「安かろう悪かろう」と言いますが、激安VPNのCyberGhostはトップクラスの性能を謳っています。サブスクリプションは$2.03/月~と非常に手頃で、料金が安いことは議論の余地はないものの、ここまで低価格なのに他社の一流サービスと本当に競り合えるのでしょうか?
その答えを探るため、数週間に渡ってCyberGhostの徹底評価を行いました。プライバシーポリシーを分析し、グローバルサーバーネットワークを厳しく検証し、スピードを測定し、動画再生とトレント利用時の性能を深掘りしたのです。さらに、セキュリティ機能もすべて試し、カスタマーサポートと何度もやりとりし、主なデバイスできちんと動作するかどうか確認しました。
結論から言うと、CyberGhostは格安でありながらトップクラスのVPNに必要な条件をすべて満たしていると思います。最高とは言えないカテゴリはわずかしかなかったのです。また、長期プランの返金保証は45日間とかなり長く、筆者自身が試したところ、確実に返金してもらえることが分かりました。リクエストが承認されるまで数分しかかからず、3日で全額が戻ってきました。
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メリット
デメリット
- 長距離サーバーは遅め。近距離サーバーは非常に高速。近くのサーバーではHD動画の視聴とゲームに十分な速度でしたが、遠くのサーバーでは回線速度が低下しました。スピードテストの結果全容はこちら。
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CyberGhost VPNの機能【2024最新情報】
9.4
💸
価格
|
2.03 USD/月
|
📆
返金保証期間
|
45 日 |
📝
VPNはログを記録している?
|
なし |
🖥
サーバー数
|
11690+ |
💻
ライセンスごとの端末数
|
7 |
🛡
キルスイッチ
|
あり |
🗺
本社の所在地
|
Romania |
🛠
サポート体制
|
24/7 Live Chat Support |
📥
トレントに対応
|
あり |
動画の視聴:ストリーミングに最も頼れるサービスの1つ
10.0
CyberGhostはストリーミングに最適なVPNの1つで、どこからでも安全にコンテンツにアクセスできます。当社の国際チームは、30以上のメジャーな動画配信サービスを安全に視聴できました。
CyberGhostが動画の視聴に適している理由は、ストリーミング専用サーバーが多数用意されているからです。該当する動画配信サービスを確実に利用できるよう、CyberGhostのスタッフが特殊サーバーの検証と更新を定期的に行っているのです。
国際チームが試したサーバーはどれも接続が安定していました
しかし、CyberGhostの最適化されていない一般サーバーでもNetflixのさまざまなライブラリやPluto TV、Showtimeなどの幅広いコンテンツを高画質で視聴できました。
CyberGhostを利用すると、次のプラットフォームにどこからでも安全にアクセスできます。
Netflix |
Disney+ |
Hulu |
Max |
Amazonプライムビデオ |
BBC iPlayer |
Paramount+ |
Peacock |
Crunchyroll |
Sling TV |
Spotify |
Eurosport |
Fox |
NBC |
ESPN/ESPN+ |
CBC |
Comedy Central |
NOW TV |
YLE |
Hotstar |
Vudu |
Canal+ |
Kodi |
Discovery+ |
6play |
France TV |
Sky TV |
Europe1 |
7TV |
ITV |
Sling TV |
ARD |
Rai Play |
Stan |
YouTube |
All 4 |
CBS |
MTV |
Fubo TV |
RTL+ |
【編集者より】当社がおすすめするVPNは厳格なノーログポリシーを掲げているため、利用者のネットの利用状況を追跡しません。そのため、お住まいの地域の規則や法律に従ってVPNを利用するのはご自身の責任です。vpnMentorは著作権侵害などの違法行為を容認・奨励しません。
対応している:15以上のNetflixライブラリ(アメリカ、イギリス、日本など)
CyberGhostには15か国以上のNetflixライブラリに最適化されたサーバーがあります。これらの国のコンテンツライブラリにどこからでもアクセスし、HD画質で視聴できるわけです。
検証でイギリス版Netflix専用サーバーを使ったところ、『フィラデルフィアは今日も晴れ』をHDで簡単に視聴できました。アメリカ版Netflix専用サーバーも同様の結果でした。
CyberGhostを使った際、各エピソードが数秒以内に再生されました
アメリカとイギリスだけでなく、検証チームは日本、韓国、ブラジル、スペイン、カナダ、ドイツ、イタリアなどのNetflixライブラリが視聴できたと報告してくれました。パフォーマンスは全体的に安定しており、特にプラットフォーム専用サーバーが最高の結果となりました。
CyberGhostの一般サーバーでも大抵うまくいきました。唯一の例外はマイナーな国のNetflixライブラリで、Netflixオリジナル作品しか表示されませんでした。
対応している:Disney+
Disney+でも、イギリス、アメリカ、イタリアのカタログを問題なく安全に視聴できました。途中で読み込み中になったり、なかなか再生されなかったりなどのトラブルはありませんでした。
Disney+専用サーバーも一般サーバーもうまくいきました
CyberGhostのHotstar India専用仮想サーバーもうまくいきました。
対応している: Hulu
CyberGhostを使用してHuluを読み込み、動画を再生するのは簡単でした。CyberGhost VPNのHulu専用サーバーに繋いだ結果、HDコンテンツを問題なく見られました。
アメリカの検証スタッフがHuluで『Under the Bridge』を視聴した際、バッファは発生しませんでした
ほかの人気サービスと同様、モバイルアプリやパソコンのブラウザで試した際も、最初に接続したサーバーでHuluを安全な視聴できました。
対応している: Amazon Prime Video
Amazon Prime Video を利用した際のCyberGhostのパフォーマンスは全体的に良好でしたが、どこからでも確実にアクセスし、高画質で視聴できたのはプライムビデオ専用サーバーを利用したときだけでした。一般サーバーでは検出されてしまいうまくいかず、まったくアクセスないこともありました。
