ExpressVPN(エクスプレスVPN)は業界トップクラスの人気と信頼性を誇るVPNサービス。最も安全で最速のVPNとして知られていますが、実際の使い心地はどうでしょうか?安いVPNではないものの、割引キャンペーンが頻繁に行われているためオトクに購入できます。似たようなセキュリティ機能がありはるかに安いVPNはほかにもありますが、値段が高くてもExpressVPNのような高性能VPNを購入する必要はあるのでしょうか?
その答えを探るため、Windows、Mac、Linux、Android、iOSのパソコンとモバイルデバイスで徹底的に検証を行いました。ゲーム、動画再生、トレントのダウンロードを行いながら通信速度を測定し、ExpressVPNのセキュリティ機能、対応デバイス、独自プロトコルLightwayの性能を探りました。さらに、現在も信用できるかどうか見極めるため、プライバシーポリシー、独立監査、会社沿革も掘り下げていきます。
結論から言うと、ExpressVPNはほぼすべての観点で最高です。値段相応の価値があるのは間違いありません。筆者が試したなかで最も速いVPNの1つで、とても使いやすく、パワフルなセキュリティ機能が備わっています。また、安全に動画を視聴するのに適したVPNでもあり、VPNルーターアプリも最高です。返金保証もありますから、ExpressVPNの全機能をリスクなしでお試しできます。満足できなかった場合、30日以内に問い合わせると返金してもらえます。
リスクなしでExpressVPNを体験する >>
お急ぎですか?主な調査結果はこちら!
メリット
デメリット
- あまりカスタマイズできない。ExpressVPNのアプリは使いやすさを重視しているため、詳細設定は他社ほど多くありません。アプリの設定と使い方はこちら。
ExpressVPNの機能【2024最新情報】
10.0
💸
価格
|
4.99 USD/月
|
📆
返金保証期間
|
30 日 |
📝
VPNはログを記録している?
|
なし |
🖥
サーバー数
|
3000+ |
💻
ライセンスごとの端末数
|
8 |
🛡
キルスイッチ
|
あり |
🗺
本社の所在地
|
Virgin Islands (British) |
🛠
サポート体制
|
24/7 Live Chat Support |
📥
トレントに対応
|
あり |
ストリーミング:スムーズに再生され、バッファが発生したり読み込みに時間がかかったりしない
10.0
ExpressVPNは動画配信サービスとの相性が良いVPNサービスです。Netflix、ディズニープラス、Amazonプライムビデオ、BBC iPlayerなどに向いています。検証では、国際チームの協力を得てすべての人気ストリーミングサービスが利用できるか調べました。ExpressVPNは定期的にサーバーを更新しているため、トラブルはほとんど発生しませんでした。
ExpressVPNの設定を変更したりサーバーを切り替えたりしなくても、私たちが試したすべての動画配信サービスを一発で利用できました。快適にストリーミングできるように全3,000台のサーバーが最適化されており、接続ボタンをクリックするだけで動画再生を開始できました。
ExpressVPNを利用すると、下記の動画配信サービスにどこからでも安全にアクセスすることが可能です。
Netflix |
Hulu |
Disney+ |
BBC iPlayer |
Max |
Crunchyroll |
Amazonプライムビデオ |
Peacock |
ESPN+ |
Paramount+ |
Rai Play |
Globoplay |
DStv |
ProSieben |
6Play |
ORF |
CBC Gem |
Vudu |
Pluto TV |
Discovery+ |
Locast |
Rakuten Viki |
IPTV |
AT&T TV |
Now TV |
ITV |
Hotstar |
Crackle |
Zatto |
Channel 4 |
Sky TV |
beIN Sports |
DAZN |
fuboTV |
Sling TV |
Kodi |
Showtime |
Apple TV |
YouTube |
Spotify |
UKTV |
Crave |
【編集者より】当社がおすすめするVPNは厳格なノーログポリシーを掲げており、利用者のオンラインアクティビティを追跡することはありません。VPNの使い方はご自身の責任ですので、適用されるすべての法律や規制を守るようお願いいたします。著作権侵害は絶対にいけません。
利用可能:アメリカ、イギリス、日本など20か国以上のNetflixライブラリ
世界中の調査スタッフも筆者もNetflixを安全に視聴でき、再生が途切れることはありませんでした。検証では全員が接続を暗号化してそれぞれの地域のNetflixライブラリを見られました。
まず、イギリスの調査スタッフがミッドランズサーバーに繋いだところ、問題なくイギリス版Netflixのアカウントにログインできました。
途中で画質が下がることはありませんでした
ほかにも20か国のチームメンバーがそれぞれのアカウントでNetflixを見られました。ExpressVPNを利用すると下記の国のNetflixライブラリにアクセスでき、さらなる速度低下はありません。
イギリス |
カナダ |
アメリカ |
オーストラリア |
フランス |
チリ |
日本 |
ドイツ |
イタリア |
ブラジル |
スウェーデン |
ニュージーランド |
香港 |
オランダ |
スイス |
コロンビア |
マレーシア |
ルーマニア |
スペイン |
ギリシャ |
利用可能:ディズニープラス
ディズニープラスが利用可能な数か国で『Welcome to Wrexham』などのドラマをバッファなく視聴できました。
アメリカの調査スタッフは米国全土のサーバーで高画質動画を見られました
アメリカ、オーストラリア、カナダ、イタリア、イギリスの調査メンバーは、ディズニープラスをバッファなしで視聴できました。ただ、オーストラリアのメンバーは動画の読み込みが約3秒遅くなったそうです。
利用可能:プライムビデオ
今回も英国のメンバーはサーバーを切り替えたり設定を変更したりせずにプライムビデオを視聴できました。同じイギリス - ミッドランズサーバーを使ってAmazonのメインサイトでプライムビデオを再生できたのです。アメリカの同僚も同様だったそうです。
