えることはありません。
便利な特徴
- すべての主要ブラウザ用の拡張機能。PIAはChromeとFirefoxのほかに、プライバシー重視のOperaブラウザ用の拡張機能があります。また、VPNとしては珍しく、Linuxアプリを提供していますから、Linuxに内蔵されているプライバシー機能を強化するのに有用です。
- スプリットトンネル。特定のアプリとサイトをVPNから除外できます。広告の多いトレントサイトとの通信はVPNを経由させて安全を確保しつつ、オンラインバンキングなどのサービスは通常の接続を使うように設定できるため、便利だと思いました。
- 幅広い設定を変更できる。動画の視聴、ゲーム、トレントなど、アクティビティに応じて接続をカスタマイズできます。OpenVPNで暗号化レベルを変更すると、プライバシーか通信速度のどちらかを優先させることが可能です。VPNが初めての場合、設定が多いと圧倒されてしまうかもしれませんが、上級者にとっては嬉しいポイントです。
4. NordVPNの「脅威対策」:高度にカスタマイズ可能なデスクトップ向けブロッカー。モバイル用のLite版も
注目ポイント | ブロックしたいコンテンツを選べる |
セキュリティ | 2台の異なるサーバーにデータを転送させるDouble VPNサーバー |
ノーログポリシー | 〇(監査済み) |
価格 | $2.99/月~で30日間返金保証付き |
日本語のアプリ | 〇 |
日本語のサポート | 自動翻訳付きライブチャット、メールサポート、ヘルプセンターあり |
NordVPNの脅威対策は、本記事で最もカスタマイズ性の高いVPN広告ブロッカーです。ブロック設定を細かく調節できるため、何をブロックするかコントロールできます。広告、トラッカー、不正サイトだけでなく、マルウェアや破損したファイルもカバーしてくれます。NordVPNが何をブロックしたか、一覧に表示されるのも気に入りました。
脅威対策は筆者がダウンロードしたすべてのファイルをスキャンし、不審なものを隔離してくれました。これは特に素晴らしいと思います。ハードドライブもスキャンし、危険なファイルが既にダウンロードされていないか調べることも可能です。私はセキュリティを意識していますが、ウイルス対策ソフトが検出しなかった危険なファイルが5個も発見されました。
モバイルデバイス向けのLite版にも同じ安全機能が備わっていますから、職場や旅行先でも安全を確保できます。カフェのフリーWiFiで試したところ、ネットワークが配信したほとんどの広告をブロックしてくれました。
NordVPNは30日間返金保証を実施していますので、脅威対策をはじめとするすべての機能をリスクなしで試せます。
便利な特徴
- 接続していなくても動作する。他社VPNの広告ブロッカーとは違い、脅威対策はVPNサーバーに接続していなくても動作します。ただし、Lite版は接続が必要です。
- 独自のNordLynxプロトコル。WireGuardはスピードが評価されているプロトコルですが、セキュリティは最強とは言えません。NordVPNはWireGuardのセキュリティを強化したNordLynxを開発し、広告のない、高速かつプライベートなブラウジング体験を実現しています。
- Onion Over VPNサーバー。ダークウェブに広告はありませんが、ほかの危険があります。NordVPNのOnionサーバーはTorよりも安全で、通常のブラウザでダークウェブを閲覧できるようになります(ただし、macOSでは動作しませんでした)。
5. AdGuard AdBlocker:Safariでも使える非常に効果的な広告ブロッカー
注目ポイント | 単体型広告ブロッカーのなかで一番おすすめ。Safari用ブラウザ拡張機能を提供 |
セキュリティ | 広告ブロッカーのみ |
ノーログポリシー | × |
価格 | 月額$2.49~、60日間返金保証付き |
筆者の検証でAdGuardは90%の広告をブロックしました。ブラウザベースの広告ブロッカーとしては優秀です。トラッカーのブロック力は若干劣り、VPNの安全機能もありませんが、ブラウジング体験はかなり快適になりました。
Chromeにアプリをダウンロードし、[拡張機能]からワンクリックで有効化できました。Forbes.comにアクセスしたところ、読み込み画面のポップアップとバナー広告がすべてブロックされました。YouTubeの動画広告もすべてブロックしたので感心しました。
