Private Internet Access(PIA)は、業界でもっとも安いVPNの1つ。わずか$2.19/月で加入できます。あまりにも安いので、性能・品質が気になりました。割高の他社サービスに対抗できるのでしょうか。創業から10年以上も経っていますから、安くてコスパが良いのかもしれません。
PIAの品質を探るべく、ログ方針やセキュリティ機能、通信速度などを徹底検証しました。また、ストリーミングサービスとの互換性、Torrent利用時のパフォーマンスはどうかなど、さまざまな観点からVPNを分析し、ほかの一流VPNと比較しました。
クリプションを取得できることは印象的です。その上、デバイス接続は無制限。
結論から言うと、Private Internet Accessは安全でコスパ抜群のVPNサービスです。ストリーミングサポートも充実しており、Torrent利用時のパフォーマンスも良好で、セキュリティ設定をカスタマイズできます。格安でここまで魅力が多いのは驚異的です。接続台数が無制限なのもすばらしいです。
PIAのプランは安心の30日間返金保証付きなので、サービスに自信があることがうかがえます。ただ、料金はかなり安いものの、業界最高のVPNとは言えません。どの角度から見るかにもよりますが、PIAより優れたVPNはいくつか存在します。
PIAをリスクフリーで試す>>
お急ぎですか?主な調査結果はこちら!
メリット
デメリット
2024 12月最新情報:PIAはもともと安いサービスなので割引キャンペーンを行うことはあまりないのですが、今なら圧倒の
82%オフでご利用いただけます!
Private Internet Accessの機能【2024最新情報】
9.0
💸
価格
|
2.19 USD/月
|
📆
返金保証期間
|
30 日 |
📝
VPNはログを記録している?
|
なし |
🖥
サーバー数
|
29650+ |
🛡
キルスイッチ
|
あり |
🗺
本社の所在地
|
United States |
🛠
サポート体制
|
24/7 Live Chat Support |
📥
トレントに対応
|
なし |
ストリーミング: 最適化されたサーバーがあるので品質が良い
9.6
Private Internet Accessは高画質で読み込み時間も短く安全にストリーミングができます。ストリーミングに最適化された専用サーバーがあり、17カ国のNetflix、Disney+、Max、Amazon プライムビデオなどを試してみましたが、いずれも快適に動画視聴できました。
理論的には、Private Internet Accessを使用して国内からでは利用できない動画視聴サービスを利用することも可能ですが、このような行為は利用規約に反し、著作権侵害につながる可能性がありますので注意しましょう。
各国のサーバーを試した結果、次の動画視聴サービスにアクセスできました。
Netflix |
Disney+ |
HBO Max |
Hulu |
Amazonプライムビデオ |
BBC iPlayer |
Paramount+ |
Peacock |
Crunchyroll |
YouTube |
CBC |
Eurosport |
FranceTV |
Canal+ |
ZDF |
ARD |
Hotstar India |
RaiPlay |
All 4 |
ITV |
ESPN/ESPN+ |
Spotify |
SlingTV |
Comedy Central |
CBS |
Ruutu |
YLE |
Kodi |
C More |
C More SE |
MTV Finland |
HBO Nordics |
hbonordic SE |
DRTV |
tv4play |
ご注意!当社vpnMentorはいかなる著作権侵害も容認しておりません。Private Internet Accessは、ユーザーのネット上のアクティビティを一切監視しないことを保証していますが、自己責任で利用しましょう。お住まいの国のアプリ、サイト、またはサービスの利用規約や規制を誤って破らないよう気をつけましょう。Netflixとの互換性(米国、カナダ、日本、その他14カ国のライブラリ)となります。
対応サービス:Netflix (米国、カナダ、日本、その他14カ国)
PIAでは、17カ国のNetflixに対応しており、ラグなく安全にストリーミングができました。ストリーミングに最適化されたサーバーがありますので、シームレスに動作し、Netflixを快適に利用できます。米国の同僚がアメリカサーバーに接続したところ『スコット・ピルグリムVS.ザ・ワールド』を途切れることなく視聴できました。
PIAのストリーミング専用サーバーは高速で、Ultra HD画質で動画視聴できました
なお、米国の通常サーバーも問題なく動作し、ほぼ同様の速度が出ました。さらに、日本、カナダ、デンマーク、イタリア、ドイツ、スウェーデンでは、ホームライブラリにある動画をどれでも簡単に視聴できました。
対応サービス:Disney+
PIAはDisney+とも互換性があり安全に視聴することができました。アメリカの東海岸にあるストリーミング専用サーバーが最もパフォーマンスが高く最高品質で、バッファすることなく『インクレディブル』を見ることができました。
Disney+をPIAで視聴時に接続は常に安定していました
なお、イタリア版Disney+とDisney+ Hotstarも利用可能国で視聴することができました。イギリス版Disney+用に最適化された専用サーバーはありませんが、通常のイギリスサーバーでもホームライブラリーから何の問題なく視聴できました。
対応サービス:Hulu
PIAのアメリカにあるストリーミング専用サーバーでアメリカからテストしたところ、Huluを見れましたが、通常のサーバーでは見ることができませんでした。アメリカ西海岸のストリーミング専用サーバーであれば問題なくストリーミングできたとのことです。
