TunnelBearは最も使いやすいVPNの1つで、無料版も優れています。可愛らしいデザインでありながらセキュリティ面とプライバシー面も強いことが知られていますが、安全性は一流VPNと同レベルなのでしょうか?
徹底検証を行った結果、TunnelBearは優秀なVPNで、今後も大きな成長が見込めることが分かりました。使い勝手が良く、大半のサーバーは驚異的な速さで、ゲームやトレントに役立ちます。残念ながら、無料プランは制限が多すぎました。また、ライブチャットサポートと安心の返金保証がないため、一流とは言えません。
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TunnelBear VPNの長所、短所、改善点
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TunnelBear VPNの機能【2025最新情報】
9.3
💸
価格
|
3.33 USD/月
|
📝
VPNはログを記録している?
|
なし |
🖥
サーバー数
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8000+ |
🛡
キルスイッチ
|
あり |
🗺
本社の所在地
|
Canada |
🛠
サポート体制
|
Email support |
📥
トレントに対応
|
あり |
動画の視聴:有料版はストリーミングに向いています
8.4
TunnelBearは大半の人気ストリーミングサービスにどこからでも安全にアクセスできます。当社調べで、ライブコンテンツ、映画、テレビ番組、ドキュメンタリーの読み込みは速く、ほぼ瞬時に高画質で再生されました。
無料版も一部の動画配信サービスに対応していますが、データ制限があるため長時間利用には向きません。以前、1ヶ月当たりのデータ使用量は500MBだったのですが、現在は2GBに増えています。ただ、最近は高画質動画を視聴するのが当たり前なのですぐに使い切ってしまうでしょう。TunnelBearの無料版を試したところ、Netflix、Peacock、Maxを安全に視聴できました。
【注意】当サイトではノーログポリシーを掲げているVPNをおすすめしています。ノーログポリシーとは、利用者のオンラインアクティビティを閲覧しないというVPN事業者の方針です。VPNの使い方はご自身の責任であることをご理解ください。著作権法に違反しないようお願いいたします。
検証した人気ストリーミングサービス
BBC iPlayer |
✅ 数回試した後、成功 |
Peacock |
✅ |
Hulu |
❌ |
Max |
✅ |
ITVX |
✅ |
ディズニープラス |
❌ |
Netflix |
✅ アメリカ、イギリス、日本を含む
複数のライブラリ |
Amazonプライムビデオ |
✅ |
動画配信サービス |
結果 |
前回の検証と同様、TunnelBearで上記のサービスを利用できました。BBC iPlayerで『シェトランド』を、Netflixで『ラブアイランドUSA』を視聴しながら、Amazonプライムビデオでコマンダース対イーグルス選のライブ配信を観戦しても問題は発生しませんでした。Maxの『フォー・クリスマス』やPeacockの映画も快適に視聴でき、途中で読み込み中になることは全くありませんでした。
米国サーバーを試した際、接続は途切れませんでした
しかし、ブラウザやプロトコルを切り替えてもHuluとディズニープラスは安定して視聴できませんでした。
TunnelBearのサポートに問い合わせても解決できませんでした
TunnelBearは大きく改善されていますが、未だに動画の視聴に最適なVPNとは言えません。上記すべてのサービスにどこからでも安全にアクセスできるVPNはいくつかあります。主な動画配信サービスに対応しているVPNはこちらをご覧ください。
通信速度:近くのサーバーでは優秀なスピード
8.9
TunnelBearのローカルサーバーは大満足の通信速度ですが、遠くのサーバーはそれほど速くありません。当社では2週間に1回人気VPNのスピードテストを実施しているのですが、通常、TunnelBearの近距離サーバーは他の人気VPNと肩を並べるスピードです。
公平に比較するため、検証はアメリカの同じ場所から回線環境を変えずに最速のプロトコル(今回はWireGuard)を使って行っています。VPNの実力を把握できるよう、プロが各サーバーの通信速度を複数回測定し、平均値を算出しています。
アメリカ(ダラス)
ダウンロード
アップロード
Ping
アメリカ(マイアミ)
ダウンロード
アップロード
Ping
アメリカ(ロサンゼルス)
ダウンロード
アップロード
Ping
アメリカ(ニューヨーク)
ダウンロード
