BetternetVPNは、学術調査でユーザーデータがサードパーティの追跡ソフトの危険にさらされることが発見され、2016年に非難を浴びました。それ以来、BetternetVPNはさまざまな部分を刷新し、全体的な機能とセキュリティを改善したとしています。そこで、この主張が本当なのか検証することにしました。
実際にプレミアムプランに加入し、Betternet VPNの通信速度、サーバーネットワーク、セキュリティなどについて徹底検証しました。結論から言うと、通信は速いですが、セキュリティについて非難されたVPNにしてはまだまだ不満が残ります。
高速で大規模なサーバーネットワークがあり、トップクラスのセキュリティ対策を提供している高性能VPNをお探しの方は、日本でおすすめのVPNをご覧ください。
今すぐBetternetVPNをお試しください!
今すぐBetternetVPNをゲットしましょう!
Betternetの機能【2024最新情報】
7.1
💸
価格
|
0 USD/週
|
📆
返金保証期間
|
45 日 |
📝
VPNはログを記録している?
|
なし |
🖥
サーバー数
|
1000+ |
💻
ライセンスごとの端末数
|
10 |
🛡
キルスイッチ
|
あり |
🗺
本社の所在地
|
Switzerland |
📥
トレントに対応
|
あり |
動画の視聴 — Netflixを除き、ほとんどの動画配信サービスのブロックを解除
BetternetVPNはHuluやHBO Max、Disney+、BBC iPlayerのブロックを解除したので感心しました。特に、アメリカのサーバーではHulu、HBO Max、Disney+に数秒でアクセスできました。
さらに、アメリカのサーバーでは通信速度が16%しか低下せず、動画を快適にHD画質で楽しめました。
ブロックを解除できたサイト:Disney+、Hulu、HBO Max、BBC iPlayer
BetternetVPNは、Disney+やHulu、HBO Max、BBC iPlayerのブロックをスムーズに解除できました。これらの動画配信サービスは人気があり、地域制限がかなり厳しいことで知られていますから、アクセスできたのは素晴らしいことです。
アメリカのサーバーに接続したところ、直ちにDisney+にアクセスしてドラマ「マンダロリアン」を楽しめました。
ほんの数秒で米国のサーバーに接続されました
すぐにDisney+にログインできたのは驚きました。Disney+は開始当初から厳しいVPN対策技術を導入しているので、アクセスするのが難しいのです。
Huluで素早く簡単に映画を見られました
Netflixにアクセスして映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』が見られなかったので、BetternetVPNでHuluのブロックを解除できたのは良かったです。1台目に試したサーバーでログイン画面にアクセスでき、ほんの数分でノートパソコンで映画を再生できました。
Amazonプライムビデオの映画をHD画質で見られました
米国と英国のサーバーに接続したところ、スムーズにAmazonプライムビデオにアクセスできました。接続トラブルもなく、映画を最後まで楽しめました。
BetternetVPNはほんの数秒でHBOの制限を回避できました
米国のサーバーに素早く接続できました。数回試したのですが、毎回確実にHBO Maxにアクセスできました。
英国のサーバーを2台試したところ、BBC iPlayerにアクセスできました
最初に試した英国サーバーはBBC iPlayerの地域制限を回避できなかったのですが、イギリス国内の別のサーバーを試したところ、うまくいきました。
以上の結果から、Betternet VPNなら、日本でもHuluやHBO Max、Disney+、BBC iPlayerのブロックを解除できることが分かりました。
ブロックを解除できなかったサイト:Netflix
Netflixで最新のドラマや映画を見たい方にBetternetVPNは向きません。何台もサーバーを試したのですが、制限を回避できなかったのです。
サーバーを何台試しても、Netflixは私がVPNを使っていることを検出してしまいました