Huluの動画スキップ時も遅延は発生しませんでした
しかし、ニューヨークとマサチューセッツにある通常サーバーをテストしたところ、うまくいかなかったとのことです。
対応サービス:Amazonプライムビデオ
PIAのストリーミング専用サーバーを利用したところ、アメリカ版Amazonプライムビデオを問題なく見れました。アメリカの同僚は『ハウ・トゥー・トレイン・ユア・ドラゴン』の動画を途切れることなく見ることができたそうです。しかし、Huluと同様、アメリカの通常サーバーでは視聴できませんでした。
PIAの通信は高速で、バッファなしでHD画質の動画を視聴できました
なお、デンマークと日本でも、それぞれの国のストリーミング専用サーバーで通信を暗号化しプライムビデオを見ることができています。
対応サービス:BBC iPlayer
イギリスでテストしたところ、イギリスのストリーミング専用サーバーでは、BBC iPlayerをスムーズに見ることができました。『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』を視聴する際、開始時に読み込むのに数秒かかりましたが、その後は正常に再生されました。
何回か場面をスキップしてもバッファは発生しませんでした
残念ながら、BBC iPlayerに関しても、イギリスの通常サーバーでは動画視聴はできませんでした。
その他対応サービス:Max、ITV、Crunchyroll、Peacock、YouTube TV
アメリカの同僚がテストを行ったところ、アメリカのストリーミング専用サーバーでCrunchyrollとMaxもスムーズにストリーミングできました。また、この2つのサービスに関しては一部の通常サーバーでも作動しました。
Peacock TVとYouTube TVに関しても、通常サーバーとストリーミング専用サーバーの両方で視聴できました。イギリスの場合、ロンドンサーバーでITVを見ることもできました。
なお、始めはトラブルがあったもののアメリカの同僚はESPN+を見ることができました。まず、ニューハンプシャーのサーバーを試しましたがログインがうまくいきませんでした。その他のアメリカサーバーも何台か試しましたが駄目で、最終的にPIAのサポート窓口に問い合わせてトラブルシューティングを行った後、ESPN+が見れるようになりました。しかし、その他の件で2回問い合わせた際は解決できないこともありました。
対応していないサービス:DAZN、Sky GO
今回試した動画配信サービスの中で、DAZNとSky Goだけは唯一利用できませんでした。DAZNとSky Goが利用できる複数の国から、複数台のサーバーを試したりアプリではなくブラウザに切り替えたりといったトラブルシューティングも行いましたが、一度もうまくいきませんでした。
チャットサポートに問い合わせたところ、基本的にDAZNとSky Goはサポートしていないそうです。PIAの対応サービスの一覧ももらいましたが、そちらにもDAZNとSky Goは記載されていませんでした。
しかし、今回のテストの結果、PIAのストリーミングサポートは充実していることがわかりました。通信が暗号化されないままネット利用するのはリスクを伴いますので、ストリーミング中でもVPNを利用できるのは良いですが、通常サーバーの場合だと使えない動画配信サービスもあるため、ストリーミング専用サーバーがいつ過密状態になるか分からないはやや不安です。今後、通常サーバーの機能性が向上してほしいですね。
82% オフ
今すぐ82%割引でPIAをご利用ください!
返金保証期間: 30日
さらに無料で契約期間を2か月延長!
スピード:近距離サーバーは高速、しかし長距離サーバーは速度が低下
9.0
基本的に、Private Internet Accessで近くのサーバーに接続すればかなり高速ですが、遠くのサーバーだと速度低下が発生しました。しかし、ブラウジングやストリーミングができないレベルではありませんでした。
PIAのスピードテストを実施した際、以下の3点を確認しています。
- ダウンロード速度とは、接続しているサーバーからデータを受信する速度のことです。ストリーミングやウェブページの読み込みなどのアクティビティに影響し、単位はMbps(メガビット/秒)です。
- アップロード速度は、お使いのデバイスからデータを送信する速度です。ファイルの送信、ソーシャルメディアへの投稿、動画のアップロードなどの速度に影響します。単位もメガビット/秒です。
- Ping値は、ゲームサーバーとデバイス間をデータが移動するのにかかる時間です。Pingが高すぎると、ゲームセッションに顕著な遅延が生じます。Pingの単位はミリ秒(ms)です。
当社のスピードテスト調査部が、イギリスの同一ロケーションから数ヶ月にわたってPIAのスピードを測定しました。下の表では、各サーバーで行われた10回のテストの平均速度を表示しています。
ダウンロード速度は、近くのサーバーでは平均8%、遠距離のサーバーでは平均47%低下しました
PIAの数値は、プレミアムVPNと同じレベルのスピード感であることがわかりました。近隣のサーバーでもVPNに接続すると通信速度が20%ほど低下するのは一般的なことなので、PIAの速度はかなり速いということになります。一部の長距離サーバーでは速度が半分近く低下しましたが、英国からの距離を考慮すれば想定内でしょう。
近距離サーバーの検証結果
ローカルサーバーでのPIAのパフォーマンスをチェックするため、スピードテスターはまずVPNを切断した状態でネット通信の基本速度(VPN未接続時の速度)をチェックしました。
VPN未接続時(イギリス・ロンドン)
Ping値 (ms) |
7 |
ダウンロード速度 (Mbps) |
114.44 |
アップロード速度 (Mbps) |
15.86 |