専用サーバーを利用したところ、当社チームはイギリス、アメリカ、ドイツ、イタリア、日本からライブラリを視聴できました。どのメンバーも動画はスムーズに再生され、画質の問題もなかったと報告してくれました。
当社の調べで、アメリカの一般サーバーでPrime Videoは視聴できませんでした
対応している:BBC iPlayer、Max、ITV、Crunchyroll、Peacock、YouTube TV
どこでも利用可能な他の人気ストリーミングサービスとの相性も抜群でした。
例えば、私たちの検証ではBBC iPlayerを安全に視聴できました。動画はすぐに再生され、『RuPaul's Drag Race UK vs the World』などの番組を視聴した際、再生が途切れたりするなどのトラブルはありませんでした。
今回試したほかの動画配信サービスも一貫してうまくいきました。Max(旧HBO Max)、Peacock TV、ITV、Crunchyrollなど、CyberGhostを利用してシームレスに全コンテンツライブラリにアクセスでき、HD動画を視聴できました。
CyberGhostなら、テレビのリアルタイム配信サービスも楽勝です。VPNを使ってYouTube TVでスポーツ、ニュース、その他の番組を再生した際、スムーズで中断なく視聴できました。
対応していない: NetflixとDAZNの一部のライブラリ
CyberGhostを利用して最も人気のあるNetflixライブラリは確実に視聴できましたが、マイナーなライブラリではうまくいきませんでした。例えば、国際チームの調べでタイ、アルゼンチン、南アフリカのメンバーは現地のNetflixライブラリを視聴できませんでした。VPNプロトコルを切り替えたり別のブラウザを使ったりするなど、さまざまなトラブルシューティング方法を試したものの、うまくいかなかったのです。一方、ExpressVPNではアルゼンチンと南アフリカのNetflixにも遅延なくアクセスできます。
DAZNの一部ライブラリでも苦戦し、どこからでも高画質では視聴できなかったのです。例えば、国際チームが試した数か国のDAZNではうまくいきましたが(アメリカ、カナダ、イタリア、ドイツなど)、イギリス版DAZNにはアクセスできませんでした。英国版DAZN専用サーバーはないため、イギリスの一般サーバーを数台試したのですが、どれもエラーメッセージが表示されました。
数台イギリスサーバーを試しましたが、どれもDAZNイギリスに対応していませんでした
84% オフ
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返金保証期間: 45日
さらに無料で契約期間を4か月延長!
速度:ほとんどのサーバーは高速(遅いのは一部のみ)
9.0
CyberGhostは高速なので、動画再生、ゲーム、トレントにピッタリです。スピードテストでは次の3つの指標に注目しました。
- ダウンロード速度。データを受信する速さで、単位はメガビット毎秒(Mbps)です。ウェブページの表示、動画の読み込みなどの速さを左右します。
- アップロード速度。データを送信する速さで、これも単位はメガビット毎秒(Mbps)です。メールの送信、動画のアップロード、SNSへの投稿などの速さを左右します。
- Ping。データが地点Aから地点Bに移動するのにかかる所要時間です。Pingが低ければ低いほど、応答が速いことを意味します。オンラインゲームに非常に重要な指標で、単位はミリ秒(ms)です。
当社では、スピードテスト専門の担当者がいつも同じ英国の地点からCyberGhostサーバーの検証を定期的に実施しています。こうすることで、結果をより正確に比較できるわけです。下記の表のVPNはすべて同じ場所から同じインターネット接続で検証したもので、CyberGhostの検証では最速のWireGuardプロトコルを使用しました。
CyberGhostをほかの高速VPNと比較しましょう
アメリカ(ダラス)
ダウンロード
アップロード
Ping
アメリカ(マイアミ)
ダウンロード
アップロード
Ping
アメリカ(ロサンゼルス)
ダウンロード
アップロード
Ping
アメリカ(ニューヨーク)
ダウンロード
アップロード
Ping
カナダ
ダウンロード
アップロード
Ping
ブラジル
ダウンロード
アップロード
Ping
イギリス
ダウンロード
アップロード
Ping
フランス
ダウンロード
アップロード
Ping
日本
ダウンロード
アップロード
Ping
オーストラリア
ダウンロード
アップロード
Ping
シンガポール
ダウンロード
アップロード
Ping
160.63 Mbps
48.49 Mbps
5 ms
103.16 Mbps (-35.8%)
49.78 Mbps (2.7%)
5 ms
111.47 Mbps (-30.6%)
86.44 Mbps (78.3%)
116 ms
125.04 Mbps (-22.2%)
28.32 Mbps (-41.6%)
75 ms
200.96 Mbps (25.1%)
56.18 Mbps (15.9%)
56 ms
111.61 Mbps (-30.5%)
49.52 Mbps (2.1%)
74 ms
186.53 Mbps (16.1%)
104.80 Mbps (116.1%)
161 ms
73.75 Mbps (-54.1%)
57.14 Mbps (17.8%)
133 ms
133.77 Mbps (-16.7%)
81.13 Mbps (67.3%)
119 ms
104.89 Mbps (-34.7%)
90.47 Mbps (86.6%)
144 ms
100.97 Mbps (-37.1%)
74.94 Mbps (54.5%)
193 ms
68.68 Mbps (-57.2%)
33.48 Mbps (-31%)
210 ms
219.97 Mbps
94.10 Mbps
4 ms
173.22 Mbps (-21.3%)
90.59 Mbps (-3.7%)
11 ms
157.99 Mbps (-28.2%)
43.93 Mbps (-53.3%)
204 ms
153.61 Mbps (-30.2%)
125.61 Mbps (33.5%)
98 ms
140.79 Mbps (-36%)
24.06 Mbps (-74.4%)
182 ms
81.06 Mbps (-63.1%)