動画は最高画質で直ちに再生され、映像が乱れたりしませんでした
他の国のプライムビデオは仕組みが若干異なり、Amazonのメインサイトとは別のプライムビデオ専用サイトで動画が配信されています。利用体験は同じで、ドイツ、カナダ、オーストラリアの同僚は問題なくプライムビデオを視聴できました。
利用可能:BBC iPlayer
ExpressVPNを利用して一発でBBC iPlayerを視聴できましたが、人気サービスなので念のためExpressVPNの全5か所のサーバーを試しました。すべてiPlayerに対応していることが分かり、Radio 1の『Big Weekend』をイッキ見できました。
英国の同僚はBBC iPlayerも高画質で見られました
利用可能:Hulu
Huluは主にアメリカで利用可能なサービスで、アメリカの同僚はExpressVPNのアメリカサーバーに接続した状態でHuluのドラマや映画をHD画質で視聴でき、すぐに再生されたそうです。
ExpressVPNならどこからでもHuluの動画をすばやく読み込めます
HuluはパワフルなVPN検出技術を導入しているため、安全にアクセスできるVPNはあまりありません。そのため、ExpressVPNで快適に見られるのは感心に値します。
対応サービス:Max、Peacock、Crunchyroll、ESPN+、DAZN、RTL、Kodi、Abema TV、ほか多数
ExpressVPNでほかにも多数の動画配信サービスを試しましたが、どれもうまくいきました。Max、Peacock、Crunchyroll、ESPN+、DAZN Japan、TVer, GYAO!、U-NEXT、Abema TVなど多数のサービスを視聴できたのです。チームメンバーたちはKodiでパブリックドメインの映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』も視聴できました。
まとめると、ExpressVPNは動画の視聴にぴったりのVPNです。多数のソーシャルメディアサイトやアプリにも対応しています。動画配信サービスの検証と同様、国際チームにさまざまなアプリを試してもらいました。FacebookやInstagram、Google(およびGmailなどのGoogleサービス)、Twitter、YouTube、WhatsApp、Snapchat、Tinderなどが利用できるかどうか調べたのです。
通常、レビューではVPNで利用できないサービスについても指摘しますが、ExpressVPNはすべてのサービスが利用できました。
82% オフ
今すぐExpressVPNを82%オフでご利用ください+6か月分を無料延長!
返金保証期間: 30日
今すぐ割引をご利用ください!
通信速度:サーバーとの距離によらず非常に高速
10.0
ExpressVPNは当社がこれまで検証したなかで最速のVPNです。当社ではVPNスピードテスト担当者がイギリスの同じ都市からExpressVPNをはじめとする主要VPNのスピードテストを定期的に実施しています。公平に比較できるように、同じ接続でスピードを測定しているわけです。ExpressVPNのスピードテストでは最速のLightway UDPプロトコルを使用しました。
ExpressVPNをほかの高速VPNと比較しましょう
アメリカ(ダラス)
ダウンロード
アップロード
Ping
アメリカ(マイアミ)
ダウンロード
アップロード
Ping
アメリカ(ロサンゼルス)
ダウンロード
アップロード
Ping
アメリカ(ニューヨーク)
ダウンロード
アップロード
Ping
カナダ
ダウンロード
アップロード
Ping
ブラジル
ダウンロード
アップロード
Ping
イギリス
ダウンロード
アップロード
Ping
フランス
ダウンロード
アップロード
Ping
日本
ダウンロード
アップロード
Ping
オーストラリア
ダウンロード
アップロード
Ping
シンガポール
ダウンロード
アップロード
Ping
219.97 Mbps
94.10 Mbps
4 ms
173.22 Mbps (-21.3%)
90.59 Mbps (-3.7%)
11 ms
157.99 Mbps (-28.2%)
43.93 Mbps (-53.3%)
204 ms
153.61 Mbps (-30.2%)
125.61 Mbps (33.5%)
98 ms
140.79 Mbps (-36%)
24.06 Mbps (-74.4%)
182 ms
81.06 Mbps (-63.1%)
62.09 Mbps (-34%)
179 ms
118.06 Mbps (-46.3%)
103.02 Mbps (9.5%)
187 ms
102.79 Mbps (-53.3%)
83.94 Mbps (-10.8%)
203 ms
145.80 Mbps (-33.7%)
139.18 Mbps (47.9%)
208 ms
137.35 Mbps (-37.6%)
143.93 Mbps (53%)
184 ms
142.39 Mbps (-35.3%)
104.08 Mbps (10.6%)
181 ms
110.89 Mbps (-49.6%)
131.79 Mbps (40.1%)
229 ms
160.63 Mbps
48.49 Mbps
5 ms
103.16 Mbps (-35.8%)
49.78 Mbps (2.7%)
5 ms
111.47 Mbps (-30.6%)
86.44 Mbps (78.3%)
116 ms
125.04 Mbps (-22.2%)
28.32 Mbps (-41.6%)
75 ms
200.96 Mbps (25.1%)
56.18 Mbps (15.9%)
56 ms
111.61 Mbps (-30.5%)
49.52 Mbps (2.1%)
74 ms
186.53 Mbps (16.1%)
104.80 Mbps (116.1%)
161 ms
73.75 Mbps (-54.1%)
57.14 Mbps (17.8%)
133 ms
133.77 Mbps (-16.7%)
81.13 Mbps (67.3%)
119 ms
104.89 Mbps (-34.7%)
90.47 Mbps (86.6%)
144 ms
100.97 Mbps (-37.1%)
74.94 Mbps (54.5%)
193 ms
68.68 Mbps (-57.2%)