PIAのプロトコルの中でも高速のWireGuardプロトコルを使用してスピードテストを行いました。はじめに、「自動的に選択」オプションを使用し、位置情報に基づいて最速のサーバーに接続しました。イギリスのサウサンプトンに接続されましたが、速度低下はほとんどなく高速通信でした。
イギリス・サウサンプトン
Ping値 (ms) |
9 |
ダウンロード速度 (Mbps) |
106.43 (7% drop) |
アップロード速度 (Mbps) |
15.3 (4% drop) |
次に、近隣国であるフランスのパリにあるサーバーを試してみました。驚いたことに、クイック・コネクト機能で自動接続されたサーバーよりもさらに速い速度が出ました。
フランス・パリ
Ping値 (ms) |
22 |
ダウンロード速度 (Mbps) |
108.46 (5% drop) |
アップロード速度 (Mbps) |
15.23 (4% drop) |
次に、その他のヨーロッパ諸国を2カ国(ドイツとウクライナ)のサーバーを試しましたが、やはり高スピードが出ました。ウクライナのサーバーに接続した場合、ダウンロード速度は102.41を記録し速度低下率はわずか11%でした。ウクライナは現在地から遠距離であることを考慮すると素晴らしいスピードと言えるでしょう。
まとめると、PIAの近隣サーバーでは基本速度からの速度低下率もかなり少なく、動画を中断なくスムーズにストリーミングしたり、ブラウジングすることができましたができた。
PIAの近隣サーバーでは速度低下はほとんどありませんでした
長距離サーバーの検証結果
PIAの長距離サーバーはローカルサーバーに比べ速度低がかなり目立ちました。アップロード速度はほとんど変わらなかったのですが、一部のアメリカサーバーではダウンロード速度が半分近く低下しました。一方で、現在地からかなり離れているにもかかわらず、通信がより高速なサーバーもあるなど、矛盾も見られました。
まず、東海岸と西海岸にある米国のサーバーをテストしました。
アメリカ・ニューヨーク
Ping値 (ms) |
78 |
ダウンロード速度 (Mbps) |
61.69 (46% drop) |
アップロード速度 (Mbps) |
15.28 (4% drop) |
アメリカ・ロサンゼルス
Ping値 (ms) |
144 |
ダウンロード速度 (Mbps) |
68.2 (40% drop) |
アップロード速度 (Mbps) |
14.73 (7% drop) |
PIAのトロント(カナダ)に接続した際、現在地から遠距離であるにも関わらずダウンロード速度は101.34Mbpsで、速度低下率はわずか11%でした。
一方で、これは想定内ですが遠距離のブラジル、インド、日本、オーストラリアのサーバーでは速度が大幅に低下しました。なお、インドサーバーの速度低下率は最大となりました。
日本サーバーでは33%、オーストラリアサーバーでは56%の速度低下がみられました
このような遠距離では大幅な速度低下が見られましたが24Mbpsを下回ることは一度もなく、ストリーミングのような高帯域幅のアクティビティに使えるほどのスピードは出ます。
ゲームには適しているか:近距離サーバーでは快適な速度を維持できるが、長距離サーバーは速度低下が発生
9.0
PIAは、近くのサーバーだと高速でスムーズにゲームができますが、長距離のサーバーでは若干のラグが発生しました。
テストするにあたって、まず自分のロケーションに最適なサーバーに接続し、『CS:GO』を起動しました。ゲームが始まるまで1分もかからず、速度低下や中断もなく、ping値はわずか17msでプレイできました。次にフランスのサーバーに接続してみたが、結果はほぼ同じでした(ping値:19ms)。
PIAの各サーバーはping値が表示されますので、ゲーム向けの高速サーバーを簡単に見つけられます
次に、長距離でのパフォーマンスを確認するため、PIAのニューヨークサーバーに接続しました。ゲームがロードされるまで3分近く待ち、ping値は96msでした。遅延を避けるにはping値が60ms以下である必要がありますので、ゲームに理想的とは言えません。ゲームは一応プレイできましたが、若干のラグがありました。
その後、アメリカ西海岸のサーバーに接続したところ、さらに著しい速度低下が発生しました。残念ながら、現在地から更に離れている日本やオーストラリアなどの遠距離サーバーではゲームはプレイできませんでした。
サーバーネットワーク:広範囲をカバーする大規模ネットワーク
9.8
PIAはVPNの中でも最大級のサーバーネットワークを誇ります。現在、世界91カ所に29,650台以上のサーバーを提供しており、今回テストしたどのVPNよりも数が多いです。
しかし、サーバー数はPIAより少なくても、設置国数が多いVPNはいくつかあります。例えば、ExpressVPNとCyberGhostはどちらもサーバー合計数はPIAよりも少ないですが、PIAよりも多くの国にサーバーを配置しています。
PIAの一番良い点は、アメリカのすべての州にサーバーを置いていることです。これはかなり珍しいです。そのため、アメリカでVPNを高速通信で快適に利用したい方にお勧めです。
大陸 |
サーバー設置国数 |
国名 |
アジア太平洋 |
17 |
オーストラリア、バングラデシュ、カンボジア、中国、香港、インド、インドネシア、日本、中国マカオ特別行政区、マレーシア、モンゴル、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、スリランカ、台湾、ベトナム |
中東、アフリカ、中央アジア |
12 |
アルジェリア、アルメニア、エジプト、グルジア、イスラエル、カザフスタン、モロッコ、ナイジェリア、カタール、サウジアラビア、南アフリカ、アラブ首長国連邦 |
アメリカ大陸 |
13 |
アメリカ、アルゼンチン、バハマ、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、グリーンランド、メキシコ、パナマ、ベネズエラ |