アップロード
Ping
カナダ
ダウンロード
アップロード
Ping
ブラジル
ダウンロード
アップロード
Ping
イギリス
ダウンロード
アップロード
Ping
フランス
ダウンロード
アップロード
Ping
日本
ダウンロード
アップロード
Ping
オーストラリア
ダウンロード
アップロード
Ping
シンガポール
ダウンロード
アップロード
Ping
261.16 Mbps
141.97 Mbps
4 ms
179.23 Mbps
145.17 Mbps
11 ms
150.28 Mbps
81.87 Mbps
39 ms
176.72 Mbps
74.09 Mbps
34 ms
108.51 Mbps
90.37 Mbps
42 ms
171.50 Mbps
51.50 Mbps
42 ms
127.34 Mbps
5.8 Mbps
151 ms
174.09 Mbps
147.71 Mbps
111 ms
145.17 Mbps
49.29 Mbps
116 ms
77.80 Mbps
37.59 Mbps
144 ms
157.06 Mbps
58.59 Mbps
189 ms
146.19 Mbps
149.40 Mbps
210 ms
273.49 Mbps
194.84 Mbps
4 ms
279.02 Mbps
278.67 Mbps
10 ms
257.22 Mbps
164.54 Mbps
51 ms
249.76 Mbps
247.13 Mbps
34 ms
256.95 Mbps
174.39 Mbps
49 ms
255.31 Mbps
232.31 Mbps
41 ms
189.41 Mbps
187.74 Mbps
143 ms
213.62 Mbps
217.29 Mbps
113 ms
232.47 Mbps
58.37 Mbps
115 ms
222.28 Mbps
196.19 Mbps
148 ms
214.39 Mbps
72.38 Mbps
190 ms
231.89 Mbps
265.41 Mbps
205 ms
273.90 Mbps
234.71 Mbps
4 ms
221.05 Mbps
189.69 Mbps
10 ms
148.53 Mbps
55.89 Mbps
52 ms
156.91 Mbps
60.16 Mbps
50 ms
153.57 Mbps
65.44 Mbps
45 ms
2.90 Mbps
5.42 Mbps
68 ms
221.24 Mbps
17.49 Mbps
140 ms
115.91 Mbps
22.49 Mbps
113 ms
192.19 Mbps
20.60 Mbps
125 ms
234.87 Mbps
8.03 Mbps
145 ms
143.12 Mbps
11.74 Mbps
215 ms
161.51 Mbps
12.28 Mbps
205 ms
これらのテストはアメリカで実施されています。
*「データなし」は、スピードテストのデータが現在ないことを意味します
高速通信を得るには「Fastest Tunnel」機能を使うと良いでしょう。無料版と有料版で利用可能です。現在地で最適なサーバーに繋がります。TunnelBearは無料アプリでもすべてのサーバーを使えます(このようなサービスは滅多にありません)。そのため、VPNの無料版でも有料版でもスピードは同じです。
数週間にわたって結果を観察したところ、サーバーによってパフォーマンスが異なることが分かりました。遠くのサーバーでは通信速度が大幅に下がることがあったのです。接続前の通信速度にもよりますが、ここまで遅くなるとブラウジングさえままなりません。残念ながら、サーバーのレイテンシと混み具合は表示されないため、回線混雑が速度低下の原因とは言い切れません。
以前、このVPNの主なデメリットは通信速度が遅いことだったのですが、その点、TunnelBearは大きく改善されています。近距離サーバーに限って言えば、最速のVPNの1つになっています。遠くのサーバーも概して悪くありませんから、最速のVPNの1つに選ばれる日もそう遠くないでしょう。
ゲーム:ローカルサーバーでのセッションは快適
9.4
TunnelBearでカウンターストライク:グローバルオフェンシブ(CS:GO)とWorld of Tanks(WoT)を快適にプレイできました。接続は安定していて、入力遅延(キーボードの操作がゲームに反映されるまでの時間差)は感じられませんでした。その主な理由は「Fastest」機能が低Pingを実現するからです。Ping値は常に85ms以下でした(ゲームには100ms以下が目安です)。
できるだけ快適にゲームをするには近くのサーバーを選びましょう