33.48 Mbps (-31%)
210 ms
255.61 Mbps
82.73 Mbps
4 ms
164.71 Mbps (-35.6%)
172.99 Mbps (109.1%)
43 ms
168.15 Mbps (-34.2%)
151.89 Mbps (83.6%)
75 ms
114.39 Mbps (-55.2%)
49.95 Mbps (-39.6%)
75 ms
183.82 Mbps (-28.1%)
140 Mbps (69.2%)
58 ms
7.22 Mbps (-97.2%)
9.03 Mbps (-89.1%)
78 ms
159.42 Mbps (-37.6%)
9.09 Mbps (-89%)
143 ms
99.70 Mbps (-61%)
124.54 Mbps (50.5%)
115 ms
157.03 Mbps (-38.6%)
111.84 Mbps (35.2%)
116 ms
159.43 Mbps (-37.6%)
115.71 Mbps (39.9%)
142 ms
49.06 Mbps (-80.8%)
152.61 Mbps (84.5%)
192 ms
69.95 Mbps (-72.6%)
100.88 Mbps (21.9%)
227 ms
これらのテストはアメリカで実施されています。
*「データなし」は、スピードテストのデータが現在ないことを意味します
ExpressVPNは非常に高速です。遠くのサーバーでも通信速度が40%以上低下することはほとんどありませんでした。参考までに、最高峰のVPNでさえそれ以上遅くなることは珍しくありません。例えば、高速VPNでも近くのサーバーでは20%、遠くのサーバーでは60%以上のスピードロスはよくあることです。
ローカルサーバーの速度
ExpressVPNのローカルサーバーは当社がこれまで検証したなかで最速でした。一番近い拠点で5%以上低下することはほとんどありませんでした。VPNを使っていることを忘れるほど高速です。
Pingも十分に低く、オンラインゲームに適しています
ウクライナサーバーでも高速通信をキープできました。検証を行ったイギリスの現在地から2,500キロ以上離れたサーバーですから、驚異的な結果です。
長距離サーバーの速度
大西洋をまたいでアメリカのサーバーに繋いでも通信速度が25%以上落ちることはほとんどありませんでした。近くのサーバーでもここまで速かったら驚きですが、8,500キロ離れていることを考えると信じられないほどです。通常、通信速度が一番低下するのは東京サーバーに接続したときです。スピードテスト担当者と東京サーバーとの距離は約10,000キロで、他社VPNだと80%以上低下することが多いのですが、ExpressVPNはそれよりはるかに高速でした。
東京サーバーでも上り速度は17%しか低下しませんでした
まとめると、ExpressVPNのスピードは現在もトップクラスです。当社では数年前からスピードテストを行っていますが、いつも高パフォーマンスなのです。回線速度にほとんど影響を与えないVPNが欲しい場合はExpressVPNが一番おすすめです。
ゲーム:短・中距離サーバーではシームレスにプレイできる
9.5
ExpressVPNはオンラインゲームに適していて、一番近いサーバーではPing値が改善しました。VPN接続前のレイテンシは32msだったのですが、英国サーバーでは29msになったのです。
Pingはゲームで重要な数値で、オンラインゲームには85ms以下が目安です。Pingは操作が画面に反映されるのにかかる入力遅延を示します。入力遅延が大きくボタン押下後にキャラクターが直ちに反応しなければ、ゲームを有利にプレイすることはできません。幸い、ExpressVPNのヨーロッパサーバー接続時のPingは常に85ms以下でした。
走ったり、ジャンプしたり、飛んだり、撃ったりしてもラグいと感じませんでした
ペースの速いFPSゲームにもしっかり対応しているため、どんなジャンルのゲームも楽しめました。『カウンターストライク2』をプレイした際、すぐにマッチに参加していつもと同じようにプレイできました。このようなゲームでは少しでもラグが発生すると不利になってしまいますが、近くのサーバーではラグいとまったく感じませんでした。
遠くのサーバーでオンラインゲームを楽しむのは困難ですが、これはExpressVPNに限ったことではありません。遠くの拠点でゲームをプレイできるVPNはこれまでに見つかっていないのです。当社がこれまで試した最速のVPNでさえ、地球の反対側までデータを送信するとPingはほぼ確実に上がってしまいます。
サーバーネットワーク:世界中に多数のサーバー
9.6
イギリスからExpressVPNの検証を行う際、いつも同じミッドランズサーバーを使用していることに気付いたかもしれませんね。他のサーバーに切り替えるのが面倒だからではなく、ExpressVPNのサーバーネットワーク全体が動画再生、ゲーム、トレント、さらには難読化に最適化されていることを説明するためです。
Private Internet Accessの29,650台と比べると3,000台は少ないように見えますが、ExpressVPNなら高速通信を維持しつつ、回線混雑を避けられます。特殊サーバーでしかオンラインアクティビティができないことはないので便利です。また、サーバーに接続するのに時間はかかりません。大抵2秒以下で繋がりますから、ほかのVPNと比べて速いと言えます。
多くの国では数か所の拠点から選べます。イギリスは5拠点、アメリカは24拠点あり、ドイツ、イタリア、日本、オーストラリア、カナダも複数の都市にサーバーが設置されています。都市レベルでサーバーを選んで最速の通信が得られるのもポイントです。サーバーがどの都市に設置されているか表示されますから、一番近いものを簡単に見極められます。
日本を含む105か国に拠点があり、ExpressVPNのサーバーネットワークは世界を網羅しています。パナマ、ホンジュラス、レバノン、ケニア、マカオ、モンゴル、アルメニア、マルタなど、他社VPNがカバーしていないエリアにもサーバーがあります。
なお、IPアドレスを所有しているのはExpressVPNですが、第三者のデータセンターと提携しているのも事実です。しかし、データセンター側の役割はサーバーのメンテナンスを行うことであり、サーバー上の情報にアクセスすることはできません。ExpressVPNに問い合わせたところ、提携企業もサーバーが送受信するデータを見られるそうですが、オンラインアクティビティをユーザーに関連付けるために必要な認証情報はありません。