ヨーロッパ |
46 |
アルバニア、アンドラ、オーストリア、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、マン島、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モルドバ、モナコ、モンテネグロ、オランダ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、セルビア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ、英国 |
PIAは仮想ロケーションを使用していますか?はい
Private Internet Accessは80か所に仮想サーバーを構えています。サーバーは145か所に設置されていますから、サーバーネットワークの50%を仮想ロケーションが占めることになります。私は仮想サーバーでも構わないので大した欠点ではないと思いますが、仮想サーバーを使いたくない場合、物理サーバーだけ提供しているVPNも存在します。
アプリの設定から仮想サーバーを非表示にすることも可能です。「Show Geo-located Regions」をオフに切り替えましょう。
仮想ロケーションの唯一の欠点は、仮想ロケーションに接続すると、通信が遅くなる場合があることです。サーバーは表示されている国とは違う国に位置しているので、思ったより遠いとデータの移動距離が長くなってしまうのです。
一方で、仮想ロケーションのメリットは、物理サーバーを安全に設置できない国のサーバーが使えるようになること。以前、PIAはブラジルとロシアに物理サーバーがあったのですが、プライバシーに関する懸念により撤去されています。現在もブラジルとロシアのロケーションは利用可能ですが、物理サーバーではなく仮想サーバーです。
サーバーの隣に、レイテンシとお気に入り登録ボタンも表示されます
Private Internet Accessは全サーバーを所有しているため、第三者がユーザーデータを扱う心配はありません。このことはPIAのカスタマーサポートに確認してあります。他社VPNの場合、少なくとも一部のサーバーの管理を外部企業に任せていることが多く、すべてのサーバーを借りているケースもあります。また、PIAが所有しているDNSサーバーを使うこともできます。サーバーにここまで投資しているのはすばらしいですし、Private Internet Accessが利用者のデータを守ることに真剣な姿勢がうかがえます。
専用IPアドレス
PIAなら、格安の追加料金で専用IPアドレスを取得することも可能です。専用IPアドレスはあなただけが使用できるものですので、VPNにログインするたびに同じIPアドレスが適用されます。ですので、ウェブサイトの運営などIPがコロコロ変わると困るようなアクティビティをする方にはとても便利です。
PIAでは、米国、英国、オーストラリア、カナダ、ドイツ、日本、シンガポールの計7ヶ国の専用IPアドレスを使えます。但し、PIAのアプリ(Windows、Mac、Android、iOS)でしか利用できないため、VPNに対応していないデバイスでは利用できません。
RAM専用サーバー
プライバシー保護のため、PIAのネットワークはすべてRAM(揮発性メモリ)上で作動しています。RAM専用サーバーは従来のHDDベースのサーバーよりはるかに安全で、ユーザーの個人データは再起動のたびに自動的にサーバーから消去されます。
クイックコネクト機能
PIAでは、ユーザーのロケーションに応じて最速のサーバーに自動接続することができます。サーバーリストの上部にある「自動的に選択」オプションをクリックすると、最もレイテンシーの低いサーバーに自動的に接続されます。
なお、VPNは各サーバーの横にレイテンシーが表示されますので、手動で最速のサーバーを選択することもできます。この機能は、PCとモバイル版両方のPIAアプリで利用できます。
セキュリティ:安全で、カスタマイズ可能な設定も
9.6
Private Internet Accessは、プレミアムVPNの標準的なセキュリティ機能をすべて備えています。軍事レベルの暗号化技術、確実なキルスイッチ、強力な広告ブロッカーがあり、複数のセキュリティプロトコルを提供しています。
PIAは暗号化レベルを自分で選べるようになっています。これは、他社ではあまりみられない設定オプションです。さらに、PIAのアプリは完全にオープンソースですので、誰でもセキュリティの脆弱性がないかコードをチェックすることができます。また、PIAは強固なDNSおよびウェブRTC漏洩対策も備えています。
PIAは難読化サーバーやダブルVPNサーバーは提供していませんが、SOCKS5またはShadowsocksで追加のプロキシ接続を作成できます。この機能は従来のダブルVPNサーバーよりも速度を大幅に低下させることなくセキュリティ強化できますので気に入っています。
強固な暗号化
Private Internet Accessは軍事レベルの256ビット暗号化で通信を守るので、データの盗聴は不可能となります。OpenVPNプロトコルのデフォルト設定は128ビット暗号化ですが、256ビット暗号化に切り替えることをおすすめします。スピードテストを行ったところ、128ビットでも256ビットでも速度に違いは感じられませんでした。最高水準の暗号化を選んで、できるだけ安全な状態にしましょう。WireGuardプロトコルの場合、暗号化水準は256ビットのみです。
暗号化水準は速度に影響しませんでした。256ビット暗号化がおすすめです