62.09 Mbps (-34%)
179 ms
118.06 Mbps (-46.3%)
103.02 Mbps (9.5%)
187 ms
102.79 Mbps (-53.3%)
83.94 Mbps (-10.8%)
203 ms
145.80 Mbps (-33.7%)
139.18 Mbps (47.9%)
208 ms
137.35 Mbps (-37.6%)
143.93 Mbps (53%)
184 ms
142.39 Mbps (-35.3%)
104.08 Mbps (10.6%)
181 ms
110.89 Mbps (-49.6%)
131.79 Mbps (40.1%)
229 ms
255.61 Mbps
82.73 Mbps
4 ms
164.71 Mbps (-35.6%)
172.99 Mbps (109.1%)
43 ms
168.15 Mbps (-34.2%)
151.89 Mbps (83.6%)
75 ms
114.39 Mbps (-55.2%)
49.95 Mbps (-39.6%)
75 ms
183.82 Mbps (-28.1%)
140 Mbps (69.2%)
58 ms
7.22 Mbps (-97.2%)
9.03 Mbps (-89.1%)
78 ms
159.42 Mbps (-37.6%)
9.09 Mbps (-89%)
143 ms
99.70 Mbps (-61%)
124.54 Mbps (50.5%)
115 ms
157.03 Mbps (-38.6%)
111.84 Mbps (35.2%)
116 ms
159.43 Mbps (-37.6%)
115.71 Mbps (39.9%)
142 ms
49.06 Mbps (-80.8%)
152.61 Mbps (84.5%)
192 ms
69.95 Mbps (-72.6%)
100.88 Mbps (21.9%)
227 ms
これらのテストはアメリカで実施されています。
*「データなし」は、スピードテストのデータが現在ないことを意味します
CyberGhostは当社が検証したなかで最速のVPNの1つです。ほとんどの場合、VPNで近くのサーバーに接続すると通信速度は10〜20%程度下がりますが、ご覧の通り、CyberGhostは期待をはるかに超えるパフォーマンスです。また、遠くの拠点でもかなり高速でした。
ただし、最適化されたサーバーに繋いでもスピードアップは期待できません。ゲーム、トレント、動画の視聴に使わないほうが良いとは言いませんが、一般サーバーとのスピードと大きな違いは見られませんでした。
近距離サーバーでの速度
ヨーロッパサーバーで大幅な速度低下は滅多にありませんでした。
カナダやアメリカのサーバーは中距離(4,000km~6,000km)ですが、それらのサーバーでも30%以上遅くなることはほとんどなかったのは驚きです。
長距離速度
遠距離サーバーだと60%のスピードロスは珍しくありませんが、CyberGhostでそこまで遅くなることはほとんどありません。競合他社と比較してもCyberGhostの遠距離サーバーのパフォーマンスは非常に良く、10,000km以上離れたサーバーに接続しない限り大幅な速度低下はありません。
一貫してCyberGhostより高速なVPNはExpressVPNだけですが、大きな差ではありません。些細なことですが、唯一の不満点はサーバーの負荷率がmacOSアプリにしか表示されないこと。負荷率からサーバーの混み具合が分かりますから、ほかのアプリにも表示してもらいたいですね。
ゲーム:近距離サーバーでのゲームプレイはスムーズ
9.4
シームレスにオンラインゲームを楽しむには、安定した高速通信が不可欠です。CyberGhostはこれを知っているのでしょう。イギリス、アメリカ、フランス、ドイツなどにゲーム専用サーバーを戦略的に設置しています。これらのサーバーはレイテンシを低く抑えるよう設計されているため、ゲームに最適なサーバーが簡単に見つかります。
ゲーム時のCyberGhostの性能を検証しました。接続前のpingは27msです。スピードテスト担当者がCyberGhostの近距離サーバー(バークシャー)に接続したところ、pingは30msとなり、少ししか高くなりませんでした。ロンドンのゲーム専用サーバーでのpingは28msで、さらに優れていました。パリのゲーム専用サーバーでも30msと低pingでした。
近距離サーバーのパフォーマンスは、当社が試したなかで最速のゲーム用VPNであるExpressVPNと同レベルです。近くの英国サーバーはレイテンシが低かったため、検証スタッフはAndroidデバイスで『Free Fire』をラグなしで快適に楽しめました。
激しいシチュエーションでもゲームプレイはスムーズでした
同僚がクラウドゲームサービスを試した際も、CyberGhostのゲーム専用サーバーは価値があることが分かりました。VPN接続のPingが低いおかげでGeForce Nowのタイトルを快適にストリーミングしてプレイできました。ラグは気にならず、サクサク遊べました。
しかし、長距離サーバーでのパフォーマンスはそれほどよくありませんでした。同僚がCyberGhostでニューヨークにあるゲーム専用サーバーに接続した結果、pingは102msまで上がってしまい、PCでWarzoneをプレイした際にいくらかラグが発生しました。他社VPNと比べると良いほうですが、ExpressVPN(79ms)やNordVPN(92ms)などのプロバイダのほうが若干良い結果が出ています。
サーバーネットワーク:広範囲に渡る大規模ネットワーク
9.8
CyberGhostは、日本(東京)を含む100か国に11,690台ものサーバーがあり、大規模なグローバルネットワークを構えています。筆者がこれまでに使った一流VPNと比べるとカバレッジはCyberGhostのほうがはるかに広いと言えます。近くにサーバーがある可能性が高いため、高速通信を得やすいわけです。
CyberGhostはアメリカ国内だけでも11台のサーバーがあるのは素晴らしいですが、アジア太平洋、アフリカ・中東、ヨーロッパの多くの国もカバーしています。
また、特定のアクティビティのために専用サーバーが用意されているのも気に入りました。ニーズに合ったサーバーが簡単に見つかります。例えば、ストリーミング、トレント、ゲーム用のサーバーが利用可能です。
バーチャルロケーション