TrustedServer技術
セキュリティとプライバシーを向上するため、ExpressVPNはRAMのみのディスクレスサーバーを採用しています。TrustedServerテクノロジーと呼ばれています。RAMにデータを保存することは不可能なので、再起動のたびにセッションデータが完全に消去されるわけです。電源を入れると、ハードドライブに保存されているセキュアな読み取り専用イメージからOSを含むすべてのデータを読み込むことになります。
各サーバーに最新のコードを適用することでセキュリティが向上します
大半のVPNはハードドライブに情報を保存します。手動で削除するまでハードドライブにデータが残るため、あまり安全とは言えません。ExpressVPNのサーバーは1~2週間ごとに再起動されます。機密情報はサーバーに保存されないので再起動の頻度によらず安全ですが、定期的に再起動して最新技術に更新しているのはすばらしいでしょう。
ExpressVPNは、サーバーの脆弱性を発見した人に100,000ドル(およそ1,514万円)の報奨金を与えるバグバウンティ制度を実施しています。このプログラムはBugcrowdというサイトを通して行われていますが、同サイトを利用しているほかの企業と比べてもExpressVPNの報奨金はかなり高額です。ExpressVPNは、部外者がサーバーに不正侵入したり脆弱性を発見したりすることはないと考えているのでしょう。高額な報奨金を提供しているのはサーバーのセキュリティに対する自信の表れです。
スマートロケーション
スマートロケーションは便利ですが、より高速なサーバーを自分で見つけられました。例えば、イギリスの同僚がスマートロケーションを使ったところ、いつも東ロンドンに接続されたのですが、ミッドランズサーバーのほうが2~3%速かったのです。
難読化サーバー
ExpressVPNのサーバーはすべて自動的に難読化を行います。特殊サーバーに繋いだり、設定を変更したり、難読化プロトコルを選んだりする必要はありません。プロトコルがデフォルト設定(自動)になっていればOKです。サーバーがVPN規制を検出し、必要な場合は追加の暗号化を行ってくれます。職場や大学、公共Wi-Fiホットスポットで厳しいメディア規制やサイトのブロックリストを回避していることに気付かないほどスムーズです。
仮想サーバー
インド政府がVPNのノーログポリシーを否定するデータ共有法を定めたため、ExpressVPNはインド用の仮想サーバーを提供しています。サーバー本体はインドに位置していませんが(シンガポールと英国にあります)、インドのIPアドレスを割り当てることができるのです。
ExpressVPNの仮想サーバーはそれだけです。
ExpressVPNはカスタマイズ性ではなく使いやすさを重視していますから、専用IPアドレス(自分だけが使えるIPアドレス)は提供していません。
セキュリティ:データ保護は文句なしの実績
10.0
ExpressVPNは幅広いセキュリティ機能と銀行レベルの暗号化でデータを守ります。ここでは、キルスイッチ、スプリットトンネリング、Torとの互換性を徹底的に検証していきます。また、プロトコルを比較し、独自のLightwayテクノロジーを深掘りしました。Lightwayを採用することで、速度とセキュリティの観点でExpressVPNは他社の一歩先を行っています。
暗号化:金融機関レベルの保護
ExpressVPNの暗号化技術はプライベートデータをしっかり守ります。AES 256ビットサイファーと4096ビットRSA鍵およびSHA-512 HMAC認証を組み合わせた「256ビットAES暗号化」でデータが保護されるため、部外者が解読するのは事実上不可能です。軍隊や金融機関、政府組織などが使用しているのと同じ暗号水準なのです。
鍵の組み合わせの数はビット数によって決まります。例えば、1ビットでは2通り(2の1乗)、8ビットでは256通り(2の8乗)の組み合わせがあります。256ビットの場合、組み合わせの数は78桁という莫大な数になるため、小さなデータでさえ解読するのは非常に困難です。世界一パワフルなコンピュータを使っても解読するのに数十億年かかります。
P2Pファイル共有などでデータを転送する際、ExpressVPNは高いセキュリティを確保するためにSHA-512 HMAC認証を採用しています。この認証では、送信者と受信者の両方が共有の秘密鍵を使ってファイルが改ざんされていないか確認することになります。秘密鍵が少しでも変更されるとデータが改ざんされたことを意味しますから、直ちにデータへの不正アクセスを発見して対処できます。
また、ExpressVPNはパーフェクトフォワードシークレシー(前方秘匿性)を実装しています。ログオンセッションごとに暗号鍵を変更する機能のことで、現在の暗号鍵を他人に知られても過去と未来のVPNセッションの暗号鍵は異なるのでアクセスされません。
セキュリティプロトコル:すべてのデバイスで優れたプロトコルが使える
プロトコルは、VPNがデータをどのように暗号化するか定める規約のことです。Windows、Mac、Android、iOSのアプリでは「プロトコル」タブから切り替えられます。
高度なオプションで暗号化サイファーを変更することも可能です
大きく分けて2つのオプションがあります。
- Lightway。ExpressVPNが開発したプロトコルで、他社VPNでは使えません。バッテリーへの負担が軽くネットワークの切り替えをシームレスに行うため、スマホに適しています。UDPとTCPの2種類があり、検証ではUDPのほうが速かったものの、不安定なネットワークではTCPのほうが安定しています。
- OpenVPN。最もセキュアなプロトコルの1つです。オープンソースなので、世界中の人々が継続的にコードを検証して安全性を強化しています。このプロトコルもUDPとTCPから選べます。
macOSアプリではIKEv2も利用でき、利用可能なプロトコルはデバイスによって異なります。また、「自動」に設定にすると、設定と状況に応じて最適なプロトコルを選んでくれます。スピードとセキュリティを両立した「Lightway UDP」がおすすめです。
Lightway