以前はハンドシェイクやデータ認証の設定を変えられたのですが、現在は変更できなくなっています。互換性の問題を解決してVPNの安定性を改善するために、Private Internet Accessはこれらの設定オプションを廃止したのです。上級ユーザーにとっては残念ですが、大した問題ではないでしょう。デフォルトでもっとも安全な設定になっているので(GCM暗号化とRSA-4096証明書)、通信はしっかり保護されます。暗号化水準はOpenVPNとWireGuardの両方で256ビット暗号化が利用可能です(前述のとおり、OpenVPNはデフォルトで128ビット)。TCPとUDPの両方でそれぞれ4つのリモートポートが利用可能です(TCPは8443、853、443、80。UDPは8080、853、123、53)。また、PIAクライアントにローカルポート番号を入力することもできます。
データ漏えいテストの結果:合格
DNS、WebRTC、IPアドレスの漏えいは検出されませんでした。米国、ドイツ、カナダ、日本、香港、オーストラリアを含む10台以上の仮想および物理サーバーをテストしましたが、機密情報は一切漏えいしておらず、実際のIPアドレスを確実に隠せました。
PIAに接続中、実際のIPアドレスは公開されませんでした
VPNのリーク保護が万全でないて、IPアドレス、閲覧履歴、DNSリクエストなどがISP(インターネットプロバイダー)に公開される可能性があるため、漏えい対策がしっかりしているPIAなら安心です。さらに、PIAのデータ漏洩対策機能はデフォルトでオンになっているので、手動で有効にする必要はありません。
オープンソースアプリ
PIAのアプリはすべてオープンソースとなっています。脆弱性がないかだれでもチェックできますから、安全性が高いと言えます。ソースコードを公開していることから、インターネットセキュリティが心配な利用者に対する透明性を重視していることがうかがえます。
確実なキルスイッチ
VPNとの接続が切れた場合、キルスイッチがインターネット通信をブロックします。これにより、実際のIPアドレスが流出したり、ハッカーにデータを盗難されたりするのを防げますから、安全とプライバシーを守るのに必須でしょう。試しに、ブラウザを開いたままサーバーを切り替えたところ、VPNとの接続が確立されるまでページは表示されませんでした。キルスイッチが動作した証拠です。無効にすることもできますが、常にオンにしておくことをおすすめします。VPNに接続されるまですべての通信をブロックする高度なキルスイッチ(Advanced Kill Switch)もあります。
Advanced Kill Switchを有効にすると、VPNに接続されるまですべての通信がブロックされます
この機能はWindows、Mac、Linux、Android、iOSデバイスで利用可能です。
スプリットトンネリングで通信経路を変更
スプリットトンネリングは、一部の通信だけVPNトンネルを経由させる機能です。ほかの通信は通常の接続を通して行われます。例えば、銀行アプリの通信をVPNから除外すれば、口座が凍結されるのを防げます。
「国内のニュースサイトを閲覧しながら海外のNetflixを見たい」というときに役立ちます
Windows、Mac、Linuxで利用でき、AndroidデバイスでVPNから除外できるのはアプリの通信だけです(サイトの通信は除外できません)。Androidアプリではアプリごとの設定(Per App Settings)にスプリットトンネリング機能があります。現在、iOSデバイスでは使えません。
プロトコル:3種類の高性能プロトコルを搭載
PIAは最も安全なプロトコルとして知られるOpenVPNとWireGuardを使用できます。これらはすべてのPC版アプリ(Windows、Mac、Linux)とAndroidで利用可能です。また、iOSデバイスでは、IPSec(IKEv2)も提供しています。このプロトコルも良好ですが、ExpressVPNやNordVPNのような他社VPNサービスとは異なり、PIAは独自開発のVPNプロトコルは提供していません。
- WireGuard:ストリーミングやトレントなど、データ量の多いアクティビティにVPNを使いたい場合は、WireGuardプロトコルが最適です。スピードテストでは、WireGuradが最も速いスピードが出ました。ChaCha20認証暗号を使用しており、AESよりも高速でシンプルな「ストリーム暗号方式(共通鍵暗号方式)」の一種で、非常に安全です。
- OpenVPN:WireGuardほどの速度は出ませんが、歴史が長いプロトコルなので信頼性が高いです。UDPまたはTCPでデータを転送することができ、AES-256-GCMまでの複数の暗号化をサポートしています。また、オープンソースであるため、コードのチェックや変更が可能です。
- IPSec:PIAでは、iOSデバイスでのみ未だIPSecを提供しています。これは古いプロトコルで、そこそこの速度が出ますがOpenVPNやWireGuardほど安全ではないので、利用はお勧めしません。
256ビットはセキュリティが万全で、128ビットはセキュリティには劣りますが速度が速いです
PIAは自動的に最適なVPNプロトコルを適用しますが、お好みにより手動で変更することもできます。プロトコルの切り替えは設定メニューのプロトコルで簡単に行えます。
MACE広告ブロッカー:悪質な広告をブロックできるが、有料広告はブロックできない
PIAは「MACE」という強力な広告ブロッカーを搭載しており、主に悪質な広告をブロックします。MACEの詳細を確認するため、PIAのサポート窓口に問い合わせたところ、MACEはすべての広告をブロックするのではなく、悪意のあるコンテンツを含む広告のみをブロックするとのことでした。
YouTubeの広告はブロックできません
実際に機能の有効性を試すため、広告の多いForbesとDaily Mailにアクセスしてみたところ、ほとんどの広告はブロックされませんした。また、MACEはYouTube動画の広告もブロックしませんでした。さらに、特定のドメインを広告ブロッカーから除外したり、その他の調整をしたりするオプションもなく、単にオン・オフ機能しか付いていません。
