Valorantの地域を変更する方法│Ping対策 %2025年

Valorant（ヴァロラント）を初めて試したとき、国内ではとてもスムーズにプレイできましたが、海外のプレイヤーとプレイしようとしたところ、全く上手くいきませんでした。この時気づいたのが、ValorantはRiotアカウントを作成した国（シャード）内でしかプレイができなくなっているということ。

海外のプレイヤーとValorantをプレイすることは可能なのでしょうか？アカウントに登録されている地域変更をRiot Gamesに申請できますが、クールダウンの期間が発生します。地域を変更しても既存のスキンをキープできますし、場合によってはPing値が改善することもありますが、申請の承認を待つ必要がありますし、Riotが承認した地域にしか変更できません。

VPNで海外のアカウントを新規作成することも可能ですが、その場合、スキン・ランク・進行状況は全てリセットされます。選択したサーバーまでの距離によっては、プレイ中にラグが発生する恐れもあります。実際に試したところ、Ping値が120〜跳ね上がり、操作が1秒遅れました。ある調査によると、海外アカウントで対戦するとPing値が最大600%も跳ね上がることがあるそうです（Three Rivers報道、2024年）1。この記事では、Valorantの国・地域を変更する方法をいくつか挙げて、それぞれのメリット・デメリットを詳細にまとめました。

【比較表】Valorantの国・地域を変更する方法

全くデメリットがないValorantの国・地域の変更方法はありません。ですので、ご自身の状況に合わせて以下のいずれかを選びましょう。「アカウントを移住国に移行したいのか？」、「低pingのサーバーでプレイしたいのか」？「海外のアカウントを新規作成したいのか？」など目的をベースに検討しましょう。以下に各種方法を比較した表をまとめてみました。

【完全ガイド】Valorantの国を変更する方法

上記の比較表では簡単な概要をご紹介しましたが、以下に各変更方法の詳細手順をまとめてみました。ただし、どの方法を選ぶにしても、Valorantをプレイ際は、セキュリティ対策としてVPNを使うことをお勧めします。ゲーム中に嫌がらせを受けるというケースが多いので、VPNで実際のIPアドレスを隠してサイバー攻撃を防止しましょう。

Riotに居住国の変更を申請する — スキンの保持が可能

実際に海外移住した場合は、居住国の変更を申請するのが最も安全で確実な方法です。Riotのサポート窓口から変更申請が可能で、アカウントのスキンやエージェントは全て引き継がれます。手順は以下の通りです。

ステップ1. ログインしてRiotのサポートページにアクセスします

Riotのサポートページにアクセスし、Riot IDでログインしてください。居住地域の変更ボタンが表示されますので、クリックして申請ページに進みます。

先に進む前に必ずRiotアカウントでログインしてください

ステップ2. 居住地域の変更を申請します

ページが読み込まれたら、チェックボタンをクリックすると、RiotのシステムがあなたのIPを検証し、移住国からログインしていることを確認します。条件を満たしている場合、すぐに変更をリクエストできます。

RiotがIPアドレスに基づいてあなたの位置情報を確認します

ステップ3. 移行を確認してプレイを再開します

アカウントが新しい国に移行したら、Valorantに再度ログインしてプレイを開始できます。なお、スキンや進行状況は維持されますが、ランクはリセットされ、以前のシャードでの対戦履歴は引き継がれません。また、変更後90日間は別の国への再申請はできません。

VPNを使ってRiotのアカウントを新規作成する

既存アカウントの国を変更したくない場合、唯一の代替手段はVPNサーバーに接続した状態で新規アカウントを作成することです。RiotはVPNサーバーが所在する国にアカウントを割り当てます。ただし、新規アカウントとなるため、旧アカウントのデータは一切引き継がれません。

ステップ1. VPNをインストールしてサーバーに接続します

VPNをダウンロード・インストールし、新規アカウントを作成したい地域（例：NA、EU、トルコ）のサーバーに接続してください。ExpressVPNやNordVPNなどゲーム向けの高速サーバーがあるVPNを選びましょう。

ゲームプレイ中に速度低下はありませんでした

ステップ2. Riotアカウントを新規作成します

シークレットモードでRiotのサインアップページにアクセスして、アカウントを新規作成してください。VPNが有効になっていることを事前に確認しましょう。Riotがアカウントの国情報をVPNサーバーの国に反映します。

Google、Apple、Facebook IDでもアカウント作成が可能です

ステップ3. Valorantをインストールしてプレイを開始しましょう

アカウント作成が完了したら、Valorantをダウンロードして新規アカウントでログインしてください。新しい国のサーバーでプレイを開始しましょう。なお、VPNサーバーに接続した状態でプレイする必要があります。

最寄りのサーバーに接続すると速度が最速になります

【早見表】Valorantの国変更におすすめのVPNを比較

ValorantにおすすめのVPNを使えば快適にゲームができるだけでなく、軍事レベルの暗号化が適用されます。また、世界中にサーバーがありますので、好きな国のプレイヤーとプレイできます。様々なVPNを細かく検証して、おすすめのVPNを以下にまとめてみました。

VPNを使うとValorantに垢BANされる？

これは多くのプレイヤーが懸念する点だと思います。私自身も初めてValorantでVPNを試した時は不安になりました。実際に検証してみた結果、RiotはVPNを使うだけでBANすることはないことが分かりました。但し、VPNを使って不正行為、スモーフアカウントの乱用、あるいはRiotのVanguardアンチチート技術を妨害するなどといった問題のある行為はいけません。