AdGuardはブラウザ拡張機能としては驚くほど多くの設定があります。一定時間後にサードパーティCookieが自己破壊するよう設定でき、セキュリティフィルターは[オプション]から簡単に調節できます。広告、フィッシング・マルウェア、トラッカー、SNSウィジェットもブロックできます。
AdGuardはモスクワで設立された企業が提供している広告ブロッカーなので、最初は不安を感じました。ロシアはデータ監視法が厳しいことで知られているからです。しかし、現在はキプロスに本社を移転しています。また、ソフトウェアはオープンソースで、匿名化されたパフォーマンス関連データしか収集していません。
便利な特徴
- Safariで使える。AppleのmacOSとiOSはセキュリティ審査が厳しいため、多くのサードパーティアプリはSafariで使えなくなっています。AdGuardが開発したはiPhone、iPad、Mac版広告ブロッカーはSafariで使えますが、Windows・Android版ほど効果的ではありません。広告ブロック率は63%程度でした。
- 検索結果の広告やサイト広告をブロック。Google検索結果のスポンサーリンクもブロックしてくれます。プロモーションやオトク情報をチェックしたい場合、オフにするのは簡単です。
- ペアレンタルコントロール。Windowsアプリにはペアレンタルコントロール設定があり、不適切なコンテンツ(サイトや検索結果を含む)をブロックリストに追加できます。ネットの危険から子どもを守れるわけです。
6. Braveブラウザ:広告ブロック機能を内蔵したプライベートブラウザ
注目ポイント | デフォルトの検索エンジンはプライバシー重視の「DuckDuckGo」 |
セキュリティ | VPNを内蔵(高価格です) |
ノーログポリシー | × |
価格 | 永久無料 |
Braveブラウザは広告・トラッカーブロック機能を内蔵しており、広告を消してくれます。検証で88%の広告とトラッカーがブロックされました。YouTubeの動画広告も全く流れなくなりましたが、YouTubeプレミアムのポップアップは1度だけ表示されました。新しいウィンドウを開くと、ブロックした広告・トラッカーの数、節約できたデータ量と時間が表示されるのも良いと思います。
CyberGhostのプライベートブラウザと同様、BraveはChromiumベースのブラウザで、デフォルトの検索エンジンはDuckDuckGoです。この検索エンジンは広告やスポンサーリンクを表示しませんから、プライバシーが気になる方におすすめです。GoogleやChromeと違い、BraveとDuckDuckGoは閲覧状況を追跡しないため、データを売却したりターゲティング広告を配信するために使ったりしません。
Braveは独自の広告プログラムを通して利益を得ていますが、これに関しては賛否両論あります。Brave広告の配信に同意すると、仮想通貨を受け取れる仕組みです。この広告プログラムはオプトアウトではなくオプトインなので、広告を見たくなければ参加する必要はありません。
便利な特徴
- Braveニュース。カスタムニュースフィードを作成し、新しいウィンドウを開くたびに好きなソースから最新ニュースを取得できます。情報源のサイトにアクセスする必要がないため、広告なしで興味のある見出しを見られます。
- Torのプライベートウィンドウ。プライベートなTorウィンドウでOnionサイトを閲覧できます。BraveのレイアウトのほうがTorより使いやすく、若干高速です。
7. uBlock Origin:YouTubeの動画広告をブロックし、時間とデータ量を節約
注目ポイント | フィルタリングルールで表示を高速化し、デバイスを保護 |
セキュリティ | ブラウザ広告ブロッカーのみ |
ノーログポリシー | × |
価格 | 永久無料 |
無料の広告ブロック拡張機能としては珍しく、uBlock OriginはYouTubeの動画広告を100%ブロックしました。検証中、ほかのサイトでも広告とトラッカーを73%阻止しました。IMDB.comでマストヘッド広告とサイドバー広告がすべて消え、より快適に高速でブラウジングできるようになりました。
速くなった理由の1つはフィルタリングルールです。フィルタリングルールでは、ホストとサードパーティコンテンツ(大容量メディアなど)をブラウザがどのように処理するかコントロールでき、ドライブバイマルウェアダウンロードを防ぐためにも役立ちます。