よって、決して完璧とは言えないものの、マルウェアの侵入を防ぐのには非常に効果的なので、VPNを利用する際は常にMACEをオンにしておくことをお勧めします。なお、ブラウジング中に、一切広告を表示させたくない場合は、別の広告ブロッカーを使用した方が良いでしょう。
InBrowser:モバイル向けの高速なプライベートブラウザ
Private Internet Accessは「InBrowser」という独自のプライベートブラウザも提供しています。AndroidとiOSでのみ利用可能です。TORネットワークに対応しており、ログオフするたびに履歴やクッキー、セッションデータが削除されます。
iOSデバイスでPIAの拡張機能とInBrowserは利用できませんが、Safari向け広告ブロッカーが利用可能です
スマホでInBrowserを使ったところ、いつも使っているブラウザより2倍の速さでした(Chromeは22.81 Mbps、InBrowserは46.49 Mbps)。ここまで速いのは衝撃的です。一般的に、プライベートブラウザは実行する拡張機能が少ないので、通常のブラウザより若干速い傾向があります。Chromeの通常のウィンドウと速度を比較したところ、Chromeのシークレットモードでは平均で17%しか改善されなかったのに対して、InBrowserだと102%も速くなりました。追加特典としてInBrowserを提供しているのは良いですが、VPNと併用すべきでしょう。InBrowserが保護するのはブラウザの通信だけであり、VPNのようにデバイスのすべての通信を暗号化するわけではないからです。
Identity Guard(アイデンティティ・ガード)
PIAは、メールアドレスが漏えいした場合に知らせる機能も提供しています。クライアントサポートパネルで「アイデンティティ・ガード」タブを開くと確認できます。メールアドレスを定期的に調査し、安全が脅かされた場合にメールで通知を受け取るように設定できます。
プライベートDNSサーバー
Private Internet Accessは、独自のDNSサーバーも提供しています。プロバイダではなくPIAにDNSリクエストを処理してもらうことで、セキュリティを強化できるのです。通常、プロバイダはDNSクエリを保存し、この情報を第三者と共有する場合があります。しかし、DNSクエリはIPアドレスと紐づけられていますからで、個人を特定される可能性があるのです。WindowsクライアントでカスタムDNSを設定することもできますが、PIAのDNSサーバーを利用するほうが安全です。
プライバシー:ノーログポリシーを守っていることが実証済みですが、本拠地はアメリカ
9.8
PIAは厳格なノーログポリシーとセキュリティ対策を行っていますので、プライバシーの面でも万全です。PIAは機密情報を共有する同盟(「ファイブ・アイズ」)に加盟しているアメリカを拠点としていますが、ログを保持しないため、ユーザーデータが政府機関から要求されたとしても、提示するものがないので安心です。なお、これはこれまで何度も証明されています。
Private Internet Accessはログを保持していますか?いいえ
Private Internet Accessは、個人を特定できる情報を一切保存していません。保存されるのはメールアドレス、支払い情報、州・郵便番号(納税のため)、匿名化されたデータ(サービス改善のため)のみです。プライバシーを優先したい場合、使い捨てメールアドレスで加入し、仮想通貨で支払うと良いでしょう。また、PIAは顧客情報を絶対に売却ないと明言しています。
PIAがプライバシーポリシーを守っていることは、裁判事例で証明されています。2016年にFBIが特定のユーザーについて情報提供を求めたのですが、Private Internet Accessはアクティビティデータを一切保存していないので、応じられませんでした。同様に、2016年にロシア政府がPIAのサーバーを押収した際も、個人を特定できるデータは発見されませんでした。その後、PIAはロシアのVPNサーバーをすべて撤回しています。2018年には、アメリカ政府が特定のユーザーの情報提供を求めました、PIAが共有できるデータは一切なく、ノーログポリシーを守っていることが証明されました。
サービス提供と税法を遵守するために必要なデータしか収集していません
独立監査済み
2022年6月、世界4大監査法人であるデロイト社はPIAのノーログポリシーの検査を行いました。その結果、PIAのサーバー構成が社内のプライバシーポリシーに準拠し、ログを保持しておらず、ユーザーの特定やアクティビティの追跡が不可能であることが確認されました。つまり、PIAのサーバーにはオンラインアクティビティの記録が一切残らないということです。
さらに、PIAのネットワークアーキテクチャはデータ保持を防ぐように設計されています。PIAは、RAMのみを使用したサーバーでサービスを提供しています。従来的なサーバーとは違い、ハードディスクではなくRAMモジュールを使用したサーバーで、定期的に再起動される仕組みになっています。サーバーが再起動されるとすべてのユーザーデータが消去されます。データが一切残らない環境が整っているため、個人情報を共有するのは不可能なのです。
所有者と会社の歴史
Private Internet Access 電子フロンティア財団やクリエイティブ・コモンズなど、インターネットの自由を守る非営利組織を支援しています。また、Private Internet Accessがプライバシーポリシーを守っていることは裁判で実証されていますから、責任を持ってデータを取り扱ってくれると自信を持てます。
本拠地はアメリカ