私の経験上、ほとんどのVPNはサーバーをすぐには切り替えさせてくれませんので、Valorantのログイン時にVPNがブロックされる傾向があります。しかし、別の国のアカウントを新規作成したいときはVPNが便利です。好きな国のVPNサーバーに繋いでその国のRiotアカウントを作成できます。まとめると、VPNを持っている、あるいは使用しているという理由だけでBANされることはありませんが、既存アカウントの国をNAからEUへ、あるいはEUからNAに変更することはできません。

ValorantをプレイするコンソールアカウントでRiotの国を変更する

PS5およびXboxでは、Riotアカウントの地域設定によってアクセス可能なValorantサーバーが決まります。これはPlayStationやXboxストアの地域設定とは無関係です。特定の地域でプレイするには、コンソールにリンクする前にその地域でRiotアカウントを作成する必要があります。

この方法は、Valorantを初めて設定する新規コンソールプレイヤーにおすすめです。但し、Riotアカウントを一度コンソールにリンクすると、リンク解除や再割り当てはできません。

ステップ1. 希望の地域でRiotアカウントを作成する

ブラウザでValorantのホームページにアクセスし、「無料でプレイ」ボタンをクリックします。アカウントを設定したい国から接続している状態で新規アカウントを作成してください。VPNにはコンソール専用アプリはありませんが、ルーターにVPNをインストールすることでPS5やXboxの国変更が可能になります。

既存のRiot Gamesアカウント作成に使用していない別途メールアドレスを用意してください

ステップ2. アカウントをコンソールにリンクします

PS5またはXboxにValorantを新規ダウンロードして起動する際、Riot IDでログインする必要があります。先ほど作成したアカウントを使用してください。

ステップ3. Valorantをプレイしましょう

これでコンソールが希望のRiot地域に永続的に紐付けられました。すぐに現地の友人とプレイを開始できます。

ゲーム内でValorantサーバーを変更する

ほとんどの場合、実際の国・地域情報を変更する必要はありません。高pingが発生している場合は、同じシャード内の別のサーバーに切り替えることができます。Valorantでは、マッチ前に優先サーバーを選択でき、これによりラグを回避できます。但し、同じ地域内でのマッチング用サーバーしか変更できません。Riotアカウントが別のシャードに移動されることはありません。

ステップ1. Valorantを起動します

ゲームを起動し、マッチメイキング画面へ移動します。

ステップ2. サーバーリストを開きます

キューボタン上部のサーバーアイコンをクリックします。シャード内で利用可能なサーバーと各サーバーのpingが表示されます。

最低ping値のサーバーを選択すると速度が最速になります

ステップ3. サーバーを選択します

最低pingのサーバー、またはご自身の所在地から最寄りのサーバーを選択してください。なお、Valorantはマッチ作成時にそのようなサーバーを優先するようになっています。

Valorantの国を変更する方法の検証手順

Valorantの地域・国を変更する各種方法を実際に試して検証しました。例えば、Riot公式の地域変更申請の実用性を確認し、スキンの引き継ぎ可否、進捗の継承可否、利用頻度制限などを検証しました。また、ゲーム内のサーバー選択オプションを試して、同一シャード内で違うサーバーに切り替えた際にping値が改善するかも確認しました。

更に、様々なネットワーク環境や通信状況でテストを実施しました。コンソールプレイヤー向けに、PS5とXboxでのアカウント連携機能の動作確認、およびアカウント登録時に誤った地域を選択した場合の影響も検証しています。各変更方法のメリットやデメリット、実用性を明確にまとめました。

Valorantのサーバーはどこにあるのか？

現在、Valorantのサーバーは6箇所のシャードに分散配置されており、各シャードには複数のサーバーがあります。サーバーの場所は今後変更される可能性がありますが、Riotが現時点で公式発表しているロケーションは以下の通りです。

Valorantの地域制限の仕組みとは？

Riotのアカウントを初めて作成した時に、地域を勝手に割り当てられたことに驚いたのを覚えています。Riotは登録時のあなたのIPアドレスを検知して、プレイヤーが属するシャードを決定します。シャードによって、表示されるサーバー、マッチングされるプレイヤー、ゲーム内ストアで使用する通貨が決まります。

なぜValorantはこうした地域制限を設けているのでしょうか？調査の結果、この制限は対戦の公平性とゲームの安定性を保つためであることがわかりました。Valorantは、月によっては2,000万人以上のユニークプレイヤーを記録しています（Tracker.gg報道、2025年）2ので、制限がなければ、プレイヤーが遠隔地のサーバーに接続してしまい、全ユーザーにラグが発生するという重大なトラブルが起こりかねません。

しかし、海外移住や海外のプレイヤーとプレイしたい場合、設定をすぐに切り替えられないのは不便です。既存データを失わずにサーバーを変更する唯一の方法は、Riot公式サイトで地域変更の手続きをするしかありません。

【よくある質問】VPNを使ってValorantの地域を変える方法

参考文献

1. https://cdn.threerivers.gov.uk/files/2024/10/0293d340-8233-11ef-b913-6387d4015288-I54%20-%20Azure%20network%20round-trip%20latency%20statistics%20_%20Microsoft%20Learn.pdf
2. https://tracker.gg/valorant/population