CyberGhostは現在、50か所近くにバーチャルサーバーを構えています。物理サーバーは表記された都市に設置されたサーバーのことです。一方、サウジアラビアなどのバーチャルサーバーに接続すると、その国のIPアドレスが割り当てられますが、サーバー本体は別の場所にあります。
「located」の列に緑のチェックマークがない場所はバーチャルサーバーです
VPN事業者はバーチャルサーバーを提供することで、遠隔地でもより高速で安定した通信を実現しています。また、VPNが禁止されている国(あるいは政府に干渉されやすい国)でもサービスを展開できるようになるのです。しかし、サーバー本体が接続したい場所から遠い場合、Ping値やダウンロード速度が低下する可能性があります。
NoSpyサーバー
CyberGhostのNoSpyサーバーは安全性をさらに強化したものですが、6か月間以上のプランでしか利用できません。NoSpyサーバーはルーマニアにあるCyberGhostのプライベートデータセンターに設置されており、扱えるのはCyberGhostのチームのみです。第三者が関与しないため、中間者攻撃のリスクが非常に低いという特徴があります。例えばトレントを利用する際の追加のセキュリティ対策に最適です。
CyberGhostにマルチホップ機能はありませんが、NoSpyサーバーのほうが安全なので、大した欠点ではありません。Proton VPNのSecure Core機能よりもCyberGhostのNoSpyサーバーのほうが良いと思います。Secure Coreは2台のサーバーを経由してデータ通信を行うことでセキュリティを強化するマルチホップ機能ですが、NoSpyサーバーより速度がかなり低下しますし、セキュリティ効果は同等です。
若干遅いものの、安全を強化したい場合はNoSpyサーバーを使う価値があります。
専用IPサーバー
専用IPサーバーは、自分専用のIPアドレスを割り当てるサーバーで、ほかのユーザーと共用ではありません。VPNに接続するたびに同じIPアドレスが割り当てられます。
専用IPアドレスの利点はいくつかあります。あなたのアカウントにのみ割り当てられているので、多数のユーザーが同じIPアドレスを使うことはなく、サイトやオンラインサービスによってブロックされにくくなります。CyberGhostはトークンベースの専用IPシステムを採用しているので、CyberGhostさえあなたの専用IPがどれなのか分かりません。プライバシーと匿名性が強化されるわけです。
リモートワークでも専用IPアドレスは役立ちます。社内ネットワークに遠隔から接続しようとすると信頼されないIPアドレスは制限される場合がありますが、専用IPアドレスなら回避できます。
現在、CyberGhostの専用IPサーバーが設置されている国は限られています(アメリカ、イギリス、フランス、カナダなど)。遠くから専用IPサーバーに接続すると近くのサーバーより速度低下が目立つかもしれません。
セキュリティ:高度なセキュリティ機能が最高レベルの保護を実現
9.9
CyberGhost VPNは、プレミアムVPNサービスに期待したい基本的なセキュリティ機能がすべて揃っています。しかし、基本機能のほかにも、Wi-Fiの保護、ランダムなポートを使用して制限を回避したりマルウェアをブロックしたりするなど、他社VPNでは見られない高度な機能もあります。
まとめると、CyberGhostは現在利用可能なVPNのなかでも安全性がトップクラスです。このカテゴリでは本当に優れており、改善点はほとんどありません。強いて言えば、一部のアプリでしか利用できない機能をすべてのアプリに導入することですね。これについて詳しくは後述します。
軍レベルの暗号化技術
CyberGhostは256ビットAES暗号化を採用しているため、非常に安全です。これは最高レベルの暗号化で、データは256ビットの鍵で保護されます。鍵のパターンは2の256乗という膨大な数になるわけです。
完全前方秘匿性(パーフェクトフォワードシークレシー)も採用しています。サーバーに接続するたびに暗号キーが新しく更新されることを意味し、セキュリティが一層強化されます。1つの暗号鍵が傍受されたとしても、絶えず変更されますから過去と未来のデータはすべて安全に保たれます。プライバシーが常に保護されるわけです。
漏えいテストの結果:合格
CyberGhostのアプリやブラウザ拡張機能には、DNSとIPアドレスの漏えい対策が備わっています。インターネットプロバイダ(ISP)はDNSリクエストやIPv6通信を通して利用者のオンラインアクティビティを監視できるため、非公開にしておくのが重要です。CyberGhostを使うと、DNSリクエストはCyberGhost独自のDNSサーバーを経由し、IPv6リクエストはブロックされるためサイト側に実際のIPアドレスが見られることはありません。漏えい対策機能は最初からオンになっていますから、VPN初心者は安心です。面倒な設定をしなくても保護されます。
CyberGhostのアプリをVirusTotalでチェックしたところ、ウイルスやマルウェアは発見されませんでした
筆者が試したサーバーはどれもDNSとIPアドレスを漏えいしませんでした。フランス、アメリカ、カナダ、ドイツ、オーストラリア、香港など10台のサーバーに接続し、ipleak.netを利用して接続トラブルやデータ漏えいが発生していないか確認したところ、問題はまったく見つかりませんでした。
自動キルスイッチ
CyberGhostのすべてのアプリに自動キルスイッチが内蔵されています。この機能は、VPN接続が切断された際にインターネット通信をブロックし、実際のIPアドレスが漏えいするのを防ぐものです。検証中にサーバーを何度も切り替えたのですが、その都度キルスイッチが作動してVPNに再接続されるまでインターネット接続を遮断してくれました。
このオプションはWindows版でのみ利用可能です
Mac、iOS、Android版でキルスイッチは常に自動的に動作しているため、オフにすることはできません。
セキュリティプロトコル
CyberGhostでは3種類のトンネリングプロトコルが利用可能です。OpenVPN、WireGuard、IKEv2があり、長所はプロトコルによって異なります。ニーズに最適なものを選びましょう。
- OpenVPN。セキュリティが強く、安定していることで有名なオープンソースプロトコルです。高度にカスタマイズでき、ポートはUDP(より高速。動画再生におすすめ)とTCP(安定性が高く、ブラウジングにおすすめ)の両方に対応しています。
- WireGuard。こちらもオープンソースで、スピードとセキュリティを両立しているのが特徴です。モダンでシンプルなコードベースとなっています。
