VPNで航空券を安く買う方法│旅行節約術 2025年
同じフライトでも、どの国から予約するかによって航空券の値段は異なります。所得の高い国の旅行者は高い金額を支払わなければならないのに対して、東南アジアや南米などの地域ではかなり安い値段が表示されるのです。
VPNを使って複数の拠点から航空券の価格をチェックすると、かなり節約できることがあります。位置情報を変更してデジタルフットプリントを削除すれば、通常は見つからないオトクな航空券が手に入るかもしれません。また、公共Wi-Fiを利用して航空券を予約する場合、プレミアムVPNを使うと個人情報と支払い情報の安全を確保できます。
航空券を安く買う方法【2025年完全ガイド】
VPNを使って外国の安全なサーバーに接続すると、異なる価格が表示される可能性がありますから、格安航空券を手に入れるのに役立ちます。従来的な予約方法では技術を使う必要がないため難易度は低いですが、最大限節約したい場合は侮れません。この詳しいガイドでは、両方のアプローチを組み合わせて最安値で航空券を買う方法を説明します。
1. VPNを使う
VPNを使って航空券を最安値で買う手順は次の通りです。
- VPNをインストールします。国内サーバーに接続し、個人情報とアクティビティを明かさずに価格をチェックしましょう。
- フライトの元の価格を書き留めます。次に、検索状況をもとに価格が吊り上げられないよう、デジタルフットプリント(Cookie、キャッシュ、閲覧履歴)を削除してください。
- 有利な国のサーバーに切り替えます。より低価格な国のサーバーを選んでください(航空会社の本拠地など)。
- さまざまな国の価格を比較します。一番安いものを選びましょう。国を変更するたびにVPNに接続されていることを確認し、Cookieとキャッシュを削除してください。
- 航空券を予約します。安くなった航空運賃を支払い、旅行の準備を始めましょう!
無料VPNを使って航空券を安く買うことはできるのでしょうか?できるかもしれませんが、おすすめしません。無料VPNは重大なセキュリティリスクが潜むことがあり、通信速度が遅く、サーバー拠点も限られています。多くの無料VPNはフライトが安い国にサーバーがありませんし、あったとしても通信速度が遅いのです。
2. Cookieを削除し、シークレットモードを使う
航空会社に検索状況を追跡されるのを防ぐため、シークレットウィンドウを開き、ブラウザのCookieを削除してください。同じルートを何度も検索すると、航空会社は値段を吊り上げことが多々あります。VPNに接続してブラウザでシークレットモード(プライベートモード)を使うと毎回白紙から検索できますから、吊り上げなしの本来の価格が表示されます。

3. 航空券比較サイトをチェックする
VPNでさまざまな拠点に接続し、複数のサイトで価格を比較しましょう。マレーシアやタイ、ブラジルなど、フライトが安い国のサーバーから始めるのがおすすめです。為替レートも検討したいですね。為替手数料を差し引いても、ほかの通貨で支払ったほうが安いことがあります。
おすすめの航空券比較サイトには、Skyscanner、Kayak、Expediaなどがあります。使い方は簡単です。出発日と目的地を入力すると価格が表示されます。料金だけでなく、乗り継ぎ時間、乗り継ぎ空港なども比較できます。
ほかにも、次の人気サイトをチェックしましょう。
- Thrifty Nomads。最新割引、安く旅行する裏ワザなどが掲載されています。
- Kiwi。地図上でさまざまな目的地への飛行機チケットを比較できます。
- Momondo。大規模な航空券データベースを検索し、ほぼ確実に最安値が見つかります。
- Going Flights。エラー運賃とセールを探せます(詳しくはヒント11をご覧ください)。
- CheapOair。プロモコードが見つかることがあり、航空券がさらにオトクになります。
- aviasales。ほかの検索エンジンとは違って格安航空会社も検索対象です。
- Cheap Flight Finder。比較サイトに表示される航空券の価格を比較できます。上記のほとんどの比較サイトのフライトをまとめて見られますから、非常に便利です。
- Citizen Seven。「あえて乗継便を選び、乗り継ぎ都市も観光しよう」というサイトです。