しかし、非広告コンテンツがブロックされたのは残念でした。例えば、NewYorkTimes.comで多くの画像が表示されず、代わりに空白になっていました。この記事で紹介したVPNとは違い、uBlock Originはサポートセンターがありませんから、根本的な解決策は見つかりませんでした。
便利な特徴
- ポップアップをブロック。Webサイトのマーケティング要素に飽き飽きしている方は多いのではないでしょうか?チャットウィジェット、メルマガ登録を促すポップアップなどがありますが、uBlockを使ってブロックできました。
- プレースホルダーを隠す。拡張機能によっては、ブロックした広告があった場所に空白のプレースホルダーが残り、これによってページレイアウトが崩れることがあります。uBlock Originならそのような現象はなく、よりクリーンなページレイアウトが表示されます。
8. Operaブラウザ:内蔵のプライバシー機能がトラッカーを阻止
注目ポイント | 広告とトラッカーブロック機能を内蔵したブラウザ |
セキュリティ | 無料VPNを搭載(制限付き) |
ノーログポリシー | × |
価格 | 永久無料 |
Operaは広告ブロッカーを搭載した使いやすいブラウザです。検証中、64%の広告とトラッカーがブロックされました。Fandom.comでバナー広告、サイドバー広告、動画広告を阻止したほか、TwitchとYouTubeの広告もブロックしました。
ほかの主なブラウザから履歴、お気に入り、Cookieを取り込みたい場合、2回クリックするだけで完了します。設定を調節するのも簡単です。検索バーの青色の盾アイコンをクリックすると、プライバシー保護のドロップダウンが表示されます。
無料VPNも利用できますが、CyberGhostよりはるかに低速で、通信速度が91%も低下してしまいました。また、デフォルトの検索エンジンはGoogleで、スポンサーリンクが表示されるのも気に入りませんでした。Googleは広告やトラッカーを通じて多くのデータを収集しますから、プライバシーの観点で良いとは言えません。
便利な特徴
- メッセージ機能を搭載。ブラウザウィンドウ内で人気メッセンジャーを使って友達とチャットできます。Discordを広告なしで利用できました。
- ChatGPTやChatSonicとやり取りできる。OperaのサイドバーパネルでAIとチャットできます。多くの場合、Google検索するより高速で質問に答えてくれますし、スポンサー広告を見なくても必要な情報が得られます。
9. Pi-hole:LinuxベースのDNSブロッカー。ネットワーク全体で広告をブロック
注目ポイント | ネットワーク上のすべての広告配信対象デバイスをカバー |
セキュリティ | スマートテレビやゲーム機、モバイルで広告をブロックできる |
ノーログポリシー | × |
価格 | 永久無料 |
Pi-holeはネットワーク全体で広告をブロックしますから、すべてのデバイスを守れます。DNSサーバー経由で通信を行うことで広告とトラッカーを取り除くため、スマートテレビやゲームコンソールでも効果を発揮します。
Pi-holeとVPNを設定すると、モバイルデバイスでも広告を防げます。カスタムDNS設定が可能なVPN(Private Internet Accessなど)があれば、Pi-holeのサーバーに遠隔からアクセスできます。
Pi-holeはオープンソースで、無料で使えますが、Linuxでの使用を想定して設計されています。また、パソコンのDNS設定を指すようにルーターを再設定しなければなりません。ネットワーク関連のノウハウがある方にのみおすすめです。
便利な特徴
- デバイスが高速化。Pi-holeのブロック処理は別のマシンで行われるため、デバイスがより効率的に動作するようになります。デバイスに到達するのは広告を含まないコンテンツのみです。
- 1デバイスに設定するだけ。Pi-holeを1台のデバイスに設定するだけで、ネットワーク全体が保護されます。
10. Adblock Plus:信頼できるオープンソースの広告ブロッカー
注目ポイント | シンプルで効果的な広告ブロッカー。基本的な設定のみ。 |
セキュリティ | ブラウザの広告ブロッカーのみ |
ノーログポリシー | × |
価格 | 永久無料 |
Adblock Plusは無料でオープンソースなので、だれでもソースコードを閲覧して改善を提案できます。検証では69%の広告とトラッカーがブロックされ、無料ツールとしては素晴らしいと思いました。YouTubeで動画広告が流れなくなり、RollingStone.comでは画面読み込み中のフローティングポップアップとサイドバー広告が消えました。