Lightway(ライトウェイ)はExpressVPN独自のプロトコルで、とても軽量で高速なのが特徴です(当社調べでOpenVPNより14%高速でした)。モバイルデバイスではネットワークが高速で切り替わります。圏外になった場合はVPN接続を停止するのではなくアイドル状態にするため、Wi-Fiとモバイルネットワークの切り替えが完了するとすぐに再接続されます。
また、Lightwayは大抵、1秒以下で接続を確立します。Lightwayのコードはわずか2,000行程度で、VPNプロトコルとしてはかなり少ないほうです。監査しやすく、バッテリーが長持ちするという特徴があります。
業界最速のプロトコル「WireGuard」より有利な部分もあります。まず、Lightwayは難読化に対応しています。他社VPNで難読化を有効にするには、やや低速なOpenVPNに切り替えなければなりません。また、WireGuardと違ってLightwayはTCPオプションがあります。
Lightwayでポスト量子暗号による保護も受けられるようになりました。一般的なパソコンでスタンダードな暗号化を解読するのは無理ですが、量子技術を持つサイバー犯罪者は数日で解読できてしまいます。そのため、ExpressVPNが独自プロトコルを更新してポスト量子暗号に対抗できるようにしたのはすばらしいことなのです。このようなサイバー攻撃が今後増えてきても安全を確保できます。
データ漏えいテスト:合格
ExpressVPNのWindows、Mac、Android、iPhoneアプリを使ってデータ漏えいテストを実施したところ、すべて合格しました。まず、ipleak.netを利用して10台のサーバーを検証します。
すべてのプロトコルを試したところ、実際の位置情報は一度も公開されませんでした
上の画像をご覧ください。接続先のカナダのIPアドレスとDNSサーバーしか公開されていないことが分かります。IPv4、IPv6、WebRTC、DNSが漏えいすると他人はデータにアクセスできてしまいます。VPNがほかの方法で安全を確保したとしても、このような漏えいが絶対に発生しないとは言い切れません。ExpressVPNは漏えい対策機能が搭載されていますから、あの手この手でデータにアクセスしようとするハッカーから身を守れます。
全サーバーでプライベートDNSを実装
ExpressVPNが漏えいテストに合格した理由の1つは、全サーバーでプライベートDNSを実装しているからです。サイト間を移動するにはドメインネームサーバーというネットワークにアクセスしなければなりませんが、プライベートDNSサーバーを使用することでこの仲介ネットワークを通る必要がなくなり、情報が流出する可能性のある部分を1つ減らしているのです。
独自の DNS を使用するオプションもありますが、できるだけ ExpressVPN 独自のプライベート DNS サーバーを使用することをお勧めします。
キルスイッチ
VPN接続が切れた場合、ExpressVPNのキルスイッチがネット通信をブロックして安全な状態を維持します。VPNに必須の機能であり、ExpressVPNのキルスイッチは「Network Lock」と呼ばれています。
モバイルアプリでは「ネットワークロック」という名称で、設定画面にあります
Windows、Linux、MacでExpressVPNのキルスイッチはデフォルトで有効になっています。ローカルネットワーク上のデバイスへのアクセスを許可することも可能で、WiFiを介してプリンターなどのデバイスを接続している場合に役立ちます。
Torとの互換性
ExpressVPNはTor(The Onion Router)と併用できます。VPNに接続してからTorに接続する「TorオーバーVPN」という接続方法で使うことになります。Torは、ネットワーク内のすべての通信を暗号化する特殊なブラウザです。当初は通常のウェブを匿名で閲覧するために設計されたものですが、Torはダークウェブにアクセスするためにも使えます。
ダークウェブで違法なアクティビティが行われているのは事実ですが、世界の活動家や内部告発者が匿名で機密情報を広めるためにも利用されています。しかし、犯罪行為と関係があることが多く、プロバイダや政府組織はTorブラウザの利用を検出できますから、VPNを使ったほうが賢明です。
仮想通貨の取引との互換性
ExpressVPNは金融機関レベルのセキュリティを提供していますから、仮想通貨(暗号通貨)の取引にも適しています。試しにMacでBitpandaアカウントにログインし、IOTAを売却しました。「新しいブラウザの認証」のセキュリティメールに応じるだけでOKでした。次に、iPhoneでBlockchainにログインしてライトコインを買いました。
このことについてExpressVPNのライブチャットで問い合わせたところ、一部のサイトやアプリはプロキシとVPNの利用をブロックするため、利用するプラットフォームによるようです。
高度な保護
ExpressVPNは一歩先のセキュリティを実現するため、「高度な保護」という一連の機能を提供しています。Threat Managerは、サイトやアプリが第三者と通信するのを防ぎ、アクティビティの追跡や迷惑行為からユーザーを守る機能です。ExpressVPNのすべてのアプリで利用でき、Aircoveルーターでも使えます。
ExpressVPNは広告ブロッカー機能もあります。試しにThreat Managerと広告ブロッカーの両方を有効にしたところ、59%の広告とトラッカーをブロックできました。VPNのブロッカーとしては驚異的な結果ですが、無料広告ブロッカーと併用することも可能です。
オンライン広告ブロッカー検証ツールを使ってExpressVPNの実力を試しました
最後に、ペアレンタルコントロールを使ってアダルトサイトをブロックすることもできます。家族のパソコンや子供のデバイスで、より安全なブラウジング環境を作れるわけです。
プライバシー:データを一切保存せず、信用できる
10.0
ExpressVPNはノーログポリシーを掲げており、本拠地は14アイズアライアンスの管轄外です。また、同社がプライバシーポリシーを守っていることは裁判で数回証明されており、業界で最も信頼されているVPNサービスの1つとなっています。ExpressVPNは、CyberGhostやPrivate Internet AccessなどのVPNも所有しているKape Technologies傘下の企業です。
ExpressVPNはログを保持しますか?いいえ