無料版も満足できるパフォーマンスでしたが、データ上限があるためゲーマーには向きません。また、遠くのサーバーではPing値が高めで、スムーズなゲームプレイは不可能でしょう。韓国とカナダのサーバーではレイテンシが200msを上回りましたが、これは珍しいことではありません。ここまで遠くのサーバーでPingが低いVPNは見つかっていませんから、その点TunnelBearは感心に値します。
サーバーネットワーク:47か国に8,000台あり、台数は多い
8.8
TunnelBearのネットワークは比較的大規模で、無料ですべてのサーバーが使えます。大半のサーバーはヨーロッパと北米(カナダ、アメリカ、メキシコ)に位置しています。しかし、アフリカ大陸のサーバーはわずか3か国のみです。日本サーバーもあり、アメリカとカナダのサーバーは都市レベルで選べます。
クマが新しい拠点にトンネルを掘っていくのは可愛らしいですね
TunnelBearが検閲国家と見なした国にいる場合、無料のデータ量が増えます。スタンダード版のデータ使用量は2GBで毎月リセットされますが、筆者のように検閲国家に住むユーザーは反検閲ボーナスとして毎月10GBを受け取れます。ケニアから登録したところ、10GB以上の無料データを受け取れました。
TunnelBearの帯域幅プログラムの対象国は次のとおりです。
ケニア |
ベネズエラ |
イラン |
モザンビーク |
ブラジル |
アゼルバイジャン |
ウガンダ |
キューバ |
トルコ |
ソマリア |
マレーシア |
カザフスタン |
スーダン |
ミャンマー(ビルマ) |
ウクライナ |
ナイジェリア |
バングラデシュ |
ロシア |
セネガル |
アフガニスタン |
ベラルーシ |
ブルキナファソ |
パキスタン |
|
ギニア共和国 |
シリア |
|
TunnelBearは物理サーバーとクラウドベースのサーバーの両方を提供しています。ベアメタルサーバーはVPN側が管理しており表示された国に位置していますから、仮想サーバーは一切ありません。TunnelBearは需要に応じてスケールできるように信用できるプロバイダからクラウドサーバーを借りており、フルディスク暗号化を用いて第三者リスクを軽減しています。
専用IPアドレスを購入できたり、メモリを消去するサーバーを採用していたりするVPNなら安全性が強化されますが、TunnelBearはこれらを提供していません。サーバーはRAMベースではないためTunnelBearはデータを保持する可能性がありますが、独自のDNSサーバーを使うとブラウジングの安全を保つことができます。プライベートDNSについて詳しくは次項で掘り下げていきます。
以前は接続トラブルが発生したものの、今回は大丈夫でした。過去に無料版から有料版に切り替えると問題が発生することがあったのですが、現在は解決されているようです。残念ながら、現在もTunnelBearのサーバーは接続に時間がかかります。例えば、ExpressVPNは4秒以下で繋がるのですが、TunnelBearでは10秒以上待たなければなりません。
TunnelBearは中国で使えますか?使える可能性があります
GhostBear機能は、検閲が厳しい国やVPNが規制されている国でVPNのパフォーマンスが向上させるための機能ですが、サポート担当者は中国でTunnelBearを使えると保証できませんでした。
インドからの接続も現在は対応していないそうです
中国政府はVPNの取り締まりに力を入れていますが、VPNを使ったことを理由に個人が追及されたという報告はありません。法的トラブルに巻き込まれないよう、現地の法律をしっかり調べることを強くおすすめします。中国でVPNを使う場合、中国で使えることが確認されているプロバイダをご覧ください。
安全性:しっかりしたセキュリティ機能がネット上で安全を確保
9.8
一流VPNほど多機能ではないものの、TunnelBearは安全です。漏えいテストはすべて合格でした。
検証では、どのサーバーもIPアドレス・DNS・WebRTCを漏えいしませんでした
Chromeブラウザ拡張機能という形で広告ブロッカーを無料で提供しているのも気に入りました。しかし、VPNの一部ではなく、別途ダウンロードする必要があります。また、パスワードマネージャー「RememBear」の提供を停止したのは残念です。
暗号化
TunnelBearは無料版と有料版の両方でAES-256暗号化を採用しています。これは、各国政府がファイルを保護するために使用しているのと同じ暗号規格です。また、フルディスク暗号化、マルウェアと不正侵入スキャン、不正侵入対策技術をすべてのサーバーに導入することで、利用者のオンラインアクティビティが公開されるのを防いでいます。
GhostBear