NetflixはVPN対策技術を改善しているので、Netflixが視聴できるVPNサービスは減ってきています。そのため、BetternetVPNでNetflixが利用できなかったのは驚きではありませんでした。
まとめると、BetternetVPNのブロック解除機能は素晴らしいでしょう。制限の厳しい動画配信サービスにも簡単にアクセスできました。特にHBO MaxとDisney+はVPNを使って見るのが難しいことが知られていますから、Betternetで視聴できたのは優秀です。
しかし、「Netflixで映画やドラマが見たい!」という方にはBetternetVPNは向きません。Netflixが視聴できるVPNはこちらをご覧ください。
速度 — 全体的に良好
BetternetVPNで多数のサーバーを試したところ、満足できる通信速度でした。動画をHD画質で見ることができ、大容量ファイルも素早くダウンロードできました。
VPNに接続する前、ダウンロード速度は45.84Mb/秒、アップロード速度は38.90Mb/秒、応答時間(Ping値)は14ミリ秒でした。
BetternetVPNのサーバーに接続したところ、高速でした
1台目の英国サーバーはダウンロード速度が32Mb/秒で、30%の低下となりました。目安として、速度低下は20%以下が理想的ですが、これならHD画質でビデオを見るのに十分です。アップロード速度は13%向上し、ほとんど影響しませんでしたが、応答時間は53ミリ秒となり、大幅に長くなりました。かなり長いように思えるかもしれませんが、50ミリ秒は標準的な値です。オンラインゲームをプレイしたり、大容量ファイルをダウンロードしたりできました。
米国のサーバーに切り替えたところ、ダウンロード速度は16%しか低下しませんでした。一般的に、サーバーとの距離が長いほど通信が遅くなる傾向があります。私はアメリカから遠く離れた国に住んでいるので、感心できる結果です。Ping値も53ミリ秒で、まあまあ良いでしょう。
サーバーの設置箇所 |
ダウンロード速度 |
アップロード速度 |
応答時間 |
VPNに接続前 |
45.84Mb/秒 |
38.90Mb/秒 |
14ミリ秒 |
イギリス |
32Mb/秒(30%低下) |
44.18Mb/秒(13%上昇) |
53ミリ秒 |
アメリカ |
38.24Mb/秒(16%低下) |
25.84Mb/秒(33%低下) |
50ミリ秒 |
フランス |
25.74Mb/秒(43%低下) |
40.56Mb/秒(4%上昇) |
50ミリ秒 |
アメリカよりフランスの方が近いので、ダウンロード速度が43%も低下したのは意外でした。VPNを使うと通信が少し遅くなってしまうものですが、43%の低下はいただけません。しかし、Ping値はわずか50ミリ秒で、アメリカと同じ結果となり、問題なくオンラインゲームをプレイできました。
まとめると、BetternetVPNの通信速度は良好で、ドラマや映画をHD画質で観られました。Pingは常に低く、ラグなしでオンラインゲームをプレイできました。
今すぐBetternetVPNをお試しください!
サーバーネットワーク — 非常に小規模で、無料プランはサーバーが非常に少ないです
BetternetVPNの有料プランはサーバーネットワークがかなり小規模で、115か国のサーバーしか利用できません。また、無料サービスでは1か国(アメリカ)だけです。サーバーが少ないということは、接続したい国に接続できないだけでなく、サーバーが混雑していて通信が遅くなる可能性が高いことを意味します。
サーバー設置箇所として、アメリカ22州、オーストラリア、日本、韓国、ニュージーランド、フランス、イタリア、イギリス、スペイン、フィンランド、ドイツなどが挙げられます。
信頼性の高いサーバーが多いことが分かりましたが、他社と比べるとネットワークが小規模です。ニーズに合ったサーバーに接続し、回線混雑を避けるため、大規模なサーバーネットワークがあるVPNプロバイダを選びましょう。
セキュリティ — 珍しいプロトコルがありますが、キルスイッチはありません
BetternetVPNはカタパルトヒドラ(Catapult Hydra)というプロトコルを使用しています。このプロトコルを使っている理由は、待ち時間を短縮するからだそうです。カタパルトヒドラを採用しているVPNは珍しいですが、全体的な通信速度への影響が少ないので人気が高まりつつあります。