- IKEv2。オープンソースではありませんが、セキュリティが非常に強いプロトコルです。接続が速く安定性が高いことから、特にモバイルに適しています。
手動で選択できますが、最適なプロトコルをアプリに選ばせることも可能です
CyberGhostでプロトコルを変更するにはアプリの設定を開きましょう。アプリの左下隅にある歯車アイコンをクリックするだけで、セキュリティとパフォーマンスのニーズに合ったプロトコルを選んでVPNの利用体験をカスタマイズできます。
アプリ保護とスプリットトンネリング
スプリットトンネリングとアプリ保護は、CyberGhostがどのように動作するかカスタマイズするための追加機能です。
スプリットトンネリングでは、VPNを経由するデータと通常のインターネット接続を使用するデータを選ぶことができます。例えば、普段と違うIPアドレスで銀行アプリを利用するとうまくいかないことがありますが、スプリットトンネリングで銀行アプリをVPNトンネルから除外すると解決できます。この機能はWindowsとAndroidでのみ利用可能です。
Windowsでは、「スマートルール」の「例外」にURLを追加しましょう。
スプリットトンネリングはmacOS、iOS、Linuxでは利用できません。また、この機能は利用シーンが限られているのもの残念です。デスクトップで動画配信サービスを指定したり、スマホでサイトを指定したりするのは困難です。
アプリ保護では、特定のアプリを開いたときにCyberGhostを自動的に起動・接続される機能です。「スマートルール」の「アプリルール」から設定できます。
Torとの互換性
筆者の調べでCyberGhostはTorと相性が良いことが分かりました。もっとも、データはVPNサーバーとTorの暗号化リレーネットワークの両方を経由しなければなりませんから、予想通り通信速度は遅くなりましたが。とは言え、セキュリティを強化できるのでわずかにパフォーマンスが低下しても許容できます。
CyberGhostに接続してからTorブラウザを起動することをおすすめします。この「VPNオーバーTor」と呼ばれる接続方法が最も安全だからです。最初にCyberGhostのサーバーに接続することで、Torの入口ノードから実際のIPアドレスを隠すことができます。結果的に、使用中のTor回線と個人情報を紐づけることができなくなります。
広告ブロック機能
CyberGhostには、デバイス上で広告やトラッカー、マルウェアのドメインの読み込みを防ぐコンテンツブロッカー機能が備わっています。このような望まない要素と関連のあるDNSドメインをVPNサーバーレベルでブロックする仕組みです。
The Spruce EatsやInvestopediaなど、筆者が頻繁にアクセスするサイトでコンテンツブロッカー機能を試したところ、広告が消えました。しかし、YouTubeの広告、FacebookやInstagramなどで見かける広告は消せないようです。
WiFi保護
デスクトップとモバイルアプリでは、公共WiFiに接続した際に自動的にCyberGhostを起動するように設定できます。また、ネットワークごとに「接続するか確認する」「無視する」などの設定も可能です。WiFiホットスポットはハッカーの格好の標的ですから、公共ネットワークを利用する際は必ずVPN接続したいものです。アプリをオンにするのを覚えておく必要がないため、非常に便利だと思いました。どんな状況でも保護されます。
自動WiFi保護はスマートルールにあります
CyberGhostの追加機能とアドオン
CyberGhostはユニークな特徴やアドオンをいくつか提供しています。専用IPアドレスとセキュリティスイートを除き、大半は無料で使えます。
- シークレットフォトボルト。CyberGhostの「シークレットフォトボルト」は、iPhoneやiPadで写真やビデオをパスワードで保護するiOS専用アプリです。PINまたは生体認証でファイルを守れます。不正侵入の報告、ボルトへのアクセスを防ぐためのダミーパスワードといった追加のセキュリティ機能もあります。アカウントに侵入しようとした人の写真を撮る機能、職場閲覧注意の写真を自動的に別のフォルダへ送るAI機能も備わっています。アプリは無料で、使いやすいと感じましたが、iOSにしか対応していないのは残念です。
- プライベートブラウザ。これはChromeのアドオンや拡張機能に対応したブラウザです。検索エンジンはDuckDuckGoを使用するため、Googleにデータ収集される心配はありません。また、ブラウザを閉じるたびに閲覧履歴がすべて自動的に削除されます。
- プライバシーガード。Windowsユーザー向け機能で、OSを分析し、Microsoft社が自動的に有効にしたプライバシーを侵害する機能の多くを無効にするものです。プライバシーレベルは「高度」または「ベーシック」から選ぶか、何を無効にするかカスタマイズできます。Windowsとのデータ共有も防ぐため、パーソナライズド広告も減ります。
- セキュリティスイート(Windows用)。CyberGhostの有料アドオン「Windows用セキュリティスイート」は、Integoの高度なセキュリティ機能をVPNと組み合わせたものです。Integoセキュリティスイートには、24時間年中無休のマルウェア対策、アンチウイルス、ファイアウォール機能など、追加の安全機能が含まれ、より安心してインターネットを閲覧できるようになります。アンチウイルスは、マルウェア、トロイの木馬、スパイウェア、アドウェア、ランサムウェアなどからリアルタイムで防御します。この機能を利用するには、Integoアプリを別途インストールしなければなりません。
- アイデンティティガード。アイデンティティガードを有効化すると(CyberGhostの全プランで無料)、メールアドレスの安全が脅かされた場合に通知を受け取れます。2つのメールアカウントを追加でき、そのうち1つをプライマリーアドレスに指定するとリアルタイムレポートを受け取ることができ、すぐにパスワードを変更して対処できます。
プライバシー:透明性のある方針で利用者のデータを保護
9.8
CyberGhostは厳格なノーログプライバシーポリシーを守っています。利用者のIPアドレス(およびそれと関連するアクティビティ)、DNSクエリ、閲覧状況の記録を一切保持しないわけです。また、ビットコインでの支払いも可能なので、クレジットカード情報を入力せずに匿名で登録できます。