Private Internet Accessはアメリカに本拠を置いています。プライバシー保護の観点では好ましくありません。アメリカは5・9・14アイズ同盟を立ち上げた国の1つなのです(ファイブアイズ、ナインアイズ、フォーティーンアイズとは、不審人物の情報共有を約束した多国間協定のこと)。
とは言え、Private Internet Accessは監査済みのしっかりしたノーログポリシーがあり、ポリシーを守っていることが何度も実証されています。創業から10年以上たっていますが、利用者を特定できる情報を保存・共有したことは一度もありませんから、安心してデータを託せます。
Private Internet Accessは中国で使えますか?いいえ
PIAは、中国での使用を可能にする主要なセキュリティ機能(難読化技術など)を備えていません。そのため、中国政府の厳しいファイアウォールを回避したい場合は、残念ながらお勧めできません。
現状を確認するため、PIAのカスタマーサポートに問い合わせたところ、グレート・ファイアウォールは非常に強固であるため回避は難しいとのことでした。
中国のグレート・ファイアウォールは最も厳しいファイアウォールの一つであるため、回避できるVPNはほとんどありません
Torrent:すべてのサーバーで高速ダウンロード
9.6
PIAはすべてのサーバーでP2Pファイル共有を許可しています。TorrentファイルをダウンロードするのにP2P専用サーバーを探す必要がないのでとても便利です。
PIAのトレント速度をテストするためイギリスのサーバーに接続し、uTorrentで映画『The Last Man on Earth』(著作権フリー)をダウンロードしてみました。1.23GBのファイルでしたが0分以内でダウンロードが完了しました。VPNに接続していないときのネット速度とほとんど変わりませんでした。
1.23GBのファイルを10分以内にダウンロードしできました
次に、米国のサーバーに接続して著作権制限のない900MBのファイル『The Chase』をダウンロードしたところ、3分もかからずに完了できました。
なお、ポートフォワーディングを利用すると、速度改善が期待できます。より多くのシーダーに繋がり、トレントファイルをさらに速くダウンロードできるようになります。しかし、ポートフォワーディングは米国のサーバーでは利用できません。この件についてサポート窓口に尋ねたところ、法的な理由により利用不可とのことでした。
SOCKS5プロキシも使えますが、おすすめしません。PIAでプロキシを使うと、データはプロキシに送信されてからVPNトンネルを通ることになります(この仕組みをダブルホップと言います)。結果的に通信がかなり遅くなってしまうのです(検証では91%も低下しました)。プロキシに直接接続できたとしても、通信は暗号化されないので安全ではありません
総合的にみて、PIAのTorrentの性能はとても良いです。トレントに十分なスピードがでるだけでなく、軍事レベルの暗号化、厳格なノーログポリシー、強力なデータ漏洩対策を備えています。これにより、アクティビティや個人データの漏洩を心配することなく、安全にトレントできます。
なお、当社は違法行為を容認しているわけではありません。著作権切れのファイルを共有するのはほとんどの国で合法となっていますが、Torrentを始める前にお住まいの国における法令を確認してください。
インストール・アプリ
9.6
PIAには技術者向けの高度な設定オプションがありますが、サーバーへの接続方法は至って簡単です。端末にVPNをインストールして、大きな電源ボタンをクリックするだけで即座にサーバーに接続されます。また、地図をクリックするとサーバーの全リストが表示され、上部にある検索ボックスを使って簡単に特定のサーバーを探すことができます。
また、サーバーの横にあるハートマークをクリックすると、特定のサーバーを「お気に入り」に登録できます。各サーバーの横にはレイテンシーも表示され、現在地から最も近いサーバーを素早く見つけることができるようになっています。
PIAアプリは設定画面が複雑に感じるかもしれませんが、操作はとても簡単です
設定メニューをクリックすると、様々なカスタマイズオプションが表示され、特にVPN初心者にとっては最初は圧倒されるかもしれません。例えば、接続自動化ルール、複数のプロトコルや暗号化レベル、DNS設定などがあります。
しかし、これらの設定はVPNの接続を微調整したいユーザーのために用意されているだけで、重要な各セキュリティ機能はあらかじめ設定されています。なお、一度PIAの操作に慣れてしまえば、これらの設定を調整してあなたのニーズに合わせてPIAアプリを最適化できます。
設定・インストール:アプリで素早く簡単に完了
PIAの端末設定は非常に簡単でした。公式サイトからWindowsアプリをダウンロードしてインストールするのに数分しか掛からず、ログインしてすぐVPNを使い始められました。
Windowsアプリのダウンロードとインストールは3分もかかりず完了できました
iPhoneとAndroidタブレットでの設定方法も同じです。公式サイトからアプリをダウンロードして、インストールが完了するのを待ってVPNにログインするだけです。PIAはLinux専用アプリを提供している数少ないVPNのひとつなので、Linuxへのインストールも同様に簡単です。
【クイックガイド】3ステップで簡単! PIAを設定する方法
- プランを選びます。PIAの公式サイトにアクセスし、お好みのプランを選択して支払い情報を入力します。PIAは30日間の返金保証を提供していますので、リスクなしで試せます。
- お使いのデバイスにアプリをダウンロードします。PIAにはWindows、Mac、Linux、Android、iOS用の専用アプリがあります。公式サイトからアプリをダウンロードし、アカウントにログインします。
- サーバーに接続します。これだけで安全にブラウジング、ストリーミング、トレントができます!