頻繁に飛行機に乗る場合、Mighty Travels Premiumなどのサブスクリプションサービスも検討すると良いでしょう。料金を前払いしなければなりませんが、長期的にかなりの額を節約できますし、14日間の無料お試し期間があります。
4. 格安航空会社のルートを確認する
主要航空会社だけでなく、格安航空会社もチェックするとかなり安い航空券が見つかるかもしれません。格安航空会社は基本料金が非常に安いですが、その代わりに手荷物のチェックインや設備などが有料になっています。その会社の本拠地のVPNサーバーに接続すると、地域の特別割引やオトク情報が見つかる可能性があります。
大手航空会社を利用する場合も、格安航空会社と同じルートで移動したほうが安くつきます。Journal of the Air Transport Research Society(航空輸送研究学会誌)の記事によると、格安会社と同じルートの場合、主要企業の運賃が約11%低くなるのだそうです1。
5. 日時と目的地は柔軟に
複数の日付を検索したり、近くの他の空港から出発する便も検索したりすると安いチケットが見つかる可能性があります。通常、平日便、早朝便、深夜便は安い傾向があります。別の空港に到着してバスや電車などを利用して最終目的地に移動することも検討しましょう。

6. 安く予約できるタイミングを知っておく
航空券を安く買うにはタイミングが重要です。国際便は3~6か月前、国内便は1~3か月前に予約しましょう。航空会社は需要と競合をもとに運賃を頻繁に変更するため、できればVPNを使って価格を毎日チェックしましょう。
航空会社もブラックフライデーとサイバーマンデーは航空券が大幅に安くなります。ブルーマンデーなど、地域の祝日も割引が見つかることが多いです。VPNを使えばセールが行われる日にタイムゾーンをまたいでオトク情報をチェックできます。
7. 航空券を個別に購入する
個別航空券とグループ予約の価格を比べましょう。一般的に、複数の座席を予約すると一番高い値段が表示されます。団体旅行の場合は、異なるVPNサーバーに接続して座席を個別に予約すると安くなるかもしれません。
8. 予約の裏ワザを知っておく
航空会社の価格戦略をうまく活用すると節約できることがあります。VPNを利用し、各地域で利用可能な学割、シニア割引、企業割引をチェックしましょう。

「捨てチケット」は大幅に安いことがあります。片道より往復のほうが安いことがあるため、往復のチケットを買って帰りの便には搭乗せずに捨てるわけです。
しかし、必ずしもそうとは限りません。複数の都市を訪れるチケット(オープンジョー)は安いことがあります。到着した空港とは異なる空港から帰りの便が出発するものです。
あるいは、hidden city ticketingという方法では、乗り継ぎがある場合に航空券が安いことを活用します。目的地で乗り継ぐ便を予約し、2便目には搭乗しない方法です。ただし、乗り継ぎ地で手荷物を受け取れない可能性があるため、手荷物を預けないことをお勧めします。
9. ロイヤルティプログラムやポイントを使って無料で旅行
ロイヤルティプログラムやクレジットカードのポイントなどを最大限活用し、航空券を無料でゲットしましょう。ポイント還元率は国によって異なることがあるため、ここでもオトク情報を見つけるのにVPNが役立ちます。特別プロモーションや他社からの乗り換えキャンペーンが行われていないかチェックしましょう。
また、頻繁に飛行機に乗る場合は航空会社のロイヤルティプログラムに登録することを検討しましょう。無料で航空券をゲットできなくても、先行セールに参加したり、スケジュールをいち早くチェックできたり、1年の搭乗回数が一定数を超えた場合は手荷物を無料でチェックインできたりします。旅行の全体のコストが下がるわけです。
10. 乗り継ぎを自分で計画する
長距離を移動する場合、自分で乗り継ぎを計画すると安くなることがあります。VPNを使って異なる航空会社からチケットを予約すると、地域の割引が見つかるかもしれません。ただし、乗り継ぎ時間に余裕を持たせるのが重要です。荷物をチェックインした場合、預けた荷物を受け取って再度チェックインする必要がありますから、その分の時間も考慮しましょう。
11. エラー運賃を探す
エラー運賃はソーシャルメディアや掲示板、Secret Flyingなどのサイトで見つかります。航空会社が間違ったおかげで航空券を破格で買えることがあるのです。エラー運賃を紹介しているWebページをお気に入りに登録しておくと良いでしょう。