CyberGhostが保存する情報は匿名化され、VPNの機能改善のために使用されます
さらに、2022年に4大監査法人の1つであるデロイト社がCyberGhostのサービスについて独立監査を実施し、ノーログポリシーを精査しました。その結果、ログを保持しないサーバー構成であることが確認され、プライバシーポリシーに則していることが分かり、ユーザーとそのアクティビティを追跡できないと結論付けられました。つまり、CyberGhostは利用者がネット上で何をしているか追跡しないということです。
2024年1月、デロイト社は2度目の監査を行い、CyberGhostのノーログポリシーを検証しました。この監査では、CyberGhostのプライバシーに関する主張とノーログインフラが期待通りに動作していることが確認されました。監査ではCyberGhostがRAMのみのサーバーとエフェメラルコンテナを採用していることが指摘されています。
しかし、当社が検証したほかのVPNのノーログポリシーほどは厳しくありません。一部の匿名化されたデータを保存するからです(接続の試みと成功、接続を試みた国(IPアドレスは除く)、使用しているCyberGhostのバージョンなどが含まれます)。しかし、これらの情報と個人情報に結び付けることはできず、VPNの分析・改善のためだけに使用されるため、心配ありません。
ただ、同時接続数を把握するため、CyberGhostは一部のハードウェア情報も保存します。これには、スクリーンサイズや使用中のデバイス情報などが含まれます。他社VPNはほかの方法で同時接続数をチェックしていますが、CyberGhostにこれらの情報を保存されてもセキュリティとプライバシーは脅かされません。
ポリシーには、犯罪行為が疑われた場合、CyberGhostは法執行機関とデータを共有する権利を留保すると書かれています。幸い、透明性レポートによると、何年もデータ開示請求を受けているものの、一度も応じたことがないことが示されています。
プライバシーをさらに強化したい場合、捨てメールアドレスを使用して非常に強力なパスワードで登録すると良いでしょう。CyberGhostは利用者のパスワードを暗号化し、アカウントに識別番号を割り当てて、ユーザー特典とサブスクリプションを匿名で管理します。また、本名をユーザー名に設定しない限り、記録された情報からVPNセッションが特定されることはないとも記載されています(本名で登録するのはおすすめしません)。
本拠地:プライバシーに配慮したルーマニア
CyberGhostはルーマニアの企業です。ルーマニアは14アイズアライアンスに加盟していないため、プライバシーの観点では素晴らしいと言えます(14アイズアライアンスとは、国民に関するデータの共有を合意した多国間協定で、カナダ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、ほか9か国間が加盟しています)。
ルーマニアは非加盟国なので、CyberGhostはいかなる政府とも情報を保存または共有する義務がありません。データは安全なのです。
過去のプライバシー上の懸念
2016年にオーストラリアのCSIROとカリフォルニア大学バークレー校が共同で、Google Playの無料VPNアプリのセキュリティリスク調査を行いました。この研究の結果、CyberGhostの無料VPNアプリは「悪意のある可能性がある」と分類されたのです。VirusTotalのマルウェアスキャンで陽性だったようで、平均より多くのユーザー権限を要求したため、プライバシー上の懸念があると見なされました。
CyberGhostのCTOであるティモ・ベイエルは「誤検知」だと言います。彼は、スマホを振って(シェイクして)ヘルプにアクセスできるようにするアプリのフレームワークが原因だったと説明しました。そのフレームワークは音声メッセージの添付も可能にするため、VPNの機能に不要な権限が加えられたわけです。
その後、権限を制限し、デフォルトで音声メッセージ機能を無効にするようにアプリは更新されました。CyberGhostは無料VPNアプリの提供を停止し、現在は有料プランしか提供していません。セキュリティも大幅に改善されているため、サービスに対する信頼感が高まっています。
セキュリティ侵害と独立監査
これまでに重大なセキュリティ侵害は発生していません。2019年にCyberGhostがユーザー体験に関するアンケート作成のために使用していたTypeformが120個のメールアドレスと14個のCyberGhostアカウントのユーザー名を漏えいしたのですが、パスワードは漏えいせず、ハッキングのリスクはありませんでした。また、それ以降データ漏えいは起きていません。これはCyberGhostがプライバシー保護への取り組みをしっかり行っている証拠です。そもそも情報を一切保存していないため、機密情報は流出しないのです。
デロイトによる2回の監査に加えて、過去に安全への取り組みに関する独立監査も行われています。2012年の監査は、WhirlpoolやHyundaiなどさまざまな大手企業を調査するQSCERTが実施したもので、CyberGhostは情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)のセキュリティ監査に合格し、その後も毎年再検証されています。一流VPNに求めたい誠実さですね。
透明性レポート
CyberGhostは3か月ごとに透明性レポートを発行しています。これにはマルウェアアクティビティのフラグ、インフラに関する主な統計データ、ユーザーデータ開示請求件数などの情報が掲載されています。これほど頻繁に透明性レポートを公開しているVPNはほかにありません。Private Internet Accessは年2回発行していますが、CyberGhostはその2倍です。CyberGhostが顧客に対する透明性を重視していることがうかがえます。
さらに、CyberGhostは脆弱性報奨金制度を実施しています。この取り組みは、CyberGhostのシステムに脆弱性がないかどうかサイバーセキュリティ専門家や倫理的ハッカーに探してもらい、脆弱性が発見された場合はCyberGhostが報酬金を支払うというものです。脆弱性が悪用される前に潜在的な問題を発見・修正しようという積極的なアプローチを取っているのです。
CyberGhostは中国で使える?確実に使える保証はありません
CyberGhostは中国で確実に使えるとは限りません。
制限されたネットワークでVPN利用は隠せないということです