学校や職場などの制限されたネットワークでVPNを使いやすくする機能です。GhostBearを有効にすると暗号化されたデータを通常の通信に見せかけることができ、結果的にブロックされにくくなるのです。この機能を有効化できるのはOpenVPNプロトコルを使っている時のみであり、iOSとmacOS(v5)では使えません。
セキュリティプロトコル
TunnelBearは最も安全なセキュリティプロトコルを使用しています。アプリが自動的にプロトコルを選んでくれますが、手動選択も可能です。利用可能なプロトコルは次の通りです。
- OpenVPN。現在最も安全なVPNトンネルと見なされている、業界標準のオープンソースプロトコルです。GhostBearとTCPオーバーライド(接続を安定させる機能)が使えるのはOpenVPNを選んだ場合のみです。
- IKEv2。最も人気のあるセキュリティプロトコルの1つで、自動接続機能があります。ネットワークを切り替えた時にVPN接続を自動的に再開するため、モバイルデバイスで非常に役立ちます。
- WireGuard。スピードとセキュリティのバランスが一番良いプロトコルです。
各デバイスで利用可能なプロトコルを表にまとめました。
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自動 |
OpenVPN |
IKEv2 |
WireGuard |
Windows |
✅ |
✅ |
✅ |
✅ |
Mac |
✅ |
✅ |
✅ |
✅ |
iOS |
✅ |
✅ |
✅ |
✅ |
Android |
✅ |
✅ |
❌ |
✅ |
VigilantBear(キルスイッチ)
VPN接続が突然切れた場合、この機能がインターネット通信を停止します。例えば、サーバーを切り替えたりデバイスがスリープモードになったりするとVPN接続が切断されるかもしれません。そんな時にデータが漏えいしないよう、アプリの接続設定でVigilantBearをオンにすることをおすすめします。Windows、Mac、Android、iOSで利用可能です。
Encrypted Client Hello(ECH)
ECHは制限されたネットワークでTunnelBearのサイトを閲覧するのを手助けする技術です。Encrypted Server Name Indicator(ESNI)機能を更新したものです(現在、TunnelBearはESNIも使用しています)。簡単に説明すると、一部の国では、DNSフィルタリングを用いてTunnelBearのサイトへのアクセスが制限されています。ECHは暗号化を用いてそのようなブロックを避けるのを助けてくれるわけです。現段階ではAndroidデバイスでしかサポートされていませんが、Windows版も開発中です。
SplitBear
指定した通信をTunnelBearの安全なトンネルに転送する機能です。筆者はこの機能を使って、銀行振り込みは通常の接続で行い、他のインターネットアクティビティはVPNで防御しました。パソコンとモバイルの両アプリで使えます。
プライベートDNSサーバー
このサーバーに接続するとDNSクエリが暗号化され、オンラインアクティビティが保護されます。プロバイダや第三者にサイトの閲覧履歴を追跡されるのを防ぐことができ、DNS漏えいの対策強化にも効果があるほか、ハッカーなどが転送中のデータを傍受して改ざんする「中間者攻撃」のリスクが軽減します。
プライバシー:透明性が高く、厳格なゼロログポリシーも
9.6
TunnelBearはサービス提供に必要な最低限のデータしか記録せず、部外者と情報を共有することも一切ありません。
個人情報の閲覧と削除を希望することもできます。TunnelBearは透明性レポートを定期的に発行しており、データの引き渡しを要請された回数など記載されています(引き渡せる情報は一切ありません)。
TunnelBearはログを保持していますか?いいえ
TunnelBearは閲覧履歴やIPアドレス、接続タイムスタンプを記録しません。しかし、大半のVPNと同様、一部の技術的および運用データを記録します。
TunnelBearが一部の運用データを記録していることを公表しているのは好印象です
TunnelBearが記録するデータは、ツイッターのID、OSバージョン情報、あなたが利用しているTunnelBearアプリのバージョン情報、今月アクティブだったかどうか(1または0)、月間データ使用量が含まれます。また、アカウント登録、支払い、アップグレードなど、運営上の出来事も記録されます。あなたがTunnelBearの利用者なのかどうか調べることはできますが、TunnelBearのサーバーに接続している間に何をしたか見ることはできません。
TunnelBearは監査を受けましたか?はい