ExpressVPNは厳格なノーログポリシーがありますから、個人情報を保存、共有、売却することは絶対にありません。
ExpressVPNのプライバシーポリシーは明白なのが気に入りました
ExpressVPNは、下記の情報のみを収集するとしています。
- 加入時に入力した情報(支払情報とメールアドレス)
- 有効化したアプリの数とそのバージョン情報
- 接続を確立した日(時刻は収集されません)
- 接続したサーバーロケーション(割り当てられたIPアドレスは収集されません)
- 1日に転送したデータの合計
収集する情報がExpressVPNほど少ないVPNはありません。サービスを提供し、ユーザーと連絡を取るために必要最低限の情報だけを収集しているのです。「VPNを利用した」という記録しか残りません。
2017年に、ログを保持しないというExpressVPNの方針が試されたことがあります。重大な犯罪の捜査でトルコ政府がExpressVPNのサーバーを1台押収したのですが、サーバーにデータは保存されておらず、ノーログポリシーを守っていることが証明されたのです。
ExpressVPNは監査を受けましたか?はい
信頼できるセキュリティ企業数社が独立監査を行い、ExpressVPNは主張通り安全であることが証明されました。重大な問題は1つも発見されず、深刻度の低い脆弱性はすべてただちに修正されました。筆者が検証したVPNのうち、ExpressVPNは最も頻繁に監査を受けており、監査を行った組織も最多です。
Cure53は2021年にExpressVPNのLightwayプロトコルを監査し、TrustedServerテクノロジー(2022年)、ChromeとFirefoxの拡張機能(2018年)の監査も行っています。ブラウザ拡張機能はオープンソースなので誰でも似たような検証を行えます。最後に行われたのは、2022年に実施されたLinuxとmacOSアプリの監査です。
PricewaterhouseCoopersは業界を代表する監査法人の1つです。1か月に渡って社員面談とコードの検証を行い、ExpressVPNのプライバシーポリシーとTrustedServerテクノロジーを審査しました(2019年)。
KPMGは、保険から政府機関までさまざまな業界の大企業の監査を行っています。KPMGも2022年にTrustedServerテクノロジーとExpressVPNのプライバシーポリシーを監査しました。
F-secureは世界有数の金融機関の安全性を検証しています。2022年に同社がExpressVPNのWindowsアプリ(バージョン12)を確認した結果、脆弱性は発見されませんでした。
ExpressVPNのAndroidアプリは、ioXt Alliance認定を受けています。Androidアプリの設計と信頼性を確認するため、2021年に低レベルの脆弱性がないか確認されました。
技術ライターが漏えいを報告したことを受けて、2024年3月にExpressVPNはWindowsアプリのペネトレーションテストをNettitudeに依頼しました。結果的に中レベルのリスクが発見されましたが、ExpressVPNはすぐに対応しました。これらの検証を受けた後、ExpressVPNはより徹底的なDNS漏えいテスト手法に関する論文をengrXiv Engineering Archiveで公開しました。
プライバシーを重視した英国領ヴァージン諸島の企業
ExpressVPNの本拠地はデータ保持法のない英国領ヴァージン諸島です。VPN企業は本社所在国の法令に従う義務があるため、どこに本社を置いているかというのは非常に重要です。プライバシー保護法が厳しいだけでなく、英国領ヴァージン諸島は検察官が令状を取るのが非常に難しい国です。大衆監視は行われておらず、14アイズ同盟(SIGINT Seniors Europe)に加盟していません(※ 14アイズ同盟:加盟国間で国民に関するデータを共有する協定)。
ExpressVPNは中国で使えますか?はい
ExpressVPNは中国で利用でき、これに関するページがサイトで公開されています。中国ではプロトコルを「自動」に設定することが推奨されており、中国で使えるであろうサーバーの一覧が掲載されています。「アメリカ - ロサンゼルス 5」や「イギリス - ウェンブリー」などが使えるそうですが、最新情報はサイトをご覧ください。香港、台湾、マカオのサーバーも利用可能です。
通常、30秒以内にExpressVPNのライブチャット担当者に繋がります
中国ではExpressVPNなど多数のVPNのサイトがブロックされています。しかし、ExpressVPNは中国で利用できるミラーURLを提供しています。カスタマーサポートに問い合わせると最新のURLを教えてもらえます。ライブチャット担当者によると、イラン、アラブ首長国連邦、トルコ、ロシア、サウジアラビアなどの検閲国家でも使えるそうです。
中国政府は多くのVPNが禁止していますが、VPNを使ったことを理由に旅行者を取り締まった事例は報告されていません。当サイトは違法行為を容認しません。VPNを使う前に現地の法律をよく確認するようお願いします。
トレント:全サーバーがP2Pに対応。高速ダウンロードが可能
10.0
ExpressVPNは全サーバーでP2Pファイル共有を許可しており、データ使用量は無制限なので、Torrentにピッタリです。特殊サーバーでしかP2Pファイル共有できないVPNが多いなか、ExpressVPNなら一番近いサーバーに接続して最速でダウンロードできます。qBitTorrent、Transmission、Vuze、Deluge、uTorrentなど、主なP2Pアプリが使えます。
トレント利用時のExpressVPNのパフォーマンスを調べるため、Vuzeを使ってパブリックドメインの映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』をダウンロードしました。イギリス - ミッドランズサーバーを使った結果、ダウンロード速度は8.3 MB/秒を記録し、1.76GBのファイルを4分以下でダウンロードできました。VPNなしで同じファイルをダウンロードしたときより1%しか遅くならなかったのです。
ExpressVPNはSOCKS5プロキシを提供していません。ポートフォワーディングは利用可能ですが、ルーターレベルでしか使えないため、設定はやや困難です。ポートフォワーディングではなく通常のVPNを使ったほうが良いでしょう。データ漏えいを防げますし、キルスイッチ「Network Lock」がファイル共有時にプライバシーを保護してくれます。
