VPN対VNC ― 安全なのはどちら? 高速なのは?

VNC(バーチャルネットワークコンピューティング)とVPN(バーチャルプライベートネットワーク)は似たような言葉ですが実際はかなり異なります。

バーチャルネットワークコンピューティングはネットワーク通信を経由して遠隔から他の機械を制御するために使われます。移動中にデスクトップを使用したり、家の中で他の部屋から操作したりするのに非常に便利です。管理者が遠隔からネットワーク内のコンピュータの問題を解決するのにも適したツールです。

それに対してVPNは特定のサーバーから安全なネットワークを経由してコンピュータを接続します。このようなコンピュータ間で通信されるデータはすべて暗号化されるため、情報を保護したい個人や企業に最適な技術なのです

VHCの仕組みとは

VNCのコードはGNUの一般公有使用許諾契約書のもと、AT&T研究室で開発されたオープンソースです。

VNCは遠隔フレームバッファー(RFB)で作成されています。この頑丈なプロトコルは遠隔のコンピュータでサーバーがフレームバッファーを更新することを許可します。このプラットホームは独立しているため、すべてのオペレーティングシステムやグラフィックインターフェイスで使用することができます。

VNCはクライアントサーバーモデルを使っており、ビューアーがローカルコンピュータにインストールされ、遠隔コンピュータに接続されるようになっています。マウスのクリックやキーボード操作などのユーザーのコマンドをビューアーを通じて解釈しサーバーでそれに合ったアクションを行います。

すべてのVNC装置はTCP/IPに接続する必要があり、接続する必要のある端末のIPアドレスからの通信を許可するために、ポートが開設されています。

VNCの一般的な用途とは

  1. 遠方にいる従業員
    多くの企業は従業員が事務所にいない場合でも遠隔でコンピュータを使用できるようにしています。VNC接続を使ってどこからでも企業の重要な文書にアクセスできるのです。さらに、データは事務所から持ち出されないため、セキュリティー対策となるのです。
  2. 事業継続プロセス(BCP)
    大惨事があった場合、仕事場に出勤することが不可能になる場合があります。多くの会社はデータをクラウドに保存していることが多いため、このような事態が発生した場合にVNCは非常に役に立ちます。大惨事が発生したら通常の方法でサーバーにアクセスできないかもしれません。一部のプロバイダは一時的にVNCを起動して、装置に遠隔アクセスできるようにしてくれます。
  3. 遠隔から技術的なサポート
    VNCは遠隔から技術的なサポートを提供するために使用されている最も人気のある方法です。技術者はあなたと一緒にいるかのようにコンピュータを操作し、サポートを求めている人に知識がなくても素早く問題解決できます。多くのIT部署は幅広い技術的なサポートを提供するためにVNCを使用しています。サポートを受けている人は画面でどのようなことが起きているか見られるので、必要な時に介入でき、素晴らしい方法でしょう。VPNとVNCは情報技術の場面で頻繁に使われるキーワードですが、全く異なるものです。

VNCのデメリットとは

  • 帯域幅が大きい
    VNCは帯域幅をたくさん使用します。これに対抗するため、解像度を低くしたり画面をグレースケールしたりして素早く通信できるようにするのがおすすめです。
  • 起動が遅い
    最も基本的な形式のVNCコードはエンコードをそのまま使用しています。これは非常に原始的で遅い方法です。クライアントとサーバーが同じ上級エンコード方法を使っていない場合、ピクセルごとに全く同じ画面が送信されます。通常の場合、デメリットを最小限に抑えるため変更されたピクセルが送信されます。これはマウスポインタの動きなどの小さな変化には大丈夫ですが画面全体が変化するときにはうまくいきません。
  • 使用できるアプリケーションが減る
    VNCは遠隔のコンピュータにインストールされたアプリケーションのみ使用できるようになっています。遠隔からローカルアプリケーションを使用したいなら、前もって遠隔の装置にインストールする必要があります。

NCとVPNの違いは?

VNCは一般的にネットワーク接続を利用して他のコンピュータからデスクトップをコントロールするのに使用されます。

VPNはネットワークにコンピュータを接続を許可する非常に人気のあるソフトウェアです。

VPNはトンネリングプロトコルなどの上級なコンセプトを提供しています。インターネットのような大規模な公共ネットワークでプライベートネットワークを作成する方法です。

通常VNCはVPNを介して遠隔のコンピュータをコントロールできるようになります。

VPNは安全で暗号化された通信を介してインターネットにデスクトップからすべてのアプリケーションがアクセスできるようにしています。さらに、IPアドレスを変えることであなたの身元を隠し、いろいろな制限のかかったウェブサイトにアクセスできるようになります。

 VNCとVPN、どちらの方がいいのでしょう?

VNC接続と比べてVPNの方が難しいですが、遠隔ネットワークからローカルアプリケーションを使用できるようになり、まるで事務所や自宅にいるかのようになります。

VPNは公共のインターネットにサーバーが丸見えにならないようにし、遠隔ネットワークからデスクトップにVNC接続できるようにしてくれます。このように、遠隔ネットワークに接続したりデスクトップにアクセスするためにローカルVNCクライアントを使用するためセキュリティーが増します。

VPNなら遠隔フォルダからローカルフォルダにファイルを移転でき、遠隔サーバーからローカルプリンターで文書を印刷できるのに対し、VNCでは主要な遠隔コンピュータにアクセスできるだけです。

こんにち、プライバシーへの懸念が叫ばれていますが、VPNはプライバシーや匿名性を維持するための素晴らしい方法です。VPNはあなたのコンピュータとVPNエントリーポイントの間の通信をすべて暗号化します。さらに、オンライン検閲を乗り越えたり、あなたと関与の全くないIPアドレスを使用するのに使えるので非常に便利です。

VNCは遠隔のコンピュータにアクセスしたいという個人や企業に役に立ちますが、VPNはファイルを暗号化したりデータを安全に保ちたいという人に最適です。

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