サポートチームに問い合わせたところ、一貫してVPNが動作するとは言い切れないとのことでした。中国政府は多くのVPNを禁止していますが、VPNを使ったことを理由に個人を取り締まった事例は公に報告されていません。
当社はいかなる違法行為も認めません。VPNを使用する前に現地の法律を確認することをおすすめします。もし中国で通信を暗号化したい場合、中国でおすすめのVPNまとめをご覧ください。
トレント:P2Pファイル共有におすすめのVPN
9.9
CyberGhostはトレントにおすすめのVPNです。高速かつ安全にファイル共有できるよう最適化されたP2P専用サーバーが使えます。この特殊サーバーは、大量のデータを送受信するトレントも処理できるよう設計されています。
トレントサーバーは数か国に分散されていますから、必ず近くの高速サーバーが見つかるはずです。検証でオランダのP2Pサーバーに接続し、著作権フリーのLinuxディストリビューションファイル(4GB)をダウンロードしました。平均ダウンロード速度170Mbpsで、約3.5分でダウンロードが完了しました。VPN接続前とほぼ同じ速度です。
CyberGhostがトレントにおすすめのもう1つの理由は、セキュリティとプライバシー機能が優れているからです。ただ、ポートフォワーディング機能がないのは少し残念でした。これはトレントのスワーム内でより多くのピアに接続するのに役立つ機能で、ダウンロード速度がわずかに改善される可能性があります。
なお、トレント自体はほとんどの国で合法ですが、著作権で保護されたファイルのダウンロードは違法です。トレントで共有するのはパブリックドメインのファイルのみにしてください。
インストール・アプリ
9.8
幅広いデバイスに対応し、とても使いやすい
CyberGhostの設定と使い方は本当に簡単です。アプリをインストールしてログイン後、電源ボタンをタップするだけで現在地で最適なサーバーに繋がります。
左下の歯車アイコンをタップして設定を開きます
macOSアプリでは、さらに高度にサーバーを選べます。各サーバーの利用者数、負荷率、距離が表示されるため、これらの情報をもとに適切なサーバーを選択できます。Windowsアプリでは距離が表示され、AndroidとiOSアプリで表示されるのは場所のみです。これらのアプリでもMacと同様にサーバー情報が表示されることを期待したいですね。
設定オプションがやけに多いVPNもありますが(Private Internet Accessなど)、CyberGhostの強みはシンプルさです。カスタマイズ性は高いながら圧倒されるほどではないため、VPN初心者も安心して使えます。
設定とインストール
CyberGhostを使い始める本当に簡単でした。筆者はWindowsノートパソコン、iPhone、Androidタブレットにインストールしましたが、どれも数分で完了しました。
ほかのVPNとは違い、ダッシュボードの奥深くに隠れているわけではありません
どのデバイスでも、ダウンロードとインストールのやり方はほかのアプリと同じです。アカウントのダウンロードページからデバイスを選択し、ダウンロードが完了するのを待ち、ログインするだけでした。
【クイックガイド】3ステップで簡単!CyberGhostの設定方法
- CyberGhostの公式サイトで登録します。CyberGhostのプランを選択してチェックアウトします。45日間返金保証もあるので、リスクなくじっくり体験できます。
- アプリをデバイスにダウンロードします。CyberGhostはWindows、macOS、Linux、Android、iOS用のアプリがあり、どれも使いやすい設計です。アカウントにログインし、クライアントをダウンロードしましょう。
- サーバーに接続します。CyberGhostを使って、安全に動画の視聴やブラウジング、ゲーム、トレントができるようになりました。
対応デバイス:主なプラットフォームで利用可能
サイバーゴーストは、Windows、macOS、Android、iOS、Linux、Chrome、Firefox、Fire TV、Android TV、ルーターを含む最もポピュラーなデバイスやオペレーティングシステムに対応しています。
また、以下のデバイスにも対応:
Apple TV |
Chromebook |
Kodi |
スマートTV |
Xbox Series X, One, 360 |
Roku |
Wii U |
PlayStation 4, 5 |
Vu+ SOLO2 |
Raspberry Pi |
Synology NAS |
Nintendo Switch |
パソコン:Windows、macOS、Linux用アプリ
レイアウトはほぼ同じですが、WindowsとmacOSアプリには重要な違いがいくつかあります。両方とも日本語で利用可能です。
両方のアプリに検索機能があるので、必要なサーバーが簡単に見つかります
Macアプリでは、Windowsアプリに備わっている一部の便利な機能が使えません。例えば、OpenVPNは手動で設定しなければならないため、より安定したOpenVPN接続を実現する「ランダムなポートを使用」というオプションはありません。また、一部の通信をVPNから除外するするスプリットトンネリングもmacOSでは利用できません。
サーバーリストにも違いがあります。Macアプリではゲーム専用サーバーが見つからず、セキュリティを強化したNoSpyサーバーは手動で検索しなければなりません。しかし、Macユーザー限定のメリットとして、1年以上のプランに登録した場合はシステムレベルでプライバシー設定を管理するツール「プライバシーガード」が使えます。
デスクトップアプリの最大の魅力は、スマートルール機能です。この機能を使うと、システム起動時や特定のプログラムが開いた際に自動的にCyberGhostを起動するよう設定できます。また、WiFi保護、接続の例外、アプリごとの保護を設定するルールもあります。
Linux版ではGUIではなくコマンドで操作することになりますが、CyberGhostのガイドがプロトコルの変更から設定の調整まで、すべてを案内してくれます。「cyberghostvpn --help」と入力するだけで、使用可能なすべてのコマンドが表示されます。OpenVPNとWireGuardには対応していますが、IKEv2は使えません。
AndroidとiPhone(iOS)
CyberGhostのモバイルアプリはデスクトップ版とほぼ同じで、日本語に対応しています。ただ、デスクトップ版ほど多機能ではありません。Android版では広告ブロッカーやスプリットトンネル機能が利用できますが、iOS(iPhone・iPad)では利用できません。