なお、トレントはほとんどの国で合法ですが、著作権で保護されたコンテンツのダウンロードは違法です。トレントでアクセスするのはパブリックドメインのコンテンツのみにしてください。法律違反は絶対にいけません。
インストール・アプリ
10.0
シンプルなデザインで快適に使える
ExpressVPNのデスクトップ・モバイルアプリは見た目がきれいで、動作が安定しており、使いやすい設計です。すっきりしたモダンなデザインで、中央に大きな電源ボタンがあります。
左上の3本線アイコンをクリックすると設定が開きます
サーバー一覧と設定画面が別々になっているため、操作しやすいと感じました。サーバーは4つの地域カテゴリに分類されており、接続したいサーバーが簡単に見つかります。設定も7つのタブに整理されていて、分かりやすい表記です。
調節できるセキュリティ機能は多くありませんが、例えばダブルVPN機能が必要とは感じませんでした。すべてのサーバーに自動難読化機能があるからです。また、最速のVPNなので暗号強度を下げる必要もありません。必要な機能はすべてそろっています。ソフトに組み込まれているだけなのです。
設定とインストール
ExpressVPNに加入し、インストールするのに3分しかかかりませんでした。
メニューでOSを探し、ダウンロードボタンをクリックするだけです
【クイックガイド】3ステップで簡単!ExpressVPNをインストールする方法
- プランを選びます。ExpressVPNの公式サイトにアクセスし、登録しましょう。プランを選び、必要な情報を入力してください。30日間返金保証付きなので、リスクなしで試せます。
- アプリをインストールします。ExpressVPNはWindows、macOS、Linux、Android、iOS用アプリがあり、使いやすい設計です。デバイスにアプリをダウンロードし、アクティベーションコードを入力してください。
- サーバーに接続します。ExpressVPNで動画の視聴、ブラウジング、ゲーム、Torrentなどを安全に行えるようになりました。
Windows、Mac、iOS、Androidデバイスでは、上記の手順で設定できます。Linuxの場合、コマンドラインを使って設定しましょう。所要時間はほかのOSとほぼ同じで、ExpressVPNのホームページに詳しい設定ガイドが掲載されています。
対応機器:幅広いハードウェアで利用可能
ExpressVPNはすべての主要OSに対応しており、幅広いデバイスで使えます。Windows、macOS、Android、iOS、Linux用アプリが用意されていて、Android TVデバイスでも完全版アプリが使えます。
さらに、Apple TV、Amazon Fire TV、Fire Stick、Chromecast with Google TVのためのアプリもあります。各デバイスのアプリストアから入手可能です。ExpressVPNは2024年2月1日以降に発売されたすべてのTCL製スマートテレビにデフォルトでインストールされていて、サブスクリプションの30日間トライアルが利用できます。
幅広いルーターモデルのアプリもありますから、ほぼすべてのデバイスで通信を暗号化できます。上記のOSのほかにも、MediaStreamer機能を使うとゲーム機やスマートテレビなどVPNに本来対応していないデバイスも簡単に接続できます。
デスクトップパソコン:Windows、Mac、Linux用アプリ
ExpressVPNのWindowsアプリとMacアプリはインターフェースがそっくりで、どちらも日本語に対応しています。しかし、機能は少し異なります。OpenVPNとLightwayプロトコルはWindowsとmacOSの両方で使えますが、IKEv2はmacOSでしか使えません。また、macOS 11以降のMacデバイスでスプリットトンネル機能は使えません。
Windows 7以降、macOS 10.11以降で利用可能です。ExpressVPNはAppleシリコン(M1、M2)を搭載したMacデバイス向けアプリもリリースしました。通常、これらのデバイスで使えるようにアプリを作り直さなければならず、その過程でバグが発生しがちですが、ExpressVPNならその心配はありません。最新版Macアプリに更新すればAppleシリコンを搭載したデバイスでも使えます。
どのデバイスでも簡単に使いこなせます
デスクトップアプリは3つすべてのOSで使いやすいと思いましたが、Linuxはコマンドを覚えるのに少し時間がかかりました。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)がないからです。LinuxアプリをGUIで操作できるVPNはほとんどありませんが、Private Internet AccessのLinuxアプリはWindowsアプリやMacアプリと同じように操作できます。
iOS・Android
全体的にAndroidアプリとiOSアプリはデスクトップアプリと似ており、日本語で使えます。
Androidアプリではデスクトップアプリの機能(スプリットトンネリング、キルスイッチ、自動接続)のほかに、追加機能がいくつかあります。ホーム画面の下には保護に関するアドバイスが掲載されたExpressVPNのブログ記事へのリンクがあります。
Androidアプリについてもう1つユニークなのは、アプリ内でのスクリーンショットの撮影を無効化できること。ほかのアプリや部外者にExpressVPNのアプリ画面の機密情報を覗き見されるのを防げます。
Google PlayストアからAndroidアプリをダウンロードする前にExpressVPNの公式サイトから加入することをおすすめします。Android 5.0以降で利用可能です。
iOSの仕組み上、スプリットトンネリング機能を備えたiOSアプリは滅多にありません
「ExpressVPN Keys」はExpressVPN独自のパスワードマネージャーで、Android・iOSアプリで使えます。無制限のパスワードを暗号化した状態で保存でき、アカウントにログインしやすくなります。パスワード生成ツールを使えばオンラインサービスごとに固有の安全なパスワードを簡単に作成できます。ExpressVPN Keysのブラウザ拡張機能を入手すると、Windows、macOS、Linuxでも使えます。