2016年以来、TunnelBearは独立組織によるセキュリティ監査を複数回受けています。監査はすべてドイツのサイバーセキュリティ企業「Cure53」が実施しました。TunnelBearは監査報告書をサイトで公開しており、セキュリティとプライバシーへの取り組みを改善するために活用しています。監査はVPN企業がポリシーに従っていることを証明する数少ない手段の1つですから、監査を受けているのは評価に値します。
本拠地はカナダ
TunnelBearの本社は、ファイブアイズの加盟国であるカナダのトロントにあります。ファイブアイズとは、国民のオンラインデータを共有することを合意した多国間協定のことです。つまり、当局が要請した場合、TunnelBearは利用者のデータを引き渡す義務があり、また、すべての加盟国がそのデータにアクセスできるようにしなければならないのです。
また、TunnelBearはアメリカのセキュリティソフト会社マカフィーに買収されたため、アメリカの法律にも従わなければなりません。しかし、監査で証明された通り、個人を特定できるユーザーデータは一切ありませんから、心配する必要はないでしょう。
トレント:高速ですが、一部のサーバーに制限されています
8.0
TunnelBearは特定のサーバーでしかP2P通信を認めていません。P2P対応サーバーはカナダ、アメリカ、イギリス、ルーマニア、オランダ、ドイツ、スウェーデンにあります。残念ながら、上記の国にいない場合、ファイル共有が可能な高速サーバーが近くにない可能性があります。
ケニア、南アフリカ、日本、台湾のトンネル拠点を検証したところ、確かに制限されていることが確認されました。これらのサーバーではダウンロードできなかったのです。より多くのサーバーでダウンロードしたい場合、トレント向けVPNおすすめランキングをご覧ください。
著作権で保護されていないファイル(1.5GB)をダウンロードしたところ、10分で完了しましたが、qBittorrentでダウンロードが開始するのに1分程度待たなければなりませんでした。「ダウンロードがなかなか始まらない…」と感じた場合、少し待てば始まるはずです。VPNなしでは同じファイルをダウンロードするのに7分かかりました。VPNが推奨したトレント用サーバーはどれも現在地から5,000キロ以上離れていたため、満足できるスピードです。
なお、トレントはほとんどの国で合法ですが、著作権で保護されたコンテンツのダウンロードは違法です。法律が認める範囲を超えないよう、パブリックドメインのトレントのみを利用することをおすすめします。
インストール・アプリ
9.2
インストールとアプリ:主なOSに対応した、直感的なアプリ
TunnelBearは簡単にインストールでき、使いやすいため、初心者におすすめです。もちろん、基本もしっかりカバーしています。サイトとアプリの至るところにクマの駄洒落があるのは面白いですね。
見た目は若干異なるものの、どちらも直感的です
TunnelBearをトグルスイッチとサーバー選択画面に最小化できるのは気に入りました。無料アプリの見た目は有料版と同じで、違いは無料データ残量が表示されることだけです。データ残量を表示してくれない無料VPNは「あとどれくらいデータ通信できるのか分からない…」と困ってしまいますが、その点、TunnelBearは親切です。
設定とインストール
筆者が試したすべてのデバイスに数秒でTunnelBearをインストールできました。
モバイルアプリはApp StoreまたはPlayストアで見つかります
どのアプリも、他の人気VPNと同じくらい高速で表示されました。
対応機器
Windows、Mac、iOS、Android用のアプリがあり、Androidアプリは日本語に対応しています。TunnelBearは一流VPNと肩を並べるレベルですから、ルーターとAndroid TVにも対応しているだろうと思ったのですが、残念ながら、そうではありませんでした。Linuxアプリもありませんが、制限付きでサポートしています(手動設定が必要です)。完全版アプリが欲しい場合、Linuxで使える安全なVPNのおすすめランキングをご覧ください。
また、スマートテレビ、ストリーミングデバイス(Roku、Apple TV、Firestickなど)、ゲーム機を簡単に接続できないのも残念です。
検証した主なデバイス
デバイス |
対応バージョン |
Mac |
macOS 11(Big Sur)以降 |
iOS |
iOS 12以降 |
ブラウザ拡張機能 |
Chrome 22+、Firefox 58+、Edge 114+、Opera |
Android |
Android 8.1(Oreo)以降 |
Windows |
Windows 10以降 |
デスクトップアプリでは一部の機能の隣に「?」マークが表示され、TunnelBearのサイトのヘルプ記事を開けます。一方、モバイルアプリは設定が若干少なめです。