BetternetVPNは256ビットSSL暗号化とパーフェクトフォワードシークレシーを使っているので、オンラインセッションを開始するたびに固有の暗号化キーが新たに割り当てられます。これにより、ハッカーにキーを知られてデータを盗み見られることはほぼ不可能になります。
パソコンの電源を入れた時に自動的にVPNに接続するよう設定できます。外出先でデバイスを使うことが多いユーザーに便利でしょう。ノートパソコンを起動したり、スマホを使ったりするたびにBetternetのVPNサーバーに接続されるので、保護されていない公共Wi-Fiでも安全を守れます。
サーバーに接続中、通信が本当に保護されているかチェックするため、IPアドレスとDNSの漏洩テストを実行しました。IPが漏洩すると、閲覧中のサイトに本当のIPアドレスと位置情報が知られてしまいます。また、DNS漏洩が発生すると、ブラウジング履歴がISP(インターネット・サービス・プロバイダ)に公開され、VPNを使う意味がなくなってしまいます。幸い、BetternetVPNはIPアドレスとDNSリクエストの流出をしっかり防いでくれました。
しかし、IPv6通信はブロックされず、閲覧したサイトに本当のIPアドレスが公開される恐れがあります。
BetternetVPNはIPv6を無効化しなかったので、一部の個人データが閲覧したサイトに公開されてしまいます。
また、BetternetVPNはキルスイッチがないのも心配です。キルスイッチとは、VPNとの接続が途絶えた場合にネット通信を自動的に遮断するとても重要な機能です。公共Wi-Fiネットワークを使用中にBetternetVPNとの接続が途切れた場合、キルスイッチがなければハッカーに個人情報を見られる恐れがあります。
まとめると、BetternetVPNのセキュリティ機能は感心できませんでした。かなりの改善が必要でしょう。日本で信用できるVPNをお探しの方は、強力なセキュリティ機能でデータを守るVPNをご利用ください。
プライバシー — ログは記録しませんが…
BetternetVPNの有料プランに加入すれば、データのプライバシーを守れます。しかし、無料版では全く保護されず、ユーザーデータがサードパーティに転売されるので注意が必要です。
プライバシー方針のタブをクリックすると、Auraという企業のホームページが表示され、BetternetVPNを含むさまざまな企業の代理としてユーザーデータを取り扱っていると書かれています。
収集するかもしれないデータの種類が一覧にまとめられていますが、ログは保持しないと念を押しています。なお、BetternetVPNの本社はファイブアイズの加盟国であるスイスと英国にあり、政府がBetternetVPNにユーザーデータの引き渡しを要求した場合、従わなければなりません。
有料版のプライバシーポリシーには、どのようなデータが収集されるか明確に掲載されています。
無料版のプライバシー方針はいくつか心配な部分がありました。有料版に加入すると、Auraのプライバシー方針が適用されるようですが、無料版のユーザーデータは格好の標的です。
2016年の学術調査で、5社のVPNがユーザーデータを追跡ソフトウェアの危険にさらしたことが発覚したのですが、BetternetVPNはそのうちの1社だったので、非難を浴びました。BetternetVPNはその後、営業体系を是正したとしていますが、プライバシー方針を読んだところ、無料サービスのユーザーは危険にさらされるのではないかという懸念が残りました。
以前、ユーザーデータを追跡ソフトに開したことが知られていますから、心配です。
また、矛盾もありました。セッションがアクティブ状態の間はIPアドレスを保持する(接続を終了したら削除する)と書かれているのに、詐欺対策のためにIPアドレスを使用するとも書かれているのです。このような曖昧な表記を見ると、本当にユーザーのプライバシーを守っているのか、信用できません。このような事実と本社の所在地を踏まえると、5アイズ同盟に非加盟国に本社があるVPNプロバイダを使う方がよいでしょう。
トレント — 許可されていますが、おすすめしません
BetternetVPNでトレントすることはできますが、おすすめしません。キルスイッチがありませんし、IPv6の漏洩が検出されたので、ネットワーク上のピアや当局に個人を特定される恐れがあります。