Adblock Plusはシンプルで便利な設定が多く、ワンクリックで有効化できました。追加のトラッキングやプッシュ通知、SNSのトラッカーもブロックできます。SNSは大量の個人情報を収集してサードパーティに売却しますから、ブロックできるのは良いですね。
便利な特徴
- メールサポート。Adblock Plusはメールでカスタマーサポートを提供しています。サポート担当者が対応してくれる無料広告ブロッカーはほとんどありませんから、素晴らしいですね。
- 言語フィルターリスト。特定の言語の広告をAdblock Plusにフィルタリングして欲しい場合、ドロップダウンメニューから追加・削除できます。
【比較表】おすすめの広告ブロッカーの特徴
コンテンツをブロックするには、広告、トラッカー、マルウェア対策がしっかりしているサービスが最も効果的で、理想的にはIPアドレスを隠してデータを暗号化するツールを使いたいものです。これらの条件がそろえば広告はほとんど表示されなくなり、広告事業者に追跡されないのでパーソナライズド広告も消えます。
おすすめの広告ブロッカーを一目で比較できるよう、表にまとめました。
広告ブロッカーの性能を評価するため、ウェブベースのツールを使ってブロックされた広告とトラッカーの数を測定し、ブロック率を算出しました。その結果をもとに、広告ブロッカーの性能を10点満点で評価しました。点数が高いほど高性能という意味です。点数化することで、広告ブロッカーがどれくらい効果的なのかはっきり分かるはずです。
【編集者より】当社は読者の皆さまとの関係を大切にしており、信頼していただけるよう透明性と誠実さを常に心がけています。当社は、当サイトでレビューしている業界最先端の一部の製品(Intego、CyberGhost、ExpressVPN、Private Internet Access)と同じ企業グループに属しています。しかし、厳しい検証方法に従っていますので、これがレビュープロセスに影響を与えることはありません。
※OperaのVPN Proはノーログポリシーがありますが、ブラウザ自体が利用統計と行動データを収集します
広告ブロッカーの選び方
自分に合った安全な広告ブロッカーを見極めるには、広告をブロックするかどうかだけでなく、様々なことを検討する必要があります。広告ブロッカーの評価項目を紹介しますので、ニーズに合った広告ブロックツールを選ぶチェックリストとしてお役立てください。
- 定期的にアップデートされているか。広告戦略は常に変化していますから、ソフトウェアアップデートを少なくとも年1回行っている広告ブロッカーを選びましょう。本記事で紹介したブロッカーは定期的に更新されています。
- 広告のブロック力。ネット広告は種類が多く(マストヘッド、バナー、ポップアップ、ウィジェット、動画のストリーミング、GIFなど)、すべて阻止できる広告ブロッカーはほとんどありません。本記事では、幅広い形式の広告を消せる広告ブロッカーを優先しました。
- 対応機器。多くの広告ブロッカーは一部のブラウザとOSでしか使えません。本記事でおすすめした広告ブロッカーは幅広いデバイスに対応しており、対応デバイスが多いものが上位にランクインしています。
- 設定をカスタマイズできる。ここで紹介した広告ブロッカーは許可リストをカスタマイズでき、その他のセキュリティ機能を提供しています。また、最初から設定済みなので、容易に使い始めることができます。
- 透明性。厳格なノーログポリシーがある広告ブロッカーを優先しました。ユーザーデータを記録する広告ブロッカーが多いなか、本記事で紹介したツールは利用者のデータを記録・売却しません。
避けたい広告ブロッカー
信頼できるように見えても、広告ブロッカーがユーザーデータを監視する可能性はあります。また、利用者のデバイスにマルウェアを埋め込んでいることが発覚したケースも存在します。このような懸念から、次のブロッカーは避けることをおすすめします。
- uBlock。本記事でおすすめした「uBlock Origin」とは別物です。uBlockはユーザーを追跡できるようにCookieを改変することが知られています。Chrome拡張機能ストアから削除されています。
- Ghostery。あまり効果的ではなく、ユーザーデータを売却して利益を得たことがあります。本稿執筆時点でGhosteryのホームページは閉鎖しているため、プライバシーポリシーを確認できませんでした。