Chrome、Firefox、Edge、Brave、Vivaldi用ブラウザ拡張機能
ExpressVPNのブラウザ拡張機能には追加のセキュリティ機能がいくつかありますが、パソコンでしか使えません。Chrome・Firefox専用のブラウザ拡張機能があります。Microsoft Edgeに追加することもできますが、Chromeウェブストアから拡張機能をダウンロードし、Edgeの画面上部に表示される「他のストアからの拡張機能を許可する」というポップアップで「許可」をクリックする必要があります。BraveとVivaldiブラウザでも同じ手順で拡張機能を入手できます。
ExpressVPNの拡張機能はプロキシではなく、アプリのリモコンのような役割を果たします。拡張機能からアプリを操作する仕組みで、すべての機能が使えるのです。予めパソコンにExpressVPNをダウンロードしておく必要がありますが、ブラウザで接続するとアプリでも接続された状態になります。
Amazon Fire TV、スマートテレビ、Apple TV、Nvidia Shield用アプリ
幅広いスマートテレビやメディアプレーヤー用のアプリが用意されていますから、APKファイルを使ってサイドロードする必要はありません(もちろん、必要な場合はサイドロードも可能ですが)。
検証スタッフがAmazon Fire StickにExpressVPNをインストールしました。リモコンを使ってログイン情報を入力しなければならなかったため、インストールはデスクトップアプリより数分長くかかりましたが、完了するとスムーズに動作し、アプリの使い方はほかのデバイスと同じでした。
MediaStreamerを使うと、通常はVPNが使えないデバイス(ゲーム機やスマートテレビなど)をExpressVPNに接続できます。これらのデバイスはVPN接続をサポートしていませんが、デフォルトのDNSサーバーを変更することは可能です。デバイスのインターネット設定でDNSサーバーアドレスをMediaStreamerのDNSに置き換えるだけです。
なお、MediaStreamerはあくまでストリーミングのための機能であり、VPNとは別物です。位置情報は変更できません。MediaStreamer DNSに接続後、アメリカとイギリスの拠点が利用できます。世界中どこからでもこれらの国の人気ストリーミングサービスにアクセスし、高画質でコンテンツを楽しめるようになります。
ExpressVPNの同時接続数は8台ですが、MediaStreamerを設定したデバイスも1台とカウントされます。また、MediaStreamerは通信を暗号化したりIPアドレスを隠したりしないため、安全性の観点ではVPNアプリと同じ効果はありません。しかし、私たちが試したときは通信速度に影響しませんでした。
チームメンバーがLG製スマートテレビにMediaStreamerを設定したところ、5分以下で完了しました。ExpressVPNのアカウントにIPアドレスを登録するとMediaStreamerのIPアドレスが新しく付与されます。それをテレビのネットワーク設定に入力するだけです。
ルーターとの互換性
ExpressVPNはブラウザベースのルーター用アプリがあり、一部のデバイスでは手動設定も可能です。ExpressVPNが一層使いやすくなり、ここまで優れたルーターアプリを提供しているVPNはほとんどありません。
ルーターにアプリをインストールすると、複数のメリットがあります。ExpressVPNのすべてのサーバー拠点が活用できるほか、ホームネットワークに接続されているすべてのデバイスを防御できます。本来VPNソフトをサポートしていないデバイスも守れるわけです。RokuでExpressVPNを利用したい場合に特に役立ちます。
さらに、ゲーム機やスマートテレビ、古いChromecastなどのストリーミングデバイスの通信も暗号化でき、通信速度制限を回避できます。ルーターにインストールする最大のメリットは、無制限のデバイスを保護できることです。
ルーターアプリにはキルスイッチやスプリットトンネリングなどの機能も備わっています。設定ガイドは分かりやすく、10分以内にインストールできました。アプリはAsus、Linksys、Netgear、Microsoftなど幅広いルーターモデルに対応しています。
ExpressVPNがインストール済みのルーターを購入するのが一番簡単ですが、ExpressVPNをルーターで使う方法のなかで一番コストが高いことに留意しましょう。ExpressVPNの公式サイトでファームウェアが設定済みのルーターがいくつか販売されています。
ExpressVPN独自のWiFiルーター「AirCove 6」も販売されています。ExpressVPNのルーターアプリが最初からインストールされており、5個のデバイスグループを作成して各グループを異なるサーバーに接続できるのが便利です。
WiFi 6技術が高速通信を実現し、イーサネットケーブルなしで接続できるポータブル版「Aircove Go」もあります。完全にワイヤレスなので、多数のデバイスを旅行に持っていく場合に役立ちます。Aircoveの全バージョンがCure53による独立監査で安全性が確認されています。
同時接続数
どのプランでも、ExpressVPNは8台のデバイスで同時利用できます。以前は5台でしたが、値上げせずに接続台数が増えたのは素晴らしいですね。ほかのVPNより多いですが、無制限のデバイスで利用可能なVPNも存在します(Surfshark、Private Internet Access、IPVanishなど)。
試しに、Windowsのノートパソコン、Macのデスクトップ、iPhone、AndroidタブレットにExpressVPNを設定しました。各デバイスでマルチプレイヤーゲーム『Doom Eternal』をプレイしながら同じYouTube動画を再生しました。画質が悪くなったりバッファしたりすることはなく、ゲームもラグは発生しませんでした。同時接続数はExpressVPNのパフォーマンスに影響しないわけです。
ExpressVPNをルーターに設定すると無制限のデバイスを接続できます。他社とは違ってルーター専用アプリとファームウェアが用意されているので、ルーターに設定しやすく、使い勝手も抜群です。また、ルーターに設定するとデバイスを何台でも接続できるのも良いですね。