両方のモバイルアプリには「スモール小パケットサイズ」というデータ圧縮オプションがあり、これを有効にすると通信速度が向上します(筆者の場合、遠距離サーバーで平均60%の速度向上が見られました)。モバイルでの動画視聴やVoIP通話などに役立ちますが、ファイル共有や転送はより大きなパケットで処理したほうが良いでしょう。
両方のアプリに自動キルスイッチ(およびデータ漏えい対策)が搭載されているのも良いですね。VPNのiOSアプリはキルスイッチが備わっていないことが多いため、これは注目に値するポイントです。
iPhoneでは広告をブロックすることも可能ですが、Private Browserアドオンをダウンロードしなければなりません。これはブラウザ拡張機能ではなく、Chromeのアドオンや拡張機能に対応したブラウザです。iPhoneでは、Photo Vault機能も利用でき、写真をパスワードで保護された安全な場所に保存できます。便利な機能ですが、筆者はスプリットトンネリングがあったほうが良いと思います。
サーバーの隣に表示される情報はデスクトップアプリとほぼ同じですが、サーバーのPingと距離は確認できません。また、トレントやゲーム用のサーバーはモバイルでは使えません。とは言え、トレントやゲームはパソコンで行うことがほとんどですから、大した問題ではないでしょう。
AndroidとiOSのモバイルアプリのレイアウトはよく似ています
セキュリティプロトコルについて、AndroidではOpenVPNとWireGuardが利用可能です。iOSではWireGuardとIKEv2が利用できますが、OpenVPNは利用できません。
Chrome・Firefox用のブラウザ拡張機能
CyberGhostは無料のブラウザ拡張機能を提供していますが、ChromeとFirefoxでしか使えません。アカウント登録は不要で、拡張機能をブラウザに追加してすぐに使い始めることができます。
ただ、ブラウザ拡張機能には重大な制限があります。それは、ドイツ、オランダ、ルーマニア、アメリカの4か国のサーバーしか利用できないこと。サーバーの選択肢が限られているため、地域限定コンテンツにアクセスするのはほぼ不可能です。
また、拡張機能はブラウザの通信しか保護しないことにも注意しましょう。デバイス上のほかのアプリやサービスは保護されません。また、暗号化やキルスイッチなどの重要なセキュリティ機能もありません。最大限に保護するには、CyberGhostの完全版VPNアプリを使ったほうが良いわけです。
FireデバイスとAndroid TV用アプリ
Android TVでは簡単にアプリをダウンロードしてログインできます。Google Playストアから直接インストールできるため、やり方はAndroidのスマホへの設定とほぼ同じです。Fire StickやFire TVでは、デバイス上のAmazonストアからアプリをダウンロードしましょう。
ストリーミングのためのスマートDNS:PlayStation、Xbox、Apple TV、スマートテレビ
ほかのスマートテレビ、Apple TV、PlayStation、XboxをCyberGhostに接続するには、Smart DNS機能を使うのが一番簡単です。この機能を使えば、VPN非対応デバイスでもCyberGhostのDNSコードを使用できます。ただし、オンラインデータは暗号化されないことに留意しましょう。
筆者はわずか5分でPlayStationに設定し、コンテンツを視聴できました。面倒なルーター設定は必要ありません。デバイスのネットワーク設定に特別なDNSコードを入力するだけで完了しました。
DNSコードは、CyberGhostのサイトでアカウントにログインし、「My DNS Settings」から確認できます。CyberGhostは、米国と英国版のNetflixとHuluの視聴に最適化されたDNSアドレスを提供しています。
他社VPNの場合、ストリーミングに最適化されていないアメリカのDNSコードしか提供していないことが多いですが、CyberGhostはドイツ、オランダ、日本のDNSコードも提供しています。ただし、これらは特定の動画配信サービス向けに最適化されたものではありません。
ルーターに対応。ネイティブアプリはなし
CyberGhostは、OpenVPNをサポートしているルーターにのみ設定できます。ルーターに導入すると、ホームネットワークに繋がっているすべてのデバイスでVPNが使えるようになります。CyberGhostのサイトには、詳しい設定ガイドが掲載されています。筆者がガイドに従ってDD-WRTルーターでOpenVPNに接続する設定を行ったところ、約20分で完了しました。また、24時間対応のライブチャットサポートも利用できるので、助けが必要な場合でも安心です。
ルーターの観点でCyberGhostはExpressVPNには及びません。ExpressVPNはルーター専用アプリを提供しており、各デバイスを同時に異なるサーバーに接続できます。
CyberGhostはルーター用アプリがありませんが、Netgear、Linksys、AsusなどさまざまなルーターにFlash Routers Privacyアプリをインストールすると、CyberGhostを管理しやすくなります。あらかじめVPNがインストールされたルーターを購入することもできます。
同時接続数:最大7台のデバイスを保護
CyberGhostでは、最大7台のデバイスを同時接続できます。他社VPNの多くは5~6台までなので比較的多いと言えますが、無制限のデバイスを同時接続できる一流VPNも存在します。CyberGhostの台数制限を試すため、MacBook、iPhone 13、Androidタブレット、iPad、Lenovo Chromebookを接続しました。
まず、CyberGhostのロンドンサーバーに接続した状態で、MacBookでDisney+を、iPadでAmazon Prime Videoを視聴しました。同時に、Androidタブレットでトレントをダウンロードし、iPhone 13ではSpotifyを再生しました。最後に、Lenovo ChromebookでNetflixを安全に視聴しました。
全体を通して、パフォーマンスの低下は一切感じませんでした。同じサーバーに接続していたのに画質は低下せず、トレントも高速かつスムーズにダウンロードできました。複数台のデバイスでCyberGhostを使ってもパフォーマンスに影響は出ないわけです。