航空会社はミスをすぐに発見して修正しますから、エラー運賃を見つけたら即購入するのがベストです。予約しても、離陸前に航空会社がミスをキャッチした場合はフライトがキャンセルされ、返金されることもあります。

12. プライスアラートに登録する
複数の予約サイトで地域設定を変えて運賃アラートを設定しましょう。外国のVPNサーバーに接続し、さまざまな通貨や出発都市を選択してアラートを設定するのです。そうすると、値下げや特別オファーの通知を受け取れます。
ニュースにも注意を向けましょう。Alternative Airlinesによると、営業費用の30~40%は燃料費が占めます2から、燃料費が突然下がったときに安い航空券が見つかるかもしれません。
【コミュニティのアドバイス】Redditやソーシャルメディアのユーザーに学ぶ、航空券の安い買い方
Redditなどの掲示板サイトでは、飛行機に頻繁に乗るユーザーがVPNを使った航空券の安い買い方についてアドバイスしています。ここでは、格安航空券を見つける他の裏ワザを紹介します。
- 飛行ルートを把握する。Redditのユーザーが指摘する通り、通常の価格を知らなければ格安航空券を見極めることはできません。予約を入れるまで時間の余裕がある場合は飛行ルートの平均価格を調べましょう。一般的にどの程度のコストがかかるのか知っておけば、オトク情報が本当に安いのか見抜くことができます。
- Googleフライトを利用する。スカイスキャナーの代わりにGoogleフライトを推奨するユーザーもいます。評判があまり良くない旅行代理店の有料リスティングを避けられるからです。ただし、Googleフライトはすべての航空会社のフライトが表示されるわけではありません。
- 回航便を予約する。回航便は旅客機を別の空港に移動するフライトです。指定されたルートを飛行する便ではありません。特に国際便では、通常のフライトより安い場合が多いです。
- 直接予約する。MoneySavingExpertの掲示板のユーザーは、第三者の旅行代理店は避けるべきと言います。格安航空券を買えたとしても、予約を変更するには手数料が発生するためです。
- 航空会社の価格保証を利用する。一部の航空会社は、同等の便でより安い航空券を見つけた場合は差額を返金するという方針を設けていますから、予約後もフライトの価格をチェックする価値があります。通常、このような保証は期間制限があります。
航空会社の価格戦略について
航空会社は複数の要因に基づいて運賃を調整するダイナミックプライシングを導入しているため、同じフライトでも価格が大きく異なる場合があります。よりオトクに航空券を購入できるよう、価格戦略を理解しましょう。
- 位置情報に基づく価格設定。航空会社は利用者のIPアドレスから大まかな現在地を割り出し、それに基づいて料金を表示します。通常、所得の高い国では値段が高い傾向があります。また、航空会社が拠点を置く国から予約すると安くなることがあります。
- 検索履歴の追跡。同じルートを繰り返し検索すると、航空会社はあなたがそのルートに興味があることを検出し、チケットの値段を吊り上げことがあります。
- 需要の変動。その地域の行事、祝日、季節的傾向によって価格が変わります。
- 為替の変動。為替レートの変動によって国ごとに価格の差が生じることがあります。
航空会社や予約サイトはあなたの現在地をどのように調べているのでしょうか?航空会社や予約サイトは、IPアドレス、ブラウザのCookie、GPS位置情報データ(モバイルデバイスの場合)などを使ってあなたの大まかな現在地を調べています。また、検索パターンやデバイス情報を追跡して、最適な価格を推測します。VPNを使うと位置情報を変更して予約サイトなどによる検索履歴の追跡を防ぐことができますから、都合が良いのです。
VPNについて詳しく知りたいですか?デバイス別におすすめサービスを紹介していますので、ぜひご覧ください。
- WindowsデバイスにおすすめのVPN:パソコンで航空券を買うのにおすすめのVPNを厳選しました
- MacデバイスにおすすめのVPN:Macでフライト予約を入れるのに適したVPNをチェックしましょう
- AndroidにおすすめのVPN:モバイルデバイスでフライトの予約を入れることができます
- iPhoneにおすすめのVPN:格安航空券を買うのに適したiOS対応VPNを紹介します
航空券が安いのはどこの国?