- Privacy Badger。Ghosteryと同様、Privacy Badgerはトラッカーしかブロックしないため、広告ブロッカーではありません。また、プライバシーポリシーに「可能な場合、第三者が当社のユーザーに関するデータを保持できないよう措置を講じています」と記載があるため、信用できません。
広告ブロッカーの必要性と知っておきたいリスク
広告ブロッカーは多くのメリットがあり、オンラインプライバシーを保護するために役立ちます。広告ブロッカーなしでは「ブラウザフィンガープリント」という手法で現在地やOS、ブラウザ、拡張機能などの個人情報を収集される可能性があります。これによって固有のデジタルペルソナが特定されますから、ネットの利用状況を追跡され、ターゲティング広告が表示されます。
おすすめの広告ブロッカーを使うと、バッテリーが長持ちし、データ量を節約できます。広告が表示されるとWebページが雑然として見えますし、ページの表示が遅くなったりバッテリーの減りが早くなったりします。また、クリックしなくてもブラウジングデータを追跡する広告もあります。
マルウェアを含む広告(マルバタイジング)に遭遇するリスクもあり、デバイスの安全が脅かされてしまいます。ドライブバイ攻撃(DBD攻撃)を受けると、クリックしなくても感染してしまいますから、信頼できるサイトも脅威になりかねません。
とは言え、広告ブロッカーだけでは効果的に安全を確保できないのも事実です。大半の広告ブロッカーはブラウザ拡張機能であり、フィンガープリンティングに弱いのです。しかし、広告ブロッカーを搭載したVPNはブラウザを変更したり影響を与えたりしないため、フィンガープリンティングを防げます。また、VPNは広告ブロッカーの使用を隠すため、サイトにブロックされにくくなります。
VPNはプライバシー向上にも効果的です。広告事業者だけでなく、広告事業者やその他のサードパーティ(ハッカーやプロバイダなど)による追跡を阻止できます。以上のような理由から、広告ブロッカーを搭載したVPNを使ったほうが良いのです。
おすすめの広告ブロッカーについてよくある質問
Adblockは安全ですか?
はい。Adblockは筆者が検証したなかで最も安全な広告ブロッカーの1つです。2009年のリリース以来、高い信頼を獲得しています。Adblockの公式サイトには、ユーザーの閲覧履歴を記録したり、データを第三者に売却したりすることは絶対にないと明記されています。ユーザーのデバイスをマルウェアに感染させたこともありません。
制限はあるものの(ブロックしない広告が多いです)、セキュリティとプライバシーの観点では問題ありません。
AdblockでYouTube広告も消せますか?
はい、AdblockはYouTubeでも広告をブロックしますが、確実ではありません。一部の動画では広告がすべて消えたものの、プレロール広告を見なければならないこともあったのです。また、YouTube広告を消すほかの広告ブロッカーとは違い、Adblockはほかの広告やトラッカーも確実にはブロックしません。
Safariで使える広告ブロッカーがない理由は?
AppleはmacOSとiOSのセキュリティ審査を厳しく行っているため、多くの拡張機能はSafariで使えません。しかし、現在もSafariに対応したiPhone、iPad、Mac版広告ブロッカーはいくつかあります。
残念ながら、Safari対応の広告ブロッカーは他のブラウザ向けのブロッカーより劣っているものがほとんどです。プライバシーと安全性の観点では、BraveまたはOperaブラウザを使ったほうが良いでしょう。広告とトラッキングを防ぐほか、ほとんどの広告ブロッカー拡張機能に対応しています。
広告ブロッカーを使うと、本当に広告が消えますか?
はい。ただし、効果的ではない偽の広告ブロッカーが多いので注意が必要です。本記事で紹介した広告ブロッカーは安全で、プライバシーを妥協しません。
危険な広告ブロッカーを使うと、安全が脅かされたり、ユーザーデータを売却されたり、デバイスがマルウェアに感染したりする可能性があります。また、広告が消えないケースもあります。デバイスと個人情報が危険にさらされないよう、必ずプライバシーポリシーを読みましょう。本記事では各ブロッカーのプライバシーポリシーを読み、安全性が確認できたものを紹介しました。
なお、ブロックできない広告もいくつかあります。例えば、Twitterのスポンサードツイート、FacebookやInstagram、Spotifyの広告などは広告ブロッカーを使っても消えません。
広告ブロッカーは安全ですか?