もちろん、著作権で保護されたコンテンツをトレントすることは容認しませんが、クリックすべきでないものを誤ってクリックした場合、安全を確実に守るVPNを使わなければ、危険にさらされます。
ニャートレント、東京図書館、アニデックスなどのトレントサイトやトレントプラットフォームを使いたい場合、P2Pファイル共有を許可していて、完全にデータを守るVPNサービスをご利用ください。また、トレントを始める前に現地の法律を必ず確認し、誤って著作物をダウンロードしないように十分注意してください。
BetternetVPNは中国で利用できますが…
BetternetVPNは中国で利用できますが、よくある質問集を見てみると、中国、パキスタン、イラン、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦、サウジアラビアでは接続トラブルが発生することがあると書かれています。
中国で利用できると書かれていますが、信じられません
VPNを使っている際に分からないことがあった場合、サポートチームが手伝ってくれますが、トラブルが発生すると予想されている時点で不安を感じてしまいます。また、メールで「本当に中国で使えますか」と質問したところ、できると言われましたが、言葉遣いは少し曖昧でした。
中国でVPNを使いたい場合は本当に中国で使えることが実証されているこちらのVPNをご利用ください。
接続台数 — 10台まで
BetternetVPNのプレミアムプランでは、10台のデバイスを同時に接続できます。ただし、ルーターやゲーム機、ストリーミング機器では使えないので、スマホとパソコンだけで使う場合はあまり意味がありません。
対応機器 — 少なめ
Betternetの対応機器はWindows、macOS、Android、iOS、Google Chromeだけなので、かなり限られています。ルーターやゲーム機(Xbox、PS4・PS5、ニンテンドースイッチなど)、スマートテレビ(AppleTV、Android TV、Rokuなど)、Amazon Fire Stickには導入できません。
さらに、EdgeやFirefox向けのブラウザ拡張機能もないので、Firefoxでセキュリティ対策できないのはかなり残念です。
映画やドラマを見るためにVPNを使いたい場合、一部のデバイスにしか対応していないVPNではなく、ゲーム機やスマートテレビでも使えるVPNをお試しください。
インストール・アプリ
6.0
設定とインストール — アプリは使いやすい
Betternet VPNは設定しやすく、使いやすいインターフェースとなっています。直感的に分かりやすいUIで、ボタンもはっきり表示されるので、スムーズに使いこなせるはずです。
接続したい地点を探して、画面中央のボタンをクリックしたら、数秒で接続されます。
サーバーに繋がらない場合、「解決方法を探しています」と表示されるのが良いと思いました。他のVPNだと、フリーズしたように見えるからです。
「接続しようとしています」と表示されるので、他のサーバーを試すか待機するか判断できます。
まとめると、BetternetVPNのアプリは使いやすいと思います。簡単に設定できるでしょう。
価格
5.6
BetternetVPNは支払い方法がかなり少ないでしょう。PayPal決済に対応していませんし、ビットコインなどの仮想通貨でも支払えないので、クレジットカードしか使えませんでした。そのため、匿名で加入することはできません。
なお、macOSとiOSではiTunes Storeから、AndroidではGoogleプレイストアからサブスクリプションに加入できます。Windowsの場合、BetternetVPNの無料ソフトをダウンロードしてから、アプリ内でサブスクリプションに加入することになり、やや面倒です。他のVPNの方が加入しやすいと思います。
これと言って素晴らしい特長が少ないことを考えると、BetternetVPNのコストは高めです。また、返金保証はかなり煩雑です。45日以内に返金をお願いできますが、さまざまな情報を提供しなければ返金を検討してくれません。登録して満足できなかった場合、返金してもらうのは手間がかかります。
45日以内に返金をリクエストできます
なお、GoogleプレイストアまたはApple Storeから加入した場合、そちらで返金をリクエストする必要があります。