対応端末
PIAは主要なOS(Windows、Mac、Linux、Android、iOS)の専用アプリを日本語で提供しており、いずれもフル機能を備えています。なお、Android用アプリはFirestickやFire TVデバイスでも使用できます。
また、PIAはVPN対応のほぼすべてのルーターで動作しますので、Rokuやゲーム機など、VPNをサポートしていないデバイスにもVPNを接続できます。なお、PIAの公式サイトにはルーターにVPNを設定するための詳細なガイドが記載されていますので設定に困ることはないでしょう。
パソコン端末:Windows、macOS、Linux用アプリあり
PIAのPC版アプリは使いやすく直感的に操作できます。私のWindowsノートパソコンに設定してみましたが手順は簡単で、インストールからセットアップまで5分もかかりませんでした。
WindowsとMacのインターフェースはほぼ同じです。アプリ間の唯一の大きな違いは、スプリットトンネル機能がMacアプリでは利用できなくなった点です。PIAのサポート窓口に理由を問い合わせたところ、主な理由はユーザーのセキュリティとプライバシーを強化するため、との回答でした。
パソコン版アプリの唯一の違いは、スプリットトンネルがmacOSで利用できないことです
PIAはLinux用のフルGUIも備えています。Linux用アプリは、Windowsバージョンとほぼ同じインターフェースと機能を備えています。ほとんどの他社のVPNサービスはかなりベーシックなLinuxアプリか、コマンドベースのシステムのみで動作するアプリしか提供してませんので、この点は素晴らしいです。PIAのLinux用アプリはUbuntu 18.04+ (LTS)、Mint、Debian、Fedora、Archと互換性があります。
AndroidとiPhone (iOS)
PIAのモバイル版アプリはPC版とほとんど同じですが、いくつか欠けている機能があります。例えば、Google PlayストアからAndroidアプリをダウンロードした場合、MACEという広告ブロッカーは利用できません。AndroidでMACE機能を使いたい場合は、Private Internet Accessから直接アプリのAPKファイルをダウンロードする必要があります。
iOSでは、MACE機能は利用できません。ただし、InBrowserを使用することは可能で、VPNを使用する際にSafari Content Blockerを有効にすることもできます。なお、iOSアプリ独自の機能として、IPSecセキュリティプロトコルがあります。さらに、iOSアプリをSiriと連携させ、音声コマンドを使ってVPNの接続と切断を行うことができます。
PIAのAndroidアプリとiOSアプリには、PC版にはない7日間の無料トライアルが付いています。
AndroidとiOSではPIAを7日間無料で試せます
Chrome、Firefox、Operaのブラウザ拡張機能
WindowsとMacでは、Chrome、Firefox、Operaのブラウザ拡張機能をダウンロードできます。どのブラウザでも、拡張機能でできることは同じです。一部のサーバーしか使えませんが、VPNアプリでは利用できないユニークなセキュリティ機能がいくつかあります。
例えば、IPアドレスを漏えいするWebRTCをブロックし、マイク・カメラ・位置情報へのアクセスを無効にできます。また、暗号化されていないサイト(HTTP)を、より安全なHTTPS接続に変換することも可能です。
さらに、拡張機能でトラッキングを防止することもできます。サードパーティのクッキーやサイトのリファラーを無効にして、リンクをたどった後にブラウザが現在いるページのアドレス情報を送信するのを防ぐことができます。さらに、ハイパーリンク監査を無効にすることもでき、リンクをクリックしたときにトラッカーが通知を受け取るのを防ぐことができます。
総合的に、PIAの拡張機能が提供する追加機能は優秀ですが、ブラウザを保護するだけで、端末全体を保護するわけではないので、完全に保護するにはやはりPIAのアプリを使用する方が良いでしょう。
Apple TV、Amazon Fire TV Stick、Roku TV、Chromecastへの設定
Android TVでPIAを設定するのは簡単です。Androidアプリをダウンロード・インストールするだけで、Androidスマホにインストールするのと手順は変わりません。PIAにはFireデバイス用の専用アプリはありませんが、Androidアプリを使ってFire TVやFirestickでVPNを設定することができます。
なお、Apple TVとRoku TVはVPNをサポートしていないため、PIAアプリはありません。
プレイステーション、Xbox、Nintendo Switch等への設定
これらのゲーム機はVPNをサポートしていませんので、PIAを接続する最も簡単な方法は、Smart DNS機能を使用する方法になります。この機能は通信を暗号化しないため、安全性は高くありませんが、VPNに対応していない端末でもストリーミング利用できるため、ストリーミングには非常に便利です。
実際に、私のプレイステーションで試してみたところ、スマートDNSを設定するのに5分もかかりませんでした。PIAの公式サイトには、機器毎にスマートDNSを設定する方法をわかりやすく説明していますので、難しいとは感じませんでした。私の場合、特定のスマートDNSアドレスをプレイステーションのネットワーク設定に入力するだけでした。
私はアメリカに住んでいるため、PIAのスマートDNSが設定するアメリカのロケーションでテストしたところ、いつもどおりNetflix、Prime Video、Disney+を視聴することができました。別の国からアメリカのストリーミングサービスにアクセスすることも可能ですが、著作権侵害につながる可能性があるためお勧めしません。
ルーターへの設定
VPNの中では珍しく、PIAの場合、ルーター専用アプリを提供しています。なお、手動でルーターにVPNを設定することも可能で、ホームネットワークに接続された全端末にVPNを利用できます。これにより、スマートTVやゲーム機などVPNと互換性のない機器でもVPNを使えるようになります。
PIAはTP-Link、DD-WRT、Tomato、Pfsense、LEDE、OpenWRT、Merlin、AsusWRT、OpenVPN対応ルーターで動作します。また、サイト上で詳細なチュートリアルを提供しており手順はとてもわかりやすいです。
試しにTP-LinkルーターでVPNを設定してみたところ、15分もかかりませんでした。さらに、設定時にヘルプが必要な場合は、24時間365日のライブチャットサポートがいつでも利用できます。
同時接続:無制限のデバイスを接続できる
Private Internet Accessのサブスクリプションが1つあれば、同時に無制限のデバイスを接続できるため、コストパフォーマンスは抜群です。試しにFire TV、2台のノートパソコン、自分と友達のスマホ、合計5台を接続しました。各デバイスで動画を再生したところ、画質にはまったく影響しませんでした。他社VPNの場合、5台しか接続できないことが多いので、何台でも接続できるのはすばらしいですね。