いいえ、すべての広告ブロッカーが安全とは限りません。オンラインセキュリティを強化するには、広告ブロック機能を内蔵した、定評のあるVPNの利用をおすすめします。IPアドレスを隠してデータを暗号化するため、トラッカーはあなたの閲覧状況を監視したりターゲティング広告を配信したりできなくなります。
残念ながら、多くの広告ブロッカーは信用できません。データを追跡したり、マルウェアに感染させたりするブロッカーもあるのです。この記事では、徹底検証を行い、安全な広告ブロッカーを紹介しました。
広告ブロッカーの仕組みは?
広告ブロッカーはフィルタリングシステムを使用して広告を阻止します。トップクラスの広告ブロッカーはDNSレベルで有害なコンテンツを阻止するため、デバイスに広告は到達しません。また、ダウンロードしなければならないコンテンツの量が減りますから、ページの表示が速くなるはずです。
ほかの広告ブロッカーはアプリケーションレベルで動作するため、ブラウザに変更を加えることになります。サイトはそのようなブロッカーを検出でき、広告の表示を許可するか月額料金を支払わない限りサイトへのアクセスが拒否されます。
広告ブロッカーは機密データを見られますか?
はい。拡張機能をダウンロードすると、ブラウザの動作を変更する権限を与えることになります。この記事の広告ブロッカーは安全ですが、VPNのほうがさらに安全です。データを暗号化し、IPアドレスを隠すため、閲覧状況のプライバシーを保てます。
安全でない広告ブロッカーを使うと、データを監視され、第三者に売却される可能性があります(通常はプライバシーポリシーにこのことが記載されています)。広告ブロッカーは信頼できる情報源からダウンロードし、インストール前にどのような権限を付与する必要があるのかチェックしましょう。
Chrome、Safari、Edge、Firefoxにおすすめの無料広告ブロッカーは?
100%無料のおすすめ広告ブロッカーはいくつかあります。YouTubeやTwitchの動画広告をブロックできるものもあり、迷惑なポップアップやバナー広告などもほとんど表示されなくなります。Safari用の広告ブロックソフトは少ないですが、AdGuard Adblockerは検討する価値があります。ほかのブラウザでのほうが効果的ですが。
今すぐおすすめの広告ブロッカーをゲットしよう
優れた広告ブロッカーを使うと、より快適にブラウジングできます。広告を消すと欲しい情報がすぐに見つかるからです。
しかし、高性能な広告ブロッカーも限界があります。IPアドレスを隠さないため、サイトは個人を特定したり位置情報を見たりできるのです。また、データを暗号化しませんから、広告事業者などに閲覧状況を見られてしまいます。このような状況を避けるにはVPNが必要です。
徹底検証の結果、一番おすすめの広告ブロッカーはExpressVPNが提供しているものという結論に至りました。Threat Manager機能と併用すると、ExpressVPNのブロッカーは広告、トラッカー、悪質なリンクを非常に効果的に阻止し、金融機関レベルの暗号化がデータをしっかり隠してくれます。30日間返金保証がありますから、リスクなくExpressVPNを体験できます。
まとめとして、おすすめの広告ブロッカー付きVPNはこちら!
【編集者より】当社は読者の皆さまとの関係を大切にしており、信頼していただけるよう透明性と誠実さを常に心がけています。当社は、当サイトでレビューしている業界最先端の一部の製品(Intego、CyberGhost、ExpressVPN、Private Internet Access)と同じ企業グループに属しています。しかし、厳しい検証方法に従っていますので、これがレビュープロセスに影響を与えることはありません。
アクセス先のサイトに情報が漏洩しています!
あなたのIPアドレス:
あなたの現在地:
インターネットプロバイダ:
ネットの利用状況をトラッキング・監視したり、ターゲティング広告を表示したりするために以上の情報が使用されることがあります。
VPNを使えばこのような情報をアクセス先のサイトから隠して常に情報のプライバシーを守ることができます。一番のオススメはExpressVPNです。350件以上のVPNを検査したなかでナンバーワンのサービスです。 軍事レベルの暗号化とプライバシー機能により、確実にセキュリティ対策できます。また、現在82%オフの割引キャンペーンを実施中です。
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