どちらもTCPオーバーライド機能はありません
PlayストアなしでAndroidデバイスに設定するには、TunnelBearのTelegramチャンネルに参加しなければなりません。ほかの一流VPNは公式サイトから直接APKファイルをダウンロードできるようになっていますから、TunnelBearにも見習ってもらいたいですね。
TunnelBearのブラウザ拡張機能は非常に単純です。できることは「サーバーを選ぶ」「接続する」「接続を切る」だけで、追加のセキュリティ設定はありません。ブラウザの通信だけでなくデバイス全体を防御できるよう、拡張機能ではなくアプリをインストールすることをおすすめします。また、拡張機能を使うとブラウザを閉じた時にVPN接続が自動的に切断されるため、ブラウザを開くたびに再接続しなければなりません。
同時接続数
接続台数はTunnelBearの全プランで無制限です。一般的に有料VPNは最大無制限台のデバイスでしか同時利用できませんから、素晴らしいでしょう。通常のUnlimitedプランの実力を試すため、8人の家族がTunnelBearを使っているときにLenovoのノートパソコンでペースの早いオンラインゲームを遊びました。家族全員が同時接続したにもかかわらず、問題なくプレイできました。
価格
9.3
料金:手頃な価格で、無料プランも便利
無料版のデータ量は2GBですが、もっと欲しい場合は2つの有料プランから選べます。UnlimitedプランとTeamsプランです。前者は個人向けで、データ使用量と接続台数は無制限で、すべてのサーバーとセキュリティ機能が使えます。
無料プランはデータの上限があるため、できることが限られていますが、有料プランを試すためには十分でしょう。以前は500MBしか使えなかったものの、「ツイートしてデータ増量」などのキャンペーンを廃止するため、増やしたようです。
有料プランを選ぶ場合、3年プランが一番オトクです。$3.33/月~となっています。しかし、短期間だけVPNを使いたい場合は1か月プランのほうが良いかもしれません。
Teamsプランはビジネスや組織向けで、サブスクリプションを共有するユーザーを追加・削除できます。特定のメンバーに管理者権限を付与することも可能ですが、通常のUnlimitedプランより若干高額です。TunnelBearのTeamsプランは7日間お試し期間があります。
返金の対応はケースバイケースです。例えば、1か月分の料金を支払って2日で20GBも使った場合、無料版のデータ制限(2GB)よりはるかに多いため、解約しても返金してもらえません。
筆者は返金を希望する際に「一部のサーバーしかP2P通信に対応していない。P2Pに最適化されたサーバーがないのも不満」と説明しました。標準的な返金保証を提供しているVPNより返金手続きは煩雑だろうと予想したのですが、実際は非常に簡単でした。
リクエストは4時間以下で承認されました
残念ながら、支払い方法はVisa、Mastercard、アメリカン・エキスプレスのみです。PayPalや仮想通貨でTunnelBearを購入することはできません。
信頼性とサポート
7.8
安定性とサポート:良いものの、ライブチャット窓口はありません
24時間年中無休のライブチャットはありません。TunnelBearは筆者がこれまで評価したVPNのなかでもトップクラスなので、これは驚きました。クマが多く、親しみやすいイメージなので、サポート担当者がいつでも親身に対応してくれると期待したのですが、実際はそうではありませんでした。
現在、サポートに問い合わせる方法は3つあります。サイトでチケットを送信するか、メール(support@tunnelbear.com)またはX(旧ツイッター)で連絡できます。しかし、Xで問い合わせるには、認証済みアカウントを持っている必要があります。また、TunnelBearは「RoboCub」というAIアシスタントの提供を開始しています。基本的な問い合わせには役立ちました。
TunnelBearは、すべての問い合わせに48時間以内に応じると約束しています。筆者が問い合わせた際、一次応答には4~10時間待たなければなりませんでしたが、それに対する質問をすぐに送信するとほぼ瞬時に返信してくれました。さらに質問がある場合は返事が来た直後に返信することをおすすめします。
TunnelBearはトレントに役立つヒントを案内してくれました
VPNのサイトには、便利なトラブルシューティングガイドや興味深いブログが公開されています。例えば、ECHの詳しいガイドは、この技術について分かりやすく説明しています。まとめると、サポートに問い合わせやすくなれば、TunnelBear VPNは業界トップクラスのVPNに対抗できると思います。