国際便の航空券がいつも安い国があります。その地域の市場状況、競争、経済的要因などによるものです。航空券が安い国をまとめました。
東南アジア | 東ヨーロッパ | 中南米 |
---|---|---|
インド | ブルガリア | メキシコ |
スリランカ | ポーランド | アルゼンチン |
タイ | ハンガリー | ブラジル |
マレーシア | ルーマニア | |
シンガポール | セルビア | |
インドネシア |
航空券を安く買うのにおすすめのVPNサーバー拠点
VPNを使って安い国の拠点に接続すると、かなり節約できることがあります。筆者の調べで下記のサーバー拠点が安いことが分かりました。
- タイ、バンコク:アジア太平洋のルートにおすすめ。
- マレーシア、クアラルンプール:長距離便におすすめ。
- トルコ、イスタンブール:ヨーロッパと中東で乗り継ぐ場合におすすめ。
- ブラジル、サンパウロ:アメリカ大陸のルートにおすすめ。
- フィリピン、マニラ:太平洋を飛行する場合におすすめ。
VPNを使って格安航空券を買うことについてよくある質問
VPNを使うと航空券が安くなりますか?
VPNを使うと異なる国の運賃を比較できるため、格安航空券を見つけるのに役立ちます。通常、航空会社はユーザーの位置情報をもとに異なる値段を表示します。裕福な国では高い値段が表示されるのです。東南アジアなどのVPNサーバーに接続すると現地の価格が表示され、20~40%安くなることがあります。しかし、実際にどれくらい節約できるかというのは経路、タイミング、出発地点などによります。
旅行中、VPNでほかにどのようなことができますか?
空港やホテルなどの公共Wi-Fiを利用する際、VPNは機密データの安全を確保します。VPNは通信を暗号化するため、ハッカーに支払い情報やパスポート番号などの個人情報を傍受されるのを防げるのです。また、VPNは悪意のあるドメインをブロックし、有害な広告やフィッシング詐欺から守ってくれますから、海外旅行中に現地語のサイトが読めなくても安全を確保できます。
VPNを使って格安航空券を探すのは違法ですか?
ほとんどの地域において、VPNを使って航空券を検索したり予約したりするのは合法です。ほかの地域から価格をチェックするのは複数の旅行サイトで価格を比較するのと似たような行為です。しかし、購入する場所や支払い方法について航空会社の規約を確認するのが重要です。規約が認める範囲内で、責任を持ってVPNを使いましょう。
また、中国、ロシア、アラブ首長国連邦などの国ではVPNが禁止または厳しく規制されています。そのような国ではフライトの価格を確認するなどの単純な目的でもVPNを使うのはNGです。どこにいても、VPNを使う前に適用される法律や規則をしっかり確認するようお願いいたします。
為替が大きく変動する理由は?
為替レートが絶えず変動する理由は、経済的要因、政治的な出来事、市場投機などです。国際便の航空券を予約する際、為替レートの変動によって大きな価格差が生じることがあります。安いほうの通貨で購入すると、為替手数料を差し引いても節約になるかもしれません。VPNを使って他の通貨で航空券を予約すると、有利な為替レートを活かすことができます。
無料VPNでも航空券を安く買えますか?
無料VPNは存在しますが、安全に航空券を買うためには向きません。無料VPNのサーバーネットワークでは、地域を変えて航空券の価格を効果的に比べることはできません。また、無料VPNはユーザーデータを広告事業者に売却することがあり、プライバシーが脅かされてしまいます。プレミアムVPNの方がセキュリティが強く、予約サイトに確実にアクセスできますから、頻繁に旅行する場合は購入する価値があります